二本足経営の映画館 VS 一本足経営のフィットネスクラブ
新型コロナウイルス禍(以下、新コ禍)で打撃を受けた映画産業。
かき入れ時の夏休み期間中も大半はガラガラ状態でしたが、ようやく9月には座席制限が緩和され、TOHOシネマズでは今日16日に「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開。
超話題作映画とあって、(新コ禍をものともせず)平日の朝から大勢のファンで劇場が活気づいているというニュースをネットで見ました。
ただ業界団体は座席をすべて開放する場合、感染症を防ぐため食事をさせないように求めています。
実は、映画館の収入源は、チケット代はもちろんですが、ポップコーンなどの飲食販売はとても採算の良い(=粗利率の高い)収益源なのです。
私も前職時代に映画館の支配人を(短期間ですが)務めたことがありますが、人気映画の場合、飲食の売り上げが驚くほど伸びていました。
つまり、映画館の収入・粗利は、「チケット代+飲食」の2本立てということになります。
『鬼滅の刃』で久しぶりに座席が埋まるのは映画館にとっては嬉しいことではありますが、飲食収入が得られないのは辛いところでしょう。
本日以降、しばらくは飲食収入をあきらめ観客動員を優先すると思いますが、いずれは客数を抑えて飲食収入を得る戦略をとる劇場も出てくると思います。
二本足経営の映画館 VS 一本足経営のフィットネスクラブ
話は変わりますが、フィットネスクラブの会費に相当する収入が映画館のチケット代だとすれば、映画館の飲食に相当するフィットネスクラブの収入源は何でしょうか?
レンタルタオルやシューズ、あるいは飲料? でも到底それだけでは映画館の飲食に匹敵するだけの収入・粗利は得られません。
実際、大半のフィットネスクラブの売り上げ全体に占める会費収入は9割前後もあり、何(十)年間も一本足経営から脱却できていません。
ビジネスでは、一本足の案山子(かかし)よりも映画館のように二本足(や三本足、四本足)の方が、経営の安定(リスク減少)と収入・粗利を増やすことが可能になります。
特に新コ禍では、フィットネス各社がそのことを実感されたのではないでしょうか?
フィットネスクラブ経営においても従来のように会員数(会費収入)だけに頼った経営ではなく、今後は各社が知恵を競い合い、会費外収入を得る戦略も必要になるでしょう。
それでは次号をお楽しみに!
