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このたび、「易経の智恵」(コスモトゥーワン刊) を新刊として出されました。
すでに3月19日ぐらいから全国の書店に流通され始め、ネット上からの購読注文 も可能になっています。
本の最後に中国最高指導者にとっての易経やアジアでの易の研
究交流、現代中国での易経の活用法などを綴っています。
この新刊本は、これから易を学ぼうと思っておられる一般の方々、会社での仕事で転機に直面しているビジネスマンやOL、中小企業の経営者、大企業の経営者や政治家、官僚にいたるまで、どのような立場の人でも分かりやすく易経を学ぶことができる易の実占書です。
人間、ここぞと言う時には、右に行くべきか、左に行くべきか、はたまたじっと待つべきか、判断に迷うことがあるものです。そのようなぎりぎりの選択を決定する時、易経は自分の行くべき道をはっきりと照らしてくれます。
易経は人生には大きく分けて64の局面(シチュエーション)があり、それぞれの局面には6段階のステージがある(細かく分けると64×6=384場面)と説いています。その局面に応じて、どうすれば良いか、示唆に富んだ明確なアドバイスが易経には書かれていますので、素人でも専門家でも万民に対して、その人のレベルに合わせて解答を示してくれるのです。
日本では江戸時代中期から独自の易の研究が始められ、新井白蛾(あらいはくが)、その弟子の真勢中州(ませちゅうしゅう)、江戸末期から明治にかけての高島呑象(たかしまどんしょう)、「昭和の易聖」と呼ばれる加藤大岳(かとうだいがく)などが輩出されました。易経の内容は千古不易(せんこふえき)で不変ですが、易経の卦辞(かじ)、爻辞(こうじ)に関する解釈や易占方法は無限の広がりがあります。
私自身、香港に長年滞在し、中国や台湾を巡り、北京大学哲学系での国学の講義などを体験してみて、本場中国の易学と違い、易占方法は独自の発展を遂げていることを実感しました。日本には日本の、中国には中国の、易占に対する違った深い味わいがあるのです。
日本の易の限界は、中国本場の易の流れを知らなさすぎるということ。中国大陸に行ったことすらない易者が堂々と易の本を書くという状況も危機的衰退に繋がっています。易の成り立ちを直接、中国の大地でしっかり感じ取ることは最低限必要なことです。
さらに中国語の原文の易経の内容を正確に読み下すどころか、旧仮名遣いが多間違っているまま表記されている恥ずかしい部分が多い著作も目に付きます。
新刊「易経の智恵」 は易経の成り立ちから易経本文の分かりやすい解説、だれにでもできる易の実占法などをビジネスマンやOL向けに平易に説明してあります。ご興味のある方は一読してみてください。