コロナ禍でも商品やサービスが売れるにはどうすればいいか?
コロナ禍で商品やサービスが売れずに困っている企業や人は、少なくないと思います。
そこで今日は、「コロナ禍でも商品やサービスが売れるにはどうすればいいか」についてのヒントをお伝えします。
商品やサービスが売れないときほど、売り手にとって困ることはありません。かといって、無理矢理売り込んでもいい結果が得られることはありません。
ではどうすればいいのでしょうか?
10年前になりますが、NHKの大河ドラマで福山雅治さん主演『龍馬伝』が放映されていました。
私は毎回欠かさず見ていましたが、今でも印象に残るシーンがあります。
日曜劇場『半沢直樹』でも活躍した香川照之さん演じる、岩崎弥太郎のエピソードです(私はこのエピソードが大好きです)。
弥太郎は三菱財閥の創業者で初代総帥なのですが、駆け出しの当初は、物を売ることに大変苦労していました。
弥太郎が若かりし頃、坂本龍馬から木材を譲り受けます。弥太郎はその木材を売って一儲けを企てたのですが、思うように売れませんでした(まあ、よくあることですね)。
あなたが弥太郎なら、こんなときどうしますか?
弥太郎はそのことを妻に相談したら、「木材を買ってくれた人におまけをつければいいんじゃない」と言われ、木材の端を使って観音様を作り、木材を買ってくれた人にそれをプレゼントすることにしたのです(今でいうところの「お買い上げ特典」です)。
妻のアドバイスに従い木材を売りに行った弥太郎は、「これなら売れるだろう」と思いました。
ところが、それでもまったく売れませんでした。失意のもと、弥太郎は一軒ずつ家を訪問して木材を売り歩いていました。
あるとき訪問先で、「木材はいらないけれどもうちのトイレが壊れているので、直してくれないだろうか?」と言われた弥太郎は、しぶしぶトイレを修理しました。
すると、相手はとても喜んで木材を買ってくれたのです。
そのとき、弥太郎は「木材こそがおまけだったのか!」と気づきました。
マーケティングの本質がここにある、と言っても過言ではありません。
トイレを直す木材を買っても、それを使って修理する技術や時間がない人にとっては、よほどのことがない限り現状で我慢し、木材を買おうとはしません。
このエピソードは、時代が変わった今でも不変です。
例えば、フィットネスクラブやスポーツジムに入会する人は、会員になること自体が目的ではありません。自分が得たい結果を得るために会員になるのです。
ならば、自社のフィットネスクラブやスポーツジムに入会する人にとっての「トイレ修理(結果)」は何でしょうか?
それが分からなければ入会者を増やすことはできないでしょう。
ビジネスには、売り手が売りたいと思う商品やサービスよりも、買い手のニーズ、ウォンツ、期待に応えることで売り上げや利益につながりやすくなる、という不変の法則があります。
この週末に30分でもいいので時間をとってぜひ考えてみてください。
「自社の見込み客や顧客が今、本当に望んでいることは何か」を。
答えが見つかったら、週明けにでも提案してみてはいかがでしょうか。
それでは次号をお楽しみに!
