☆サクセスby田村真二 -31ページ目

エニタイムフィットネス 2025年3月期決算発表

 

 

2025年5月19日(月)

 

 

こんにちは。

サクセス発行人の田村真二です。

 

 

「エニタイムフィットネス」を全国展開する株式会社Fast Fitness Japan(以下、当社)は5月15日、2025年3月期決算(2024年4月1日から2025年3月31日まで)を発表しました。その内容の要約をお知らせします(当社2025年3月期決算短信より一部抜粋)。

 

 

【増収/減益】

 

売上高 180億9百万円(前年同期比13.8%増/前年同期差21億84百万円増)

 

営業利益 33億39百万円(同4.7%減/同差1億65百万円減)

 

経常利益 33億26百万円(同8.5%減/同差3億9百万円減)

 

純利益 20億26百万円(同4.5%減/同差97百万円減)

 

 

 

 経営成績等の概況

 

 

当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境が改善する下で各種政策の効果もあって、緩やかな回復基調にありました。

 

 

一方で、世界情勢の不安定化や資源価格・原材料価格の高止まりが消費者マインドの下振れ等を通じて個人消費に及ぼす影響や、米国新政権の関税政策を含む通商方針の動向、各国の金融政策が経済に与える影響などに注視が必要な状況にあります。  

 

 

当社を取り巻く市場環境としては、昨今の健康志向の高まりや企業による健康経営への推進など、健康増進への取り組みに広がりがみられ、幅広い世代において運動機会のニーズが拡大しております。

 

 

日本のフィットネス参加率も2022年の3.68%から2023年は4.48%と0.8ポイント上昇(出所:日本のフィットネスクラブ業界のトレンド2023年版)しているほか、利便性の高いトレーニ ング環境を提供する24時間フィットネスジムの店舗数は5,000店舗超となるなど、引き続き拡大基調にあります(2025年3 月末時点、当社調べ)。

 

 

このような状況の中、当社は、企業理念であるPurpose「ヘルシアプレイスをすべての人々へ」のもと、Mission「Fitnessを人々の日常にし、活力ある心豊かな社会をつくる」、Vision「一人ひとりのライフスタイルを支える、社会にとってあたり前のパートナーに」を掲げ、

 

 

中核の国内エニタイムフィットネス事業においては、価格政策を重視した店舗展開とは異なり、トレーニングに集中できる環境を整えるだけでなくエニタイムフィットネスを「自己実現をサポートするための場所」として、価値訴求型の店舗モデルを追求することで、競合他社との差別化を図るとともに、フィットネス市場の中で競争優位性のあるポジションを確立しております。  

 

 

また、中核の国内エニタイムフィットネス事業の一層の規模拡大を図りながら、中期的に成長戦略を推進し、長期的には市場・商圏の拡大を視野に戦略的な投資を行う期間と位置づけ、エニタイムフィットネス店舗・会員基盤を活かした国内事業の収益基盤の拡充 (新たな付加価値創出)、新たな成長領域の開拓及び収益基盤の確立等の取り組みを推進するなど、事業ポートフォリオの拡充と多様化による持続的な成長に向けた投資を着実に実行しております。  

 

 

中核の国内エニタイムフィットネス事業においては、全国47都道府県に店舗展開するエニタイムフィットネスならではの規模の優位性を活かし、ブランド認知の向上及び新規会員獲得の増加を図り、新規出店に繋がる好循環サイクルを確立するため、2024年6月~7月、2024年12月~2025年1月に戦略的な全国プロモーションを実施しております。

 

 

 

 会員数・店舗数

 

 

この戦略的なマーケティング投資により、2025年3月末現在の国内エニタイムフィットネスの会員数は 97.4万人(前期末比13.3万人増)、直営店:13.8万人、FC店:83.6万人となりました。

 

 

店舗数においても、1,194 店舗(前期末比60店舗増)直営店:184店舗、FC店:1,010店舗となり、会員数とともに大きく伸長いたしました。  

 

 

 

 アプリ・公式オンラインショップ

 

 

加えて、エニタイムフィットネス店舗・会員基盤を活かした国内事業の収益基盤の拡充を見据え、会員満足度向上、退会抑止や、パーソナルトレーニング等の店舗有料サービスの利用促進に繋がるAFアプリを8月にリリースしたほか、当初の予定から若干の遅延はありましたが、2024年12月には、当社の公式オンラインショップ「A PROP(アプロップ)」をオープンし、国内エニタイムフィットネスの既存会員様に向けたEC・物販領域の強化を進めております。

 

 

同オンラインショップは、「暮らしを支える上質なアイテムが揃う場所」をコンセプトとし、エ ニタイムフィットネスの会員様以外の多くの方にもご利用いただけるよう、商品カテゴリーは主に「アパレル(トレーニングウェアから普段使いのものまで)」、「雑貨(トレーニングに関するものから生活雑貨まで)」、「サプリメント・プロテイン(予定)」、「Women’s」で構成され、エニタイムフィットネスのオリジナル商品も多数展開しております。

 

 

同公式オンラインショップの認知向上・集客施策に加えて、サブスク商品をはじめとした商品 ラインナップの構築や定期的な新商品投入など、同オンラインショップへの投資と育成を進めております。  

 

 

 

 海外展開(ドイツ・シンガポール)

 

 

また、成長戦略の一環として推進する新たな成長領域の開拓として、2024年4月に海外展開を開始しております。

 

 

まずドイツ国内におけるエニタイムフットネスのマスターフランチャイズ権を承継するとともに、シンガポール国内のエニタイムフィットネス2店舗を運営する会社の株式を取得し、連結子会社化するに至り、日本で培ったエニタイムフィットネスの店舗運営及び展開ノウハウを生かした海外展開の足掛かりを築いております。  

 

 

