17連続KO防衛ゴメス 「ファイティング原田を尊敬」 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

3階級を制覇したKOパンチャー、ウィルフレッド・バズーカ”・ゴメス(プエルトリコ)。今から34年前の1978年1月19日、WBC世界Sバンタム級王者として来日したゴメスはロイヤル小林(国際)選手の挑戦を受けた。

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デビュー戦を引き分けた以外は、20戦全てKO勝ち。しかし、王座を奪った 廉 東均(韓国)戦ではダウンを喫し、その後練習中にアゴを骨折したゴメスの評価は決して無敵ではなく、「一発では小林が上、チャンスは大いにある」で、僅か46日間の短命王者に終わっていた小林選手の王座返り咲きが大いに期待されていた。

しかし、ゴメスは強かった。



ゴメス20勝20KOvs小林24勝21KO・実は・・・

打ってるパンチはみんなショートブロー。

小林選手の左フックも強いが、試合を決めたショートの左フックは芸術的。

Sバンタム級王座は17連続KO防衛。その後、凄みは失せたものの、フェザー級、Sフェザー級も制覇。通算44勝(42KO)3敗1分のレコードを残してゴメスはリングを去る。



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しかし、ゴメス氏(右)。現在は風船のように膨らんでしまいました。(^_^;)

アマ世界王者からパナマのカルロス・エレタプロモーターと契約しプロ入りしたゴメスは、バンタム級で世界王座を狙っていた。当時の世界バンタム級王者は、Aがアルフォンソ・サモラ(メキシコ)、Cがカルロス・サラテ(メキシコ)。

記録を見ると、76年終わりの時点でサモラ28戦全勝(28KO)。サラテ45戦全勝(44KO)という驚異的レコードの二人。ゴメスが照準を合わせていたのは、WBA王者サモラで、1976年10月を目標に挑戦交渉が進められていた。

「サラテは背が高いので、好きなタイプではない。サモラの方が戦いやすいと思う」

しかし、これは実現しない。実現していたら。ウ~ン、やっぱりゴメスのショートブローが一枚上ですかねェ。('-^*)/

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77年5月、ゴメスはSバンタム級へ転じ王座を獲得。その一月前、世界王者同士のノンタイトル戦で顔を合わせたサモラvsサラテは、激しい打ち合いを展開し、サラテが元同僚に4回TKO勝ち。そして、78年10月2階級制覇狙って挑戦してきたサラテに、ゴメスは初黒星を与える。

そんなゴメスの口から聞かれたのは、「日本人ではエデル・ジョフレに勝ったファイティング原田を尊敬している」。

”黄金のバンタム”に勝った原田選手は、日本人選手としてただ一人、世界ボクシングの殿堂入りを果たしている名選手。

「原田さん、あの時代って言ったら失礼だけど、いいジャブ打つし、左ボディもうまいんだよねェ。ただラッシュの原田だけじゃなくて、うまかったと思うよ」

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歴代NO.1王者 ファイティング原田

50戦47勝(38KO)3分。17連続KO、世界バンタム級王座8連続KO防衛中のジョフレに勝った原田選手の凄さは、大いに評価されるべきだろう。

『日本のプロボクシング世界王者で歴代最強は?』

それにしても、一人を選ぶとなると難しいですねェ。(^_^;)

みんな強かった!

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