新しい現実を生き抜く、フィットネス経営戦略
12月4日(日)
こんにちは。田村真二です。
ビジネス環境が激変した今、フィットネス各社は根本から経営や運営のあり方の見直しが迫られています。
多くの企業は新規会員を獲得することに懸命になる一方で、既存会員のことをあまりにないがしろにしがちです(よね?)。
本当は、既存会員こそが、企業にとっての最重要人物であり、新規会員よりも重要です(毎月会費を支払ってくれているのですから)。
既存会員が100人でも1000人でも、あるいは1万人、10万人でも、その人たちに迅速にきちんと対応することができなければ、新規会員獲得のために懸命に取り組んだところで既存会員がどんどん退会していくでしょうから、意味がありません。
フィットネス各社はコロナ禍でそのことを痛感したことでしょう。
なぜなら、毎月会費を払っているのに一度も施設を利用しない会員(いわゆる幽霊会員)や低来館者(私の定義では月に1~2回のみの施設利用者)の多くがいち早く退会(あるいは休会)したからです。
本来なら、利用の有無に関わらず既存会員と定期的にコミュニケーションをとり、その人たちを手助けし、施設の利用を促進させ、会費(料金)以上の価値を与え続けておくべきでした。
そのための便利で安価なオンラインツールはいくつもありますし、少し手間暇をかけて毎月会報を郵送で送るとか、ときにはプレゼントや手書きのメッセージをカードに書いて個人宛に送ることも(ものすごく)効果的です。
もしそれができないようなら、それができる範囲の会員を対象にビジネスをすることを真剣に考えられたほうがいいでしょう。
つまり、会員数を増やすことから、会員に会費以上の価値を(常に)実感いただく戦略に転換する必要があるということです。
そうではなく、もし大量の会員を獲得したいのであれば、会員数世界No1のプラネットフィットネスのように、セルフ利用を前提に月会費を1000円とか2000円とかの格安会費で提供すればいいでしょう(これはこれで価値があります)。
私が言うまでもなく、フィットネスビジネスを取り巻く環境はこの3年弱の間で大きく変わりました。社長や幹部の皆様は、この年末、現状把握と今後の自社の方向性や戦略を見直してみてはいかがでしょうか。時間を確保する価値は十分あると思います。
それでは次号をお楽しみに!
