24時間ジム急増の裏で進む飽和~次の成長のカギは未顧客層にあり
2025年10月24日(金) ※11月7日追記
こんにちは。
サクセス発行人の田村真二です。
都内では、朝晩の空気もぐっと冷たくなり、上着が欠かせない季節になりました。季節の変わり目、体調を崩さないよう気をつけたいところですね。
メディアからの興味深い問い合わせ
先日、テレビ局の制作会社から、「フィットネス業界のあるデータ」について問い合わせがありました。マスコミやメディアからの相談は時々ありますが、今回は少し興味深いものでした。
テーマは“夜型の芸能人に密着する”という企画。その中で、「夜中にジムで筋トレをする人が増えている」ことを番組で紹介したいという趣旨でした。
6年で約4.6倍に拡大した24時間ジム
ナレーションで「○年前に比べ、24時間営業のジムがおよそ○倍に」というデータを引用したいとのこと。
実際、当社がまとめた統計によれば、国内の24時間ジムは2019年3月時点の約1,200店舗から2025年3月には約5,500店舗へとわずか6年で約4.6倍に増加しています。
2025年11月6日放送の「櫻井有吉THE夜会」(TBSテレビ)では、24時間ジムの店舗数について、上記のデータから次のように紹介されました。
24時間ジムが急成長した背景には、少数スタッフや無人で24時間営業ができるビジネスモデル、かつ異業種からのフランチャイズ参入や新規参入が容易なことが挙げられます。私の身近なところでも・・・
急成長の先に見える「拡大の終わり」
数カ月前、私の自宅近くのピザ店が閉鎖し、「次はどんな店が入るだろうか。もしかしたら24時間ジムかも?」と思っていたところ、予想は的中。
私が良く知る24時間ジムが今週オープンしました。
しかし、この急成長が示すのは「拡大の終わりの始まり」でもあります。
現在、24時間ジム市場はすでに飽和状態に近づき、出店余地の少ない“レッドオーシャン”へと変化しています。
競合の乱立、低価格合戦、スタッフ不在型の限界――市場は「誰が残るか」という適者生存のフェーズに入っていると言えるかもしれません。
次の成長のカギは?
そのため、今後フィットネス業界に新規参入する企業や個人の課題は、「まだフィットネスに通っていない層」をどう動かすか。ここに次の成長のカギがあります。
たとえば、「運動習慣のない中高年層」「健康意識はあるが時間・費用・場所がネックになっている層」「ジムに興味はあるが“ハードル”を感じている初心者層」など。
こうした未顧客・非顧客層こそ、潜在市場の大部分を占めています。
テレビが取り上げる“夜型の筋トレ文化”は、確かに1つの社会現象です。しかし、フィットネス業界関係者が真に注目すべきは、“まだ動いていない層”のほうかもしれません。
24時間営業のジム市場が飽和しつつある今、「運動をしていない人をどう動かすか」――。
この問いへの取り組みこそが、次の勝者を決め、将来の業界の中心的テーマになるのではないでしょうか。
成長を続ける企業に共通する視点
業界内外を見渡せば、成長し続ける企業は、ブームや流行に流されず、自社ならではの強みと価値観で未来を見据えています。
その確かな視点と実績の積み重ねが、5年後・10年後の業績を決定づけるとともに、競合との差を決定的なものとするのです。
24時間営業のジム市場の先にある成長の鍵は、「まだ動いていない人をどう動かすか」。その答えを探し続ける企業だけが、新たな市場と未来の主役をつかむでしょう。
本日もお読みいただきありがとうございます。
次号もお楽しみに!



