26日(日)、京都府綾部市の実家で、地区の公会堂の清掃をして、畦塗り機を使って田んぼの畦付けをした後、一寝入りして、午前2時45分に出発。若狭舞鶴道から北陸自動車道を経て、27日(月)午前8時に白馬に到着しました。

 好天ですが、連休前の平日とあって駐車場に人影はまばら。例年ならこの時期は動いていない北尾根リフトに乗りました。たまたま一緒になったパトロールの人と話しながらリフトを乗り継いでいつもの上部ゲレンデへ。雪がたっぷり残っています。平日なのにキャンプをしている一群がありましたが、さすがに人は少ないです。いつも使っているゲレンデはあまり人気がなく、ほぼ独占状態。ぜいたくな平日練習です。

 ただし、暑い。ジャンプ台の作成にとりかかりましたが、どんどん雪がとけていって、なかなか固まらず、時間がかかります。エア台の前後にラインをつけるにも、ぼこぼこに掘れて、小山が並んだようになっているので、平らにならすところから始めなければなりません。前回、来てから1カ月たってこんなに様変わりしていようとは。せっかく早く来たのに、こぶをつぶすだけで午前中が終わってしまいました。まだ、横滑りしかしていません。

 昼食休憩後、作りかけのエア台に一人で雪を盛っていると、来客がありました。ときどきブログを読んでおられるそうです。ぼくと同じ滋賀県の長浜市にお住まいで、いつもは奥伊吹スキー場でこぶを滑っておられるそうです。まだ、エア台も前後のラインもできていませんでしたが、一緒に滑っていただきました。

 ブログを読んで練習の参考にしておられるということなので、どうせなら、ダイナミック・ポジショニング・ターンを披露しようと、やってみましたが、全然できません。1カ月前、できるようになったと思ったのに、完全に忘れています。しかも、準備運動をしなかったせいか、体をどう動かしていいのかよくわかりません。

 残念。かっこいい滑りを見せるのはあきらめて、ダイナミック・ポジショニング・ターンにはあまり興味がなさそうでしたが、リフトに乗っているときに、一方的に口で原理だけを説明させていただきました。

 ターンの方は全然でしたが、完成前のエア台には驚いていただきました。こんなに大きくて、落差があるのかと、意外だったようです。「いや、公認大会のエア台はこんなもんですよ」とそのときは、偉そうに一丁前の口をききましたが、確かにでかすぎました。

 その人は、交代勤務で平日が休み。なんと日帰りだそうで、休憩なしで、どんどん滑ります。こちらは、暑いは、雪が水気を含んで重いは、スキーが沈んで滑らんは、思うようにターンできんはで、1本滑っただけで、へろへろ。ついていくのがやっとでしたが、一緒に滑る人がいてくれて、楽しく練習できました。

 今日は、基本からじっくりやり直して、エア台をもう少し小さくして、エア練習もします。
 昨年、田んぼの水が漏れていて、えらい目に遭いました。父がかつて田んぼの排水をよくするために何本も排水パイプを埋めていたのですが、それが忘れられてしまって、ふたができていなかったのです。水が漏れると、どんどん水を注ぎ足さなければなりません。用水路から水を入れっぱなしにしないと田んぼが干上がってしまいます。つまり、かけ流しの状態です。

 こうなると、田んぼの肥料分も流れてしまいます。除草剤も流れてしまって、効き目がありません。さらに悪いことに、昨年は雨が多く、川のように、田んぼに水が流れることになってしまいました。

 おかげで田んぼは草ぼうぼうになり、いくら除草してもおいつきません。背丈の低い水草だけでなく、流水を好む背の高い草も繁茂しました。

 肥料は流れたうえに養分を雑草に吸い取られて、稲はひょろひょろで、収量は例年の半分程度でした。そこで今年は昨年の教訓を生かし、畦付けを完璧にして、水漏れのない田んぼにしようと考えたのです。

 畦塗り機はトラクターの後ろにロータリーの代わりに取り付けます。畦の土をかき上げながら回転ドラムでたたいていって、畦の形に成形します。取り付けるトラクターごとに機種が違うこともあり、高価です。わずか5反(約50アール)しかない零細農家にとってはぜいたく品ですが、昔、1日かかってもできなかったことが、30分もたたずにできてしまいます。

 26日(日)に京都府綾部市の実家の地区の公会堂の清掃があったので帰省しました。清掃は1時間半で終わり、時間が余ったので、さっそく畦塗り機を使って、田んぼの畦付けをすることにしました。

 このところの好天で、土がやや乾燥ぎみで、場所によっては土が固まりきらないところもありましたが、あっというまに畦ができてしまいました。

 畦塗り機で畦塗り

 今までは、田んぼに水を張って、泥をこねるようにして、鍬で壁塗りのように畦を塗っていたのです。こんなに簡単にできると、面白くなって、次々とやりたくなります。

 水稲栽培を休耕して、畑にしている田んぼがあり、ここは畦を作り直す必要はなかったのですが、ついでにやっていると、トラクターが沈んで動かせなくなってしまいました。端のところが水気が多く、地盤が軟弱だったのです。畦塗り機はかなりの重みがあります。しかも、操作中は片方に出っ張っているので、そちらに重みがかかり、片方の車輪にだけ重さがかかって傾いてしまったのです。

