26日(現地時間)キシコ・コスメル。WBC世界ライト級タイトルマッチ12回戦。王者ウンベルト・ソト(メキシコ)vs挑戦者佐々木基樹(帝拳)。山田純夫氏が国歌君が代を斉唱。万来の拍手を受けた後、35歳の挑戦者は、後楽園ホールと同じノリでリング登場。応援団のサポートはうれしい。
「やるぜ!」
気合十分の挑戦者。いい眼をしている。
歴戦の雄3階級制覇王者はベルトのコレクションと共に入場。
落ち着いた表情を見せるチャンピオン。
試合開始ゴング。
挑戦者は先手必勝。一気の奇襲攻撃を敢行。
場内は大きくざわめいた。
佐々木選手の奇襲攻撃を多彩なパンチで迎え撃つソト。
さすがに歴戦のつわものである。
4回も挑戦者が攻めるが、チャンピオンのコンビネーションブローは速く、多彩だ。
そして迎えた第5ラウンド。
「ダウンは効いてない」
ダウン後も挑戦者は攻めの姿勢を崩さない。
終盤戦を迎え、チャンピオンにも疲労の色が現れた。
第10ラウンドを前に田中繊大トレーナーが気合を入れる。
挑戦者はまだまだやる気だ。
しかし、気合は空回り。
バッティングで減点を喰らってしまう。
しかし、減点にもへこたれず、佐々木選手はラストチャンスに賭ける姿勢を変えなかった。
そして運命の第11ラウンド。
突進する佐々木選手の膝がソトにぶつかった。
たまらず崩れ落ちるチャンピオン。
ドクターチェックが入る。
セコンドのアントニオ・ロサダは、「無理するな」。
試合は停止され負傷判定へと持ち込まれた。
オフィシャルのスコアは、一人が110-97と、109-98が2者で王者ソトを支持。
しかし、勝者にも笑顔はない。
うなだれて勝ち名乗りを受けるソト。
とにかくベルトは守った王者ソト。
簡単にポイントを渡さないのは流石だ。
一撃必殺のカウンターの怖さはなくなったが、手数、スピード共に挑戦者を上回った。
しかし、佐々木選手のカミカゼ・アタックが、大いに王者を悩ませたことも間違いない。
13年ぶりのライト級で、よくやったと言ってあげたい。
応援、深く感謝です! → 【TOP】