お金と健康の共通点
最近書店の目立つ場所でやたらと目にするのが、「定年」「年金」「iDeco」「NISA」など、お金に関する本です。
対象の方や興味のある方が多くいるということですね。
私の専門分野(FP)の1つでもありますので、今日はそれに関連する話をお伝えします。
退職者の7割が「後悔」していること
会社を退職した人を対象にした最近のある調査によると、7割の人は「もっとお金を貯めておけばよかった」と後悔しているそうです。
確かに、長寿化で退職後の人生は、長~いですからね。
一方、今から50年ほど前の1970年、日本人の平均寿命は67歳ほどでした。
当時の定年は「55歳」でしたから、老後の暮らしは、約12年ほどでした。今から考えると驚くほど短いですよね。
ちなみに、1969年10月5日初回テレビ放映「サザエさん」のお父さん、磯野波平さんの年齢は54歳でした(私より4歳も若い!)。
しかし、平均寿命はその後どんどん延び、2019年の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳(厚生労働省発表)といずれも過去最高を更新しました。
一部の企業を除けば、未だ60歳定年が大半ですから、退職後の長い人生を考えたときに「必要な蓄えがない」という事態を、定年後に気づいた人も多いということです。
これは決して他人事ではなく、寿命が長くなれば、老後のお金の準備をしておくことは誰にとっても避けて通れないことです。
人類最大の発明とは?
豊かな人生を送る上で、あるいはまた、介護や病気についてお金の面で備えておく上で不可欠なのが、金融リテラシー(お金に関する知識や行動)です。
金融リテラシーというと難しく聞こえますが、例えば、金融の世界にある「複利」という言葉を聞いたことがあると思います。
複利についてアインシュタインは次のように述べています。
複利は、「人類最大の発明」「宇宙で最も偉大な力」である。
アインシュタインがここまで言う「複利」ですが、じつは正しく理解している人は案外多くいません。例えばあなたは、次の質問の答え(あるいは計算式)がわかりますか?
問
1年で3%の利子がつく場合、100万円を預けたら、25年後にいくら増えるでしょうか?
答え
100万円×3%×25=75万円
と計算した人は間違いです。これは複利ではなく「単利」の計算式になります。
毎年増えた分にも利子がつきますから、正しくは・・・
答え
100万円×3%の25乗=約109万円
が正解です。
3%の利子でも単利ではなく「複利」なら、最初の100万円は、2倍以上の約209万円に増えるのです。これが複利の力です。
金融リテラシーを高めることで、投資で利益が出た税金を減らす(なくす)こともできますし、所得税や住民税などの税金を減らして手取り収入を増やすこともできます。
私は生きていく上でこれほど重要なことにも関わらず、なぜ義務教育で全国民に教えないのか不思議でたまりません。
ギャンブルや一発逆転を狙わなくても、若いうちから金融リテラシーを高めて、時間をかけて無理のない範囲で投資をしていけば、誰でも長期的にお金(資産)を増やしていくことができますから。
健康リテラシーを高める
このことは、「健康」にも当てはまります。
健康が大切であることは誰もが頭では分かっていますが、日頃から健康維持のための運動をしている人は多くはありません(特にコロナ禍においては)。
お金を増やすことも健康を維持することも、1日や一週間ではほとんど差が見えなくても、長期的に見ると圧倒的な差となり、その差は簡単には埋めることができません。
金融リテラシーと同様、健康リテラシー(健康に関する知識や行動)を高めることは、豊かな人生を送る上で不可欠です(と私は考え運動を習慣化しています)。
2つのリテラシーを高めて、その力を使いこなせば、「もっとお金を貯めておけばよかった」「もっと運動しておけばよかった」と後悔する人も今よりずっと少なくなるでしょう。
それでは次号をお楽しみに!
