「周りはやめろとうるさいけど、俺は腐ってない。もう一回やりたい」
辰吉、散った…それでも「現役続行」表明(デイリースポーツ)
「体が重かった。パンチが来るのは分かるけど体が動かんかった。かわせるぐらいパンチは見えていたのに…」。
体調ではなく、明らかな衰え。初回からいい所なし。義兄の徳丸俊逸氏の判断で、7回ついにタオルが舞った。5月には39歳になる”浪速のジョー”。近年は年齢だけで選手寿命云々を語るわけにはいかないが、辰吉選手は明らかな肉体的衰えとダメージの蓄積が心配される。
20日再起戦を行う宿敵ウィラポンは、「気にするな・・・」と励ましたという。
元世界王者ウィラポン、辰吉を励ます(デイリースポーツ)
40歳になるライバル・ウィラポン。長谷川穂積(真正)選手へのリベンジの夢を砕かれたリングで涙し、引退の道を選んだのであったが再起する。その真意は・・・。
現在の辰吉選手には、信頼置ける師がいないのだろう。師弟関係。世界挑戦の夢かなわぬと知った野口 進 会長の言を受け、リングを去った三迫仁志選手。世界王座再挑戦が決まっていながら、思わぬ敗戦を喫したリング上で小高伊和夫会長の予期せぬ引退声明を聞いた沼田義明選手。
何度もやめようと思ったが、その度に会長が怖くて言い出せなかった沼田選手。しかし、小高会長の「沼田は今日で引退させます」の言葉に涙が止まらなかった。
沼田選手と小高会長。
ムエタイ無敵の王者センサク・ムアンスリン(タイ)は、国際式転校3戦目でWBC世界Sライト級王座に就いた。反則負けで一度王座を退いたものの、すぐに奪回。通算8回の王座防衛を果たす。網膜はく離を患い、王座陥落後もリングに上がり続けた天才は、トーマス・ハーンズ(米) 、 黄 忠載(韓国) らの引き立て役を務める事になる。
センサク再起の理由は、「お金がない」からだった。自由奔放の王者は、稼いだファイトマネーを散在し、使い果たしていた。
センサク・ムアンスリン。
日本から300人もの応援団が駆けつけたという辰吉人気。「気にするな」と励ましたウィラポンとの第3戦は可能なのかもしれない。だが、もういいのでは。ウィラポンはとどめの一撃を打てないだろう。
日本ボクシング界という土壌の中で、辰吉選手は努力し戦い、栄光と富を得た。ボクシング界に残した功績は計り知れない。だが、もう一度世界目指しての再起は、残念ながらこのような結果となった。ここ2戦の試合内容からは、衰え以外の何物もつかみ取れない。
これまで再三に渡り、JBC、業界も特例を設け辰吉選手をバックアップして来た。今は、いわば井戸を掘ってくれたJBC、業界の意見に耳を傾ける事も大事なのでは・・・。
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