ドイツでは、マスターフランチャイズ権の承継時点で1店舗の直営店運営に留っておりましたが、店舗拡大を見据え、現地での店舗開発やFC開発の体制構築等の準備期間を経て、期首の計画からは店舗出店に大幅な遅れがでたものの、2025年4月に直営第2号店のオープンに至り、2025年8月に直営第3号店、2025年10月に直営第4号店のオープンを見据えるほか、第1号となるFC契約を締結するなど、店舗拡大及びFC展開に向けて着実に進行しております。  

 

 

シンガポールにおいては、エニタイムフィットネスのFC店舗の2店舗運営体制から、海外での新規出店ノウハウを蓄積する目的もあり、6月に3店舗目のFC店舗をオープンする予定です。 

 

 

 

 新ブランド「the bar method」

 

 

加えて、主に女性層をターゲットとする新ブランド「the bar method」のマスターフランチャイズ契約を2024年4月に締結し、2024年11月に第1号店となる直営店を自由ヶ丘に出店いたしました。

 

 

早期のFC展開を視野にバー・ エクササイズスタジオの多店舗運営ノウハウを蓄積するため、2025年6月には直営第2号店を二子玉川にオープンし、同ブランドへの投資と育成の強化を図っております。  

 

 

以上の結果、当連結会計年度の売上高は18,009百万円(前年同期比13.8%増)となりました。一方利益面においては、持続的な成長に向けて事業ポートフォリオの多様化と拡充を図るための投資及び育成強化により、費用が先行していることから、営業利益は3,339百万円(同4.7%減)、EBITDAは4,425百万円(同1.1%増)、経常利益は 3,326百万円(同8.5%減)となりました。  

 

 

また、業績改善までの期間の長期化が見込まれる16店舗に関する減損損失を248百万円計上したこと等により、特別損失396百万円を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は2,026百万円(同4.5%減)となりました。  

 

 

期首の計画通り、前期比では減益となりますが、好調に推移した中核の国内エニタイムフィットネス事業が寄与し、利益水準は期首計画のレンジ内で着地する結果となりました。

 

 

 

 今後の見通し

 

 

2026年3月期の当社グループを取り巻く環境は、エネルギー価格や原材料価格の高止まり、労働者不足の継続が懸念されるほか、アメリカの通商政策の動向による影響などもあり、先行き不透明な状況が続くものと想定され、これまで以上に外部環境の変化に対する柔軟な対応が問われる状況であるものと認識しております。  

 

 

当社グループが属する日本国内のフィットネス業界においては、健康志向の高まりなどトレーニング機会へのニーズは引き続き増加していくものと期待しております。特に、24時間マシン特化型のフィットネスジムは、当社が運営するエニタイムフィットネスを含む「価値訴求型」と低価格帯を中心とした「価格訴求型」の店舗モデルに二極化が進んでいくことが見込まれます。

 

 

当社グループは、計画数値の見直しを行いました2024年5月14日公表の中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)において、同計画期間を「更なる成長のための地固めの期間」と位置づけるとともに、定性目標として「新たな成長ステージへの変革」に取り組み、中核事業である国内エニタイムフィットネス事業の強みの最大化、及び新たな成長領域への事業成長投資を積極的に行うことで、業容の拡大と収益力の増強を目指すことを基本方針としております。  

 

 

本計画の2年目となる2026年3月期につきましては、同中期経営計画の基本方針及び成長戦略を維持することとし、引き続き、「国内エニタイムフィットネス事業の更なる規模拡大」、「エニタイムフィットネスの店舗・会員基盤を活かした国内事業の収益基盤拡充(新たな付加価値創出)」、「新たな成長領域の開拓及び収益基盤確立」、「ESG経営の推進」及び「M&A、アライアンスの活用」に取り組んでまいります。  

 

 

2025年3月期においては、本計画の基本戦略に沿った投資を着実に進めた結果、新たな成長領域である海外、新ブランド及びEC・物販の各領域において事業開始に至っております。

 

 

2026年3月期においては、既存事業であり中核事業でもある国内エニタイムフィットネス事業を基盤に安定した成長を続けつつ、引き続き新たな成長領域と位置付ける各事業への必要かつ十分な投資を継続しながら、より育成に重きを置いた事業運営により、将来的な成長力の確保を図ってまいります。  

 

 

一方 、2026年3月期につきましては、新たな成長領域と位置付ける海外、新ブランド、EC物販の各事業への投資を継続しつつ、事業成長に向けた育成に重きを置いた事業運営にシフトしていくことから、投資家のみなさまに対してより有用かつ合理的な情報提供を行う観点から、外的要因や各事業の進展状況による影響等、業績の下振れリスクを考慮するため、レンジ開示とすることといたしました。  

 

 

以上により、2026年3月期につきましては、売上高は19,708~21,320百万円、営業利益は3,705~3,960百万円、 EBITDAは4,979~5,550百万円、経常利益は3,690~3,945百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,963~2,020 百万円を見込んでおります。

 

 

 

 

●田村コメント

株式会社Fast Fitness Japan(FFJ)の2025年3月期決算では、売上高が前年比13.8%増の180億円と堅調に推移しましたが、営業利益は4.7%減の33億円となりました。これは、会員管理システムの刷新や新ブランド「The Bar Method」の展開、EC事業「A PROP」の立ち上げなど、成長投資の先行によるものです。国内のエニタイムフィットネス店舗数は1,194店に達し、会員数は約97万人と過去最高を記録。海外ではドイツでの直営店出店を加速し、シンガポールでもFC展開を進めています。2026年3月期は売上高197〜213億円、営業利益37〜40億円を見込んでおり、既存事業の拡大と新規事業の成長を両立させる戦略を継続する方針です。

 

 

 

それでは次号をお楽しみに!