前WBAスーパー世界ウェルター級王者アントニオ・マルガリート(メキシコ)がライセンス停止処分に。しかもその理由は、バンテージへ”ぬれたパッドのようなもの”を入れた事による。モズリー陣営からの申し立てを受け、カリフォルニア州コミッションが発表したとある。
マルガリート、ライセンス停止(時事通信)
国内日本タイトルマッチにおいてもバンテージは、対戦者双方から立会人を出してチェックしながら巻く事になっている。最も、日本タイトルマッチでは、お互い「いいですよ」で済む場合がほとんどだ。バンテージはJBCから支給される。
バンテージは巻き終るとJBC役員のチェックを受け、マジックによりその印を受ける。これは巻き直しを禁止する為だ。これは前座試合も同じ。
世界タイトルマッチともなると、「いいですよ」という訳にはいかない。国内であればJBC役員、互いの立会人立会いの下でバンテージを巻く事になる。お陰さまで、たくさんの選手のバンテージ巻き立会いに付き合って来た。
大きな期待を背負ってウィルフレッド・ゴメス(プエルトリコ)の持つWBC世界Sバンタム級王座に挑んだロイヤル小林(国際)選手は、バンテージ巻きでクレームを付けられまくり、すっかりカッカしてしまったという。エディ・タウンゼントトレーナーがルール違反を犯すはずもなく、単なる嫌がらせでしかないのだが・・・。
元王者ハイメ・リオス(パナマ)の挑戦を受けたWBA世界Lフライ級王者具志堅用高(協栄)選手も、リオス側イカサ・マネジャーがオーバーにクレームを付け、バンテージを巻かせないという手段に出た。それを見て取った金平正紀会長は、リオスの控え室に走る。すかさず、「ノー、ノー」を連発。
困ったリオス控え室は、チャンピオン控え室に走りイカサ・マネジャーに窮状を訴える。目には目を、である。平気でいろんな事をやって来る歴戦の猛者達。しかし、この試合以後、金平会長とイカサ氏は盟友となる。
WBA世界フェザー級王者クリス・ジョン(インドネシア)が佐藤 修 (協栄)選手の挑戦を受けた時のトレーナーは、いきなりナックルパートにテープを巻き出す違反行為からバンテージを巻き始めた。この場合、何も言わない。一通りの動作が終り次に移る時、「ノー、ノー、ストップ」
しかしヤツらも慣れたもので、「やっぱりダメか、そうだよなァ」ってな感じでやり直す。WBAの世界戦初めてじゃないだろう。黙っていればなんでもありだ。
ウェートオーバーのロレンソ・パーラ(ベネズエラ)もガーゼを思いっきり捻り鉢巻きにし、カチンカチンに固めてKO勝負を狙ったが、WBAスーパーバイザーを呼ばせて判断を仰いだところ、答えは「ノー」。これはラッキーでした。(~~)
しかし、JBC管轄化ではおかしな行為は出来ない。JBC立会人もしっかり見ていますから。しかし、パリではコミッション立会人なんてものはない。06年12月の坂田健史(協栄)vsロベルト・バスケス(パナマ)戦興行は、WBAと名がつくタイトルマッチだけで5試合。それが連続して行われる。WBA役員は休む間もない。トイレなんかどうしたんでしょうかねェ?(~~)
幸いバスケスはWBA王者経験者。コーナーもルールをよく知っていた。お互いでやり取りし、時間を決めバンテージ巻き、グローブ装着を行った。立会いし、巻き終わるとJBC役員を真似て、そこいらのペンでチェック。一度、あれやって見たかったんです。(~~)
大晦日のデンカオセーンは、前戦の反省からか両方の親指に丹念に、それは丁寧にテープを巻きつけていた。あんなに親指にテープは、やらないし見たことありません。気にするほどの弱点でもあるわけですね。親指痛めそうな打ち方ではあります、デンカオセーンのフック系。
さて、マルガリートvsモズリー戦でも互いに立会人がいたからこそ、不正行為意があったとされたわけですが、試合後にクレームをつけるのは、ちょっと意味がわかりませんね。
”ぬれたパッド”の”パッド”。どんなものなんでしょうかねェ。使い慣れたガーゼを折り曲げる等して使用するケースは多い。ただし、ぬれたものは使わないが。ずいぶん昔にはいろんな事があったバンテージやグローブだが、現代ではちょっと考えられないですね。マルガリートの戦線復帰、待ち遠しいです。
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