京都2泊3日、市内を自転車だけで巡る「京都巡礼ライド2024」第2弾。⑤のつづき。
一年越しの「一本橋制覇」も無事遂げ、次の目的地知恩院を目指す。
知恩院は一本橋からすぐ近所(400m)。
一本橋のすぐ下流にある「古門前橋」を渡り、
知恩院古門をくぐり、平均勾配3〜4%前後の坂をゆるゆる漕いで行く。そしてその突き当たりにあるのが・・・
11:40 知恩院(黒門)。
だが見たところ周囲には駐輪場が見当たらない。右折しもう少し走ってみる。
すると・・・
デカい!ボスはこっちだったか。
この「三門」は日本一大きい木造の門だそう(H24m、W50m)。
階段が多いが、とりあえず見ないフリ。駐輪場は三門のすぐ正面に。
では腹を括って登っていこう。
すごい迫力。
登って振り返る。知恩院道が下まで一直線に伸び、祇園界隈まで見渡せる。
そして!
三門をくぐれば寺院・・・は無く、さらに長く続く階段。
全く嬉しくないビッグサプライズに帰りそうになる。
一段が大きくしんどい。お年寄りなら登りながらうっかり極楽浄土へのリスクも。
だがご安心を。そんな御仁でも楽々登頂できるルートがちゃんとあるんDEATH。
マップ右下ピンクのライン、通称「女坂」であれば傾斜も緩やかに登れる。
今登ってるのは「男坂」。こんな弱男ライフならもう辞めてもいい。
ちなみに赤いルートは、この後行くことになる「知恩院地獄巡り」ルート(訴えられるぞ)。
せっかくなので階段の上から。なかなかでしょ。
というわけで、登頂。
素敵。頑張って登った甲斐あり。さすが浄土宗総本山。
それでは広々としたお庭に立ち並ぶ寺院をとくとご覧あそばせ。
知恩院は浄土宗宗祖、法然上人によって1175年にそのベースとなる草庵が建立されたのだが、どうやら今の立派な構えになったのはずっと後の江戸時代に入ってからのことらしい。
法然自身は香川に流罪になったり、(彼の思想「専修念仏(南無阿弥陀仏を唱えりゃ誰でもgo to heaven)」がオールドスクールのBOSEらから危険思想だと叩かれ)やっと赦され戻ってみれば、寺院は朽ち果ておまけに自身はその4年後には80歳で死去という・・・
ゴッホのように死後認められ、生前は不遇な人生だったのかと思ったのだが、
家康が浄土宗だったこともあり、取り立てられ大きくなっていったようだ。
そんな中とばっちりを食ったのはお隣の青蓮院。敷地の一部を切り取られ、法然院にあげちゃったり、
500年前には同宗派の百万遍知恩寺と「ウチが総本山だ」と揉め、この地で落ち着くまでに色々あったようだ。
その他にも、徳川家はここと二条城を京都の拠点にしたかったのでは、なんて記述もあったが、
詳しくは皆様でお調べくだされ、面白そうなので(無責任)。
いや、立派だなあ。さすが浄土宗総本山なんて感心し引き返して次へ行こうかななんて思っていると、必然奥にある階段も目に入らない・・・のだが、
いや絶対登らないだろこんなデンジャーゾーン。今日はまだ難所が2つもあるのよ?
と、そんな時ふと目に入ったのが・・・
厳しい表情の法然上人像。
H上人「あ、お前ここまで来て登らないんだ?へえ。あ、そう。イイんだ?」
登っていた。
気付けば意思とは別に登っていた。
だが登って来てよかった。
下のお庭回りで展開されるロケーションとは明らかに異なる、苔むす岩山にへばり着く寺院の数々。
それもその筈。
ここの立地は先月死にものぐるいで登った「あの」将軍塚の麓。
こんなロケーション。
背中に将軍塚を背負うカタチ。山麓だよねここはもう。
その証拠に、運が良ければ猿までお出迎えの大サービス。
墓所の遥か向こうに京都市内。結構登って来た。
そのさらに奥、墓所のある場所まで進むと千姫(家康の孫娘)のお墓。
徳川家にとってここがいかに重要な場所だったのかよくわかる。
ここまで来ればせっかくなのでもう少し登る。
おそらくここが、一般開放区分で登れる箇所で一番上かな。
景色もさらに高い所から。
頑張って登って良かったよ。次もあるから降りて行く。
下の庭まで戻って来た。
客には一切目もくれず、終始女性店員をオッサン店員がイジるお土産屋(泰平亭)を覗くと、これ全部お香。
うっかり買いそうになったが我慢。
帰りは女坂で。確かにこれは楽だ。
駐輪場まで戻り、時計を見れば13時前。知恩院に1h以上もいたことになる。
お腹が空いたので今朝fiveranで買ったパンで軽く空腹を紛らわす。ホワイトチョコと紅茶茶葉が練り込まれたオシャレパン。
オッサンは黙ってあんぱんでもかじっとけってハナシよ。
大分長居してしまったので急いで次を目指す。
ところでこの記事を書く際調べていたところ、知恩院を訪れた際は「方丈庭園(有料)」を見ないとダメらしい。
どうやら勝手に有料フィルターが働いてしまったか?あっち方面工事してるようだったのだが・・・
方丈庭園は次回に持ち越しというで。
今日はまだまだ地獄のヒルクライムが目白押し・・・⑦につづく。