ユニクロ フリース1000円高く
6月9日(木)
こんにちは。田村真二です。
今日お伝えするのは、「ユニクロ フリース1000円高く」という話です。
カジュアル衣料大手ファーストリテイリング傘下のユニクロは7日、今年秋冬の主力商品を値上げすると発表しました。
例えば、定番のフリースは一部を除き、税込み価格が前年の1990円から2990円に1000円の大幅値上げとなります(値上げ率50.3%)。
これに先がけ、柳井正会長兼社長は4月の記者会見で次のように話していました。
経済情勢を見れば、「安易な値上げはできない」としながらも、原材料価格が「50%アップになれば今の価格は不可能」。
フリースの原材料価格が何十パーセント高騰したかはわかりませんが、さすがに50%もの値上げ発表には驚く人も多くいたのではないでしょうか。
ユニクロがフリースの発売を開始したのは28年前の、1994年。
'98年の原宿店オープン時には1階すべてをフリース売り場にし、1900円で販売。フリースブームが社会現象にまでなりました。
当時はまだ5%だった消費税も今は倍の10%ですが、30年近く価格はほぼ据え置き。それが今回、一気に50%の値上げですからニュースにもなるわけです。
見方を変えれば、今の状況はユニクロでさえも(大幅)値上げせざるを得ないところまで追い込まれている、ということです。
とはいえ、私自身は、「ユニクロは今後、フリースをハイ&ローの集客商品として位置付ける」だろうと見ています。
つまり、通常価格は2990円で販売し、週末価格やキャンペーン価格として1990円前後の価格で販売するだろう、と。
従来もフリースを割引価格で販売することはありましたが、さすがに「1000円引き」ものインパクトはありませんでした。
当然、価格戦略には柳井氏自身が関わっていることでしょうから、今回の秋冬物の値上げ発表には、「先の先」を読んだ値付けがされているのは間違いないでしょう。
他の先進国に比べれば、今のところ日本の物価高はまだそれほどでもありません。
一方で、他の先進国とは違い所得が増えない中での物価高は、将来不安から貯蓄は増えたとしても、消費費を今以上に冷え込ます恐れがあります。
よって、企業経営者は、自社の商品やサービスの価値と価格のバランスをどうとるかについての検討、見直し、変更等が今、経営上もっとも重要課題の1つとなるでしょう。
それでは次号をお楽しみに!
