なぜフェイスブックはインスタグラムを買収したのか?
フィットネスクラブ会員の平均年齢が年々高まっています。
総合型クラブを中心に、会員の平均年齢が50歳を超えているケースが大半。平日昼間の利用者を見る限り、50代後半の私でさえ「若手」に感じられます。
だからでしょうか。「アンダー29(29歳以下の会員)やナイト会員(夜だけ利用できる会員)が減って中高齢者ばかりです」という声を、経営者や店舗責任者からよく聞くのは。
同じ現象は以前からSNSでも起きていました。
たとえば2004年からサービスが始まった、フェイスブック利用者の中高齢化です。
アメリカの若い人たちは、フェイスブック利用者は自分の親の世代が多く、長めの投稿をアップしているイケてないSNSだと捉えるようになり、インスタグラムなどに流れていきました。
同様に日本国内でも、ミクシィはLIENやフェイスブックにユーザーを奪われていきましたし、2019年からはフェイスブック利用者が減少する一方で、インスタグラム利用者が増えています。
フェイスブックはその動きを察し、若いユーザーを囲い込むために2012年にインスタグラムを約10億ドル(当時のレートで約810億円)で買収。インスタグラムの従業員はわずか13名でした。
フェイスブックがいかに早い動きだったかは明白です。その後のユーザー数の伸びを見る限り、買収は成功したと言えるでしょう。
フィットネスクラブが若者を増やすには
人口減少が加速する中、大手企業を中心にフィットネス各社が会員数を維持向上させるには客層の拡大、すなわち、若い人たちをいかに増やすかが重要課題になります。
とはいえ、私でさえ少なからず違和感を覚える施設環境ですから、20~30代ならなおさらでしょう。実際、入会した後、早々に退会する多くは若年層の方々です。
同一施設内でいかに客層(年代層)を拡大するか。
正直これは、難題です。
本当に若い人たちを増やしたいのであれば、ブティックスタジオや24時間ジムのように、別ブランドで施設やサービスを提供することを考えた方がいいかもしれません。
たとえば24時間営業マシンジム特化型のエニタイムフィットネスの会員構成比は、男性約75%、女性約25%で40代以下が約9割を占めています(2019年12月末時点)。
とはいえ、異業種の成功例を見ると必ずしもそうとは言えません。
たとえばユニクロの店舗には、老若男女問わず多くの人が買い物をしています。
アパレルの世界では「異常現象」とも言えます。
ZARAやH&M、あるいはユニクロ妹(弟)分のGUを見れば違いは一目瞭然です。
また最近では、ワークマンプラスの店舗も同様に老若男女問わず買い物をしている光景を目にします。
品揃えは作業服のワークマンと一緒。売り方を変えたワークマンプラスは、客層を拡大させることに成功しました。
フィットネス各社も同一施設で客層を拡大するには、この2社(店)をよく研究する必要があると思います(カギは品揃えと店舗環境)。
それでは次号をお楽しみに!

