いかにしてピンチをチャンスに変えるか
9月12日(日)
「最近、スーパーの葉物野菜の価格が急騰しているなあ」と思っていたら、昨年に比べて牛肉や鶏肉や油なども軒並み価格が上昇しているとのこと。一般消費者だけではなく、コロナ禍で苦境が続く飲食店にとっては本当に大変だろうな・・・。
こんにちは。田村真二です。
今日お伝えするのは、「いかにしてピンチをチャンスに変えるか」について。
困難があるところには、同時に大きなチャンスが存在していることがよくあります。チャンスを見つけて活かせるかどうかは自分次第です。
私自身の例を1つ挙げます。
前職時代に開発に携わった、ある総合スポーツクラブの出店についてです。
入念な市場調査の結果、私には非常に有望な立地に思えたのですが、周辺人口が少ないこともあり、役員の許可がなかなか得られずに困っていました。
上司から、「業界内の専門家に市場調査を依頼してみてはどうか」とアドバイスされ実施してみたところ、結果は、集客予想会員数約1600名というものでした。
一方、私は少なくとも3千名以上の会員を集める自信があり、経営計画上は安全をとって2400名程度にしていました。
つまり、役員だけではなく専門家からも、「出店不可」の烙印を押されたようなものです。
しかし私は、専門家が出した結果をどうしても信じることができず(出店を)あきらめるわけにはいきませんでした。
とはいえ、私以外の大半の人が出店に疑問を持っていたことも確かです(陰では「あそこはやめておいた方がいい」と部内の何人もが言っていたことを後で知りました)。
でも私は、問題や困難と呼べるものに遭遇するたびに、反射的に「チャンスはどこか」と考えます。
そこで私と上司がとった対策は、同じ年に出店予定の別のスポーツクラブとの「併せ出店」です。こちらの立地は人口も多く(競合クラブも多いのですが)、誰もが「有望」だと考えていました。
常務会には2店舗の出店を同時に審議いただき、周辺人口の多い後者は「出店可」、前者は「条件付き出店可」で2店舗とも出店承認を得ることができました。
余談ですが、常務会では当時の社長からは、「こんなバラ色の計画通りにいくのか?」と資料を頭上に掲げて言われたことを今でも鮮明に覚えています。
でもこれで私の脳裏に火がつきました(社長はそれを狙っていたのかもしれません)。
結果、専門家から集客予想会員数1600名と診断されたそのスポーツクラブは、開業直後に約2千名の会員を集め、3千名、4千名、そして5千名を超えることになりました。年間営業利益も3億円近くとなり、事業部一の稼ぎ頭になったのです。
なぜ専門家の診断(1600名)と私たちの結果(5千名以上)にこれほどの差が生じたのか?
最大の理由は、専門家の物差しが「業界の常識」であったのに対して、私たちは「業界の非常識」なことをいくつも行える強みがあり、それを最大限活かしたからです。
重要なことは、問題や困難に直面した際に、まずは「チャンスはどこか」を自問自答すること。次に、チャンスを見つけたら対策を考え抜くこと。最後に、自分を信じて挑戦し続けること。
どんな問題や困難な状況にもチャンスが潜み、チャンスを活かすことができれば、問題や困難がない状況よりもむしろ大きな成果を得ることができるのです。
長引くコロナ禍の収束を切望しながら、メニューの変革や仕入れの工夫、固定費削減、店内飲食に依存する従来型の発想から脱却し、持ち帰りや宅配などに果敢に取り組む飲食各社は、よりたくましい経営に進化することでしょう。
問題や困難な状況にあるですって?それは良かったですね。ぜひチャンスを見つけて活かしてください!
それでは次号をお楽しみに!
