オレンジ色の羊(他の誰とも違うように現れるのが大事)
こんにちは。田村です。
同じ業界の企業、とりわけ上場企業のホームページや広告は、たいてい羊のように見えます。
つまり、企業名や店名以外は、違いがわからないということです。
そのため、業界(や業態)全体が成長しているときならまだいいのですが、そうでないときには、差別化ができていないため総崩れします。
消費者の興味や関心を引きたいと思っている企業は多すぎるのに、消費者の前に現れるのは「他と同じ」ものばかりです。
なので、ほんの一部のとがった企業の広告、とがった人、とがった商品やサービスだけが、消費者からの注目を浴び、不況期においても顧客獲得や売上アップに成功します。
例えばフィットネス業界では、ここ数年急成長した企業に「オレンジセオリーフィットネス」があります。
米国(フロリダ)発のフィットネスブランドで、日本にも出店していますから知っている人も多いでしょう。
洗練されたブランディングにより“ワンランク上のフィットネススタジオ”というイメージがあります。でも、最初からそうだったわけではありません。
彼らがまだ新人当時、私が訪問したIHRSA展示会場(13年ラスベガス、14年サンディエゴ)では、並み居るライバルを蹴散らすほどの姿で会場に現れました。
2013年ラスベガスでは会場全体を舞台にオレンジマンが歩き回って宣伝
2014年サンディエゴでも小ブースながらオレンジマンが歩き回って宣伝(ブースは常に賑わっていた)
いやもう、本当に目立っていましたよ。
その後の急成長につながる秘訣(の1つ)が、このゲリラ・マーケティングにあったことは間違いありません。
しかし、2年後(16年)のオーランド(フロリダ)会場ではイメージをガラリと一転。私がオレンジマンの姿を目にすることはありませんでした。
2016年オーランドでは現在につながる洗練されたブランディングで出展
多くの企業、多くの商品やサービスは、本来、本質的に「感情的な興味や関心」をかき立てるものではありません。
羊の群れと同じです。でも、群れの中に1匹だけ「オレンジ色の羊」がいたらどう見えるでしょうか?
大注目を浴びることは間違いありません。
どんな企業でも、個人でも、(オレンジセオリーと同じように)こういう「感情的な興味や関心」を意図的に利用することはできますよ。
そしてそうする必要があるのです。さもないと、羊の群れと同じように、目立つことは何もない、つまり、顧客(潜在客や見込み客を含む)から無視されてしまいますからね。
それでは次号をお楽しみに!




