新規事業のチャンスは社内に眠っている
こんにちは。田村です。
先日、フィットネスクラブを経営する中小企業の社長から、新規事業開発について相談を受けました。
1年以上続くコロナ禍の影響で会員数や売上高が減った分を補うために、国の補助金を活用して新規事業を始めようといろいろ調査しているのですが、なかなか決められないとのことです。
最近同じような相談をよく受けるのですが、中小企業が新規事業を始める際に注意することがあります。
よくある間違いの1つに、と言いますか、自ら進んでいばらの道を歩むことになるのが、自社の強みを活かすことができない事業を始めてしまうことです。
現事業とまったく違う分野で事業を興すことが、必ずしも悪いとは言いません。
しかし中小企業の場合は、現事業が順調で潤っているとき以外に始めるのはリスクが大きすぎます。
私は社長にいろいろ質問したところ、社長が子供の教育に強い関心を持っていることがわかりました。
そこで私は、「それでしたら子供の教育に関連する事業を始められたらいかがですか」と提案しました。
社長は、「確かに興味はありますけどノウハウがまったくないのでいかがでしょうか・・・」とのことでした。
社長の会社では長年、スイミングスクールや体操スクールを運営していますので、少なくともノウハウがまったくないということはありません。
教える内容が違うだけで、対象顧客や教え方などは、自社の強みやノウハウをすぐにでも活かすことができます。
自社に教育ノウハウがなければ、FCに加盟してノウハウの習得や経験を積むこともできます。その上で、オリジナル商品を開発するのもいいでしょう。
このことについて知る人ぞ知る『ダイタモンドを探せ』(ラッセン・コンウェル著)という本に書かれている話で締めくくりましょう。
ある男が、自分の農園を売り払いダイヤモンドのある土地を探しに世界を旅しました。しかし、みじめに飢え、身投げして果てました。
ところがその後、彼がもと住んでいた農園の浅い小川からダイヤモンドが山ほど発掘されたという話です。
大抵の企業も、売り上げや利益を増やすのに、よくわからないビジネスを始める必要はないのです。
つまり、新規事業のチャンスは社外にではなく、社内に眠っているということです。
それでは次号をお楽しみに!
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