会員が長続きするジム経営の秘訣
10月13日(木)
こんにちは。田村真二です。
以前からそうでしたが、最近とくに、初心者向けの運動に関するメディア(本・雑誌・新聞・インターネットなど)が増えていると思いませんか?
背景には、テレワークの拡大で自宅にいる人が増えたことやコロナ禍による外出機会の減少などから、運動不足の生活習慣が続き体重の増加や心身の衰えを感じ、「そろそろ運動しなければヤバイかも・・・」と思っている人が多くいるからかもしれません。
メディア側もそのことを理解しているので、需要があると考えているのでしょうね。
メディアの立場としてはそれでもいいかもしれませんが、問題は、運動を始める人にとって運動が続けられるかどうか不安と考えている人が多くいることです。
実際、ジムやフィットネスクラブに入会した人に「今のお気持ちはいかがですか?」と尋ねると、「続けられるかどうか不安です」という人は驚くほど多くいます。
自分1人では、運動は続けられない・・・。
だからこそ入会したわけですが、日本の一般的なジムやフィットネスクラブでは入会後のオリエンテーションが終われば、あとはセルフ利用が基本です。
そのことを知らずに入会する人が多くいるため、一念発起して入会したにも関わらず、1年後には半数程度の人が退会しているというデータが多くあります。
30年近くジムやフィットネスクラブを利用している私のように、1人で自由にトレーニングマシン(やスタジオ・プール)を利用できる人なら会費の価値を実感できますが、そうでない多くの人にとっては(会費を高く感じて)早々に退会してしまっているのです。
これは入会者にとっても提供者側にとっても、本当にもったいないことです。
たとえセルフ利用が前提であったとしても、提供者側は、入会者が自分1人で運動ができるような個別のサポートシシステムを構築する必要があります。
それだけでも入会者の継続率は高まるでしょうし、何より双方のためでもあります。とはいえ、運動を「ジムやフィットネスクラブだけ」に限定してしまうのにもリスクがあります。
なぜなら、①通うのがめんどくさく感じることがある、②時間に余裕がある人以外はそう頻繁に通うことができない、③天候の悪い日には行けない(行きたいと思わない)、④ジムやフィットネスクラブでの運動だけでは飽きる、などといった理由があるからです。
そこで私のおすすめは、サービス提供者側が、会員の運動のバリエーションを増やすアドバイスや提案を行うことです。
具体的には、屋内での運動だけではなく外でのウォーキングやランニング、オンラインフィットネス(自社だけでなくフィットネス系のユーチューブチャンネルなど)の利用を会員に勧めるのです。
「えっ、そんなことをしたら退会してしまうのではないですか?」と思うサービス提供者もいるかもしれません。
ですが、目的は会員に運動を続けてもらうことですよね?
だとしたら、天候やその日の気分に左右されずに運動を続けてもらうにはどうすればいいかを考え、会員に有益な情報提供することこそが、ジムやフィットネスクラブ側の責務ではないでしょうか。
私自身のケースでいえば、今日は仕事を終えた後にジムで筋トレとトレッドミルでのランニングをしようと思っていましたが、仕事が少し長引いたことと雨が降っていたためジムには行きませんでした。
しかし、運動はしたいと思っていました。そこでジムに行くのをやめ、自宅でオンラインフィットネス(ユーチューブ)を30分行い汗を流しました。
でも、明日も続けてオンラインフィットネスをしたいと思いません。ジムに行くか、外を走る予定です。
つまり、運動の種類や場所のバリエーションが増えるほど運動が長続きするということです。おそらくこれは私に限ったことではないと思います。
ジムやフィットネスクラブ側も、そうした顧客視点で会員に運動のアドバイスをしてみてはいかがでしょうか。
それでは次号をお楽しみに!

