38歳辰吉vs46歳猪崎・健康管理 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

JBCが管轄する日本のプロボクシング界では、37歳がボクサーとしての定年と決められている(一部例外を除く)。まもなく39歳を迎える元世界王者辰吉丈一郎選手は、タイで無名ボクサーに無残なKO負けを喫した。それでも吼える”浪速のジョー”。

辰吉、サーカイとの再戦熱望(時事通信)

来月でもいいと言う。現在、JBCルールではKOされた選手は90日間出場を停止される。彼は一体何をを目指しているのか?

近年、JBCは健康管理に厳しい体制で取り組んでいる。にもかかわらず起こるリング禍。規定の年齢制限を越えて戦う選手は厳しい健康チェックを受ける。米国での健康診断を、時間をかけていられないとして拒否した辰吉選手。WBCからも試合中止の勧告を受けた。

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国内では辰吉選手よりもはるかに年齢が高い46歳の女子ボクサー猪崎かずみ(花形)選手がいる。2月28日メキシコで予定されていた世界王座挑戦は、”年齢からくる健康面の不安”が心配とされて、一方的にキャンセルされたばかり。


挑戦をアピールする猪崎選手。写真提供、山田純夫氏

しかし、猪崎選手はメキシコまで乗り込み自身をアピール。WBCスレイマン会長に直訴し認められて、5月9日にもWBC女子世界Sフライ級王者アナマリア・トレス(メキシコ)への挑戦が実現しそうだという。

46歳猪崎、世界挑戦か=WBC会長に直訴-女子ボクシング(時事ドットコム)


アナマリア・トレス(メキシコ)。

19歳の挑戦者カルドナを圧倒し4回TKOで退けたチャンピオン。ベネズエラ人の挑戦者には、日本でもおなじみのラモス・トレーナーが付いていた。(下写真)



年齢だけで判断すれば、健康に対する危惧は当然だろう。厳しい健康チェックなくして世界戦出場はない。WBC医事委員会がどんな結論を下すのか。日本国内では規定年齢以上の女子選手も多く、きっとその推移を見守っている事と思う。

1970年代は無茶なマッチメークもあった。75年8月9日、愛知県豊田市で日本Sウェルター級王者柴田賢治(斎田)選手に挑戦した柳川昭一(中日)選手は6回KO負け。にもかかわらず、翌月5日には宮崎市で日本ウェルター級王者辻本章次(ヨネクラ)選手にチャレンジ。この試合でも8回にKOされている。

辻本戦開催に当たってはJBCは大反対。しかし、地方ボクシング発展の為という大儀。挑戦者が健康診断をパスする事を条件に、どうやら開催することが出来たようである。暑い盛りでもあり、怖い話ですが・・・。

時代は変わり、健康管理体制も整った現代。今、辰吉選手はJBCのいう米国施設での健康診断を受けるべきだろう。

辰吉に試合させないで!JBCが要望書(デイリースポーツ)

「タイで無資格の選手は日本で試合を認めていない。同じことを求めたい」(JBC安河内事務局長)

JBC、辰吉の引退セレモニーに協力(サンケイスポーツ)

もうこの辺りで、良いのでは・・・。

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