効果的なBGMを使おう
1月18日(火)
こんにちは。田村真二です。
こう寒いと外を走るよりも、天候に左右されないフィットネスクラブのランニングマシンで走る回数が増えます。
ただジム内は外を走るのとは違い風景が変わらないので、途中で飽きてしまうこともよくあるんですよね。
同じフィットネスクラブでもスタジオレッスンの場合は、インストラクターの指導や声かけとともに、音楽やライト調整などがあるため飽きることもほとんどないのですが・・・。
やはり施設の中で行う運動時には、運動に合わせた音楽があるのとないのとでは、意識やモチベーションがかなり違うように感じます。
これに類する面白い実験があります。
以前イギリスの研究者たちが、「BGMが顧客の購買決定にどう影響するか」を評価することになり、実験場所としてワインショップが選ばれました。
ワインは原産地がわかりやすいためです。
実験では、フランスとドイツのそれぞれの音楽を1日おきに流したところ面白い結果が出ました。
フランスの音楽を流した日はフランスワインが、ドイツの音楽を流した日はドイツワインが、他方のワインの数倍も売れたそうです。
研究チームは音楽の効果を突き詰め、次のようなことも発見しました。
心地よいBGM、適切なBGMが流れていると、顧客は、対面でも電話でも、長い列や待ち時間に耐えることがわかったのです。
別の研究では、心を落ち着かせるBGMがあると、情緒障害や行動障害を持った子どもたちの数学の学習速度が速くなることがわかりました。
それでふと思い出したのが、アップル製品のことでアップルサポートセンターに電話をかけると、音声メッセージで待ち時間中に流す音楽の種類を尋ねてくることです。
初めて聞いたときには、「さすがアップルの対応は違うな」と思いましたが、アップルは脳科学マーケティングをサポートセンターの電話にまで取り入れているのです。
日本の食品スーパーなどでもよく、独自の歌詞付き音楽を店内に流していたりしますが、自社を印象付ける効果を狙っているのは間違いないでしょう(その点ではフィットネスクラブよりも先をいっています)。
ワインショップの実験でわかったとおり、自社の商品やサービスに合わせた効果的なBGMを流すことで顧客と売り上げ増につながるかもしれません。
例えば、フィットネスクラブのジム内で数時間おきに「ロッキーのテーマソング」が流れてきたら、利用中の会員のモチベーションが高まるかもしれません。
アメリカのフィットネスクラブではBGMどころか、ディスコのようにジム内にDJを配置しているクラブもあります。つまり、リアルならではの体験価値を高めているのです。
少なくとも、音楽をまったく流さなかったり、適当な音楽をBGMとして流したりするのではなく、効果的なBGMを使ったほうがいいのは間違いないでしょう。
それでは次号をお楽しみに!
