いよいよ、世界のフィットネス市場の新時代が始まる!
こんにちは。
サクセス発行人の田村真二です。
早いもので、7月も最終週に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか?
コロナ禍で大打撃を受けている業界や企業が多くある一方で、むしろ追い風となり、成長を加速させているところもあります。
例えばその1つに、ヨガウェアを始めとしたフィットネスウェア&用品ブランドのルルレモン・アスレティカ(以下ルルレモン)があります。
1998年創業のルルレモン(カナダ)は急速に成長し、いまや世界中で愛されるブランドになりました。
安さを売りにしているわけではないのに、商品がすぐに売り切れてしまうこの会社は、商品を売る以上に熱心なファン層を開拓しています。
そのルルレモンが6月29日、自宅でフィットネスの指導を受けられるサービスを提供する米ミラーを5億ドル(約540億円)で買収すると発表しました。
ルルレモンのカルビン・マクドナルドCEOは、「デジタル技術を活用したフィットネス関連サービスは以前から伸びていたが、新型コロナで普及が加速した」と述べています。
新型コロナの感染が広がる中、「在宅」など新たな生活様式や働き方に応じて成長分野を強化するために、米国やカナダなどの企業は相次ぎM&A(合併・買収)に乗り出しています。
でも、これはIT業界や小売業界などではよくあることで、コロナ禍でスピードが加速したにすぎません。
それ以上に注目すべきは、独自の強みを、デジタル技術を活用して際立たせたオンラインフィットネス企業が、世界中で続々生まれていることです。
中でも驚くべきは、中国発の・・・でもその前に
新型コロナ“前”の世界のフィットネス市場
IHRSA(世界最大のフィットネスクラブ協会)によれば、2018年、世界のフィットネスクラブ会員数は1億8300万人と過去最多を記録しました(参考:日本の人口1.26億人)。
同年の業界全体の市場規模は推定940億ドル(約10兆円)で、クラブ数は21万軒を超えました。
会員数・売上高トップはともにPlanet Fitness(米)で会員数1250万人、売上高28億ドル(約3000億円)です。
新型コロナ前(2018年)ではありますが、世界のフィットネス市場は右肩上がりで成長を続けていました。
おそらく2019年もトレンドは変わらないと思います。しかし、2020年は新型コロナ感染拡大対策で世界中のフィットネスクラブが休業要請をされたため、状況は一変しました。
コロナ禍で空前のオンラインフィットネスブーム
かつて人々はエクササイズをするためにフィットネスクラブに行っていました。しかし、デジタル技術が進歩した今日において、このような移動の多くは必然ではなくなりました。
そのため、フィットネス先進国かつ国土の広いアメリカを中心に、オンラインでフィットネスサービスを提供する企業が次々現れるようになりました。
アメリカでは依然として6千万人超の人々がフィットネスクラブの会員ではありますが、近年、Peloton、Daily Burn、Beachbody on Demandなど、ストリーミング(リアルタイム配信)やオンデマンドでフィットネスサービスを提供する企業が急成長しています。
こうした企業はコロナ禍で施設を利用することができなくなったユーザーを取り込む、ステイホームによる運動不足解消のため自宅で運動を行う人々の受け皿となる、といったことにより大量の新規会員を獲得しています。
例えば、2018年10月時点会員数が60万人だったPeloton(写真下)は、今年5月6日に発表した第3四半期末では会員数が260万人まで急拡大しました(Daily BurnやBeachbody on Demandは昨年すでに会員数100万人以上)。
CrunchやGold's Gymなどのアメリカのフィットネスクラブ、McFitやBasic-Fitなど欧州各地のフィットネスクラブでも、会員がクラブに来れないときにいつでも利用できる、オンラインフィットネスコンテンツを提供していました。
これまで日本のフィットネス企業各社は一部を除き、オンラインフィットネスのサービス提供に消極的でした。
しかしコロナ禍で施設が休業となる中で、多くの企業が一気にオンラインフィットネスサービスを提供し始めました。
新型コロナ感染拡大により、日本でも実店舗とオンラインという2つのアプローチをシームレスでサービス提供することが必須となるでしょう。
中国で2億人以上のユーザーを集めるソーシャルフィトネスアプリ「keep」
日本ではまだそれほど注目されていませんが、中国では、2014年設立のソーシャルフィットネスアプリを提供する「keep(キープ)」の登録者が今年5月に2億人に達し、ユニコーン(企業価値10億ドルを超える未上場企業)となりました。
サイト上にはトレーニング動画の再生や運動記録、食事指導などの機能を持ち、感染予防と健康管理を両立します。
オンラインフィットネスサービスを提供する企業は世界中で乱立していますが、keepの人気の理由は写真や動画を共有できるSNS機能を備えている点です。
動画や写真の内容は自身のトレーニングの様子や、ビフォー・アフター、決意表明、イメージショットなど人それぞれ。You Tubeのように他人の写真や動画に対してコメントを付け加える、フォローワーになることも可能です。
自分一人だけではなくグループ内で自身の進歩をシェアできるなど、仲間と一緒に進歩を遂げる感覚を味わえる点がkeepの最大の魅力の1つです。
コロナテック企業が躍進
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、米国と中国を中心に有力スタートアップが続々と生まれています。
新型コロナでは社会や企業活動が変わったことを追い風に、オンライン化など新常態(ニューノーマル)に対応した「コロナテック」企業が躍進しています。
歴史を見れば社会や経済の激変期は、実は起業家にとっての大きなチャンスであることがわかります。
03年のSARS(サーズ)流行時には、中国ネット通販のアリババ集団が急成長しました。08年のリーマン危機前後にはウーバーテクノロジーズ、エアビーアンドビーなどが相次ぎ誕生しました。
今回のコロナ禍もその状況に似ています。つまり、いま目の前には新常態に対応した新たなビジネスチャンスが訪れているということです。
いま目の前には「危機」と「機会」があります
すでに国内外で有名企業や老舗企業がいくつも廃業や倒産をしています。これから先その数がますます増えるとともに、あらゆる業界で再編成が進むことになるでしょう。
そのため、「危機」に恐れをなし新しいことを手がけることなく、今までのやり方を続けて徐々に衰退している企業があります。
一方で、成長の「機会」と見て、新型コロナに端を発した諸問題を解決する技術やサービスを取り入れ自社のビジネスモデルを変える企業があります。
言うまでもありませんが、どちらの企業に将来性があるかは明白です。
とはいえ、今までのやり方を変えるというのは口で言うほど簡単ではありません。
しかしコロナ禍で世の中が一変した現在、店舗型フィットネスで今までのやり方だけに固執するのは「死を意味する」ことになるかもしれません。
あなたの会社は今までと同じやり方をこれから先も続けていきますか? それとも新型コロナを機に、自社のビジネスモデルを見直し成長を加速させますか?
それでは次号をお楽しみに!
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