社長と社員の立場の違いが生む危機感のズレ
1月9日(水)
こんにちは。田村真二です。
「コロナ禍で会社が厳しい状況なのに、社員に危機感が足りない・・・」。
こんな風に考えている社長は意外に少なくありません。
というよりも、私の実感ではむしろ多いくらいです。
先日もある社長がこう話していました。
「新しいことをやろう言っても社員がなかなかやろうとしません」。
一方の社員は、「うちの社長はしょっちゅう新しい仕事を自分たち押し付けようとする。それでなくても忙しいのに・・・」と。
たいていの会社では、社長は「うちの社員は意識が低いし、やる気もない」と嘆き、社員は「上司や社長は自分たちのことをわかってくれない」と不満を持っているものです。
これはコミュニケーションの取り方の問題もありますが、それ以上に考え方や情報量に違いがあり過ぎるため溝が生まれてしまうのが原因です。
加えて、社長が何をどう言おうと、会社の立場からでしか聞こえないことも社員の意識にあるからです。
特に、サラリーマン経験のない社長や社長(や個人事業主)の経験のない社員には、このことが本質的に理解しづらいのです。
しかし、私のような第三者の立場であるコンサルタントから伝えると、双方ともに「そんなものですか」と割とすんなりと受け止められたりすることがよくあります。
特に私の場合はサラリーマン経験も比較的長く(大小さまざまな部署に22年5カ月間)、その後に個人事業主、小規模経営者と歩んできましたのでこの辺りのことが肌感覚でよくわかります。
いわば、企業にとっての潤滑油のようなものです。
コンサルタントの本質(問題解決)とは一見異なるように見えますが、企業の問題解決というのは、結局のところそこで働く人に帰結します。
いかに有効な問題解決策を見い出したとしても、社長や社員の理解が得られなければ最大効果は得られません。
したがって、社長と社員の立場の違いが生む危機感のズレを解消することは、コンサルタントとしての重要な資質のひとつと言えます(ダメなコンサルタントはこの資質が決定的に欠けています)。
社長が社員の意識と行動を変えたいと思うのなら、まずは自分と社員との間に危機感のズレがあることを前提に、それをいかに解消するかに取り組む必要があります。
例えば、コンサルタントを上手に活用している優れた社長は、このことを非常によく理解しています。
コンサルタントに成果の上がる仕組みを社員とともにつくってもらうことで、社長の考えを社員に理解してもらいつつ自分のビジョンを実現させていくのです。
弊社に多くの社長が相談に来られますが、私から見てもそのような社長には「この社長はコンサルタントの使い方がとてもうまい!」といつも感じます。
あなたの会社の社長は、社長と社員の立場の違いが生む危機感のズレを認識したうえで(コンサルタントを使うなど)戦略的に仕事を進めているでしょうか?
それでは次号をお楽しみに!