 もう日が暮れかけていましたが、結局、自力ではどうすることもできず、業者にSOS。この日の作業にはならず、27日から予定していたスキー練習もキャンセルしなければならないと覚悟しましたが、父の代から50年以上も付き合いのあるなじみの業者で、翌日、キャタピラー式の別のトラクターを持ってきて、引っ張り上げますからそのまま置いておいてください、ということで、そのまま放置しておきました。無事に引き上げて、農機具倉庫にしまっておいてくれたそうです。やれやれ。
 26日(日)から予定していた今シーズン最後のスキー練習ですが、26日は都合が悪くなりました。よもやいないとは思いますが、26日に冷やかしに行こうと思っていた人がいたら、すみません。

 仕事があり、その次に実家の用事があり、優先順位はスキーが最下位ですので、いたしかたありません。それでも27日からの3日間、スキーに専念できるのはありがたいことです。考えてみれば、全力で続けて練習できるのは3日間が限界ですね。4日目になると、おそらく膝がもたないと思います。とにかく、膝にねじれが加わらないように注意しながら集中して練習します。
 以前より、ぼくが練習しているダイナミック・ポジショニング・ターンに興味があるので、映像をアップしてほしいとか、一度教えてほしいという要望をお聞きしていました。しかし、今まで、自分自身、ダイナミック・ポジショニング・ターンが普通のターンとどこがどう違っているのかよく分かっていない部分もあり、理論的にも、実際の動きとしても、完成していなかったので、お見せすることができないと断ってきました。

 しかし、今シーズン、ダイナミック・ポジショニング・ターンを棚上げし、夏場に大阪ウォータージャンプO-airで「フリクションプログラム」に基づいて練習した普通のターンを主に練習した結果、ダイナミック・ポジショニング・ターンと普通のターンの違いが自分の中で明確になりました。全く反対の動きをしますが、二つのターンをはっきりと区別できるようになり、なんとか使い分けもできるようになりました。

 そこで、26日(日)~29日(水)、白馬八方尾根スキー場での練習を公開します。

 なあーんてね。

 今ままでからぼくの練習に公開も非公開もありません。ただ、時間ができたときに、一人で練習しているだけです。ボクシングなどでの公開練習というのはマスコミを呼んでするものですが、マスコミでぼくの練習に注目しているのは、ぼくだけです(しかも運動部の記者ではありません)。だからあまり意味はないのですが、今回はちょっとかっこうをつけて、この期間に練習しますということを予告してみました。

 連休前の平日で人が少ないと思います。いつものことですが、急に行けなくなることもあります。ダイナミック・ポジショニング・ターンは膝がねじれやすいので、膝の調子次第では練習内容を変更することもあります。エア練習もしますが、ほとんどストレートジャンプだけなので、見ても、おもしろくはないでしょう。

 もしも一度、ダイナミック・ポジショニング・ターンを見てみたいという人がおられましたら、上記の日においでください。お約束はできませんが、練習しているところでよければ見ていただけます。せっかく見に来たのに、なあんだ、そんなものかと失望される可能性が大いにあるということもご承知おきください。
 原因はわかりませんが、体脂肪率が急上昇しました。

 毎朝、体組成計で筋肉量や体脂肪率を測っています。朝が一番、悪い数値が出るので、朝起きて、着替えるときにパンツ一丁になって計測しています。

 今年に入ってから3月まではアスリートモード(1週間に12時間以上トレーニングをしている人向き)で11台で推移していて、いいときは10.5の日もありました。一般モードだと15台で、いいときは14台でした。

 それが4月17日にアスリートモードで12を超え、現在は12.5.一般モードでは4月17日に16.7で、現在は17.1まで上昇しています。これまで、昨年とほぼ同じか昨年を若干上回るペースで推移していましたが、ここにきて一気に悪化してしまいました。内臓脂肪レベルが上がっていて、朝起きるときに、おなかが重たく感じられます。一般人としては心配するほどのレベルではありませんが、アスリートとしてはゆゆしき問題です。

 原因として考えられることを列挙してみます。

1)走っていない
 今年は全くと言っていいほど走っていません。有酸素運動が不足しています。走ると内臓脂肪が一気に落ちます。今シーズンのスキーは月イチペースでした。とても週に12時間もトレーニングできていません。単純に運動不足です。

2)負荷トレーニングが惰性化
 たまにダンベル筋トレをしていますが、同じ重量で同じメニューです。負荷トレーニングはメニューや重量を変えないと、惰性化してしまって刺激にならず、筋肉量が維持できないかもしれません。

3)間食しすぎ
 職場に出張した同僚のみやげなどのお菓子が置いてあると、ついつい手が伸びてしまいます。家で韓国ドラマやスキーのワールドカップを見ているとき、寝る前なのにあられ類を食べてしまいます。寝るときには空腹になっていないと、昼間に傷んだ筋肉の修復ができません。筋肉量が落ちて、体脂肪がたまるという悪循環に陥ります。

4)暖かくなって基礎代謝が落ちた
 基礎代謝というのは、何も運動していない状態で消費されるエネルギー量のことです。筋肉量が多くなると、基礎代謝量が多くなります。筋肉量が多い人は、何も運動しなくても脂肪が燃えます。
 基礎代謝量は季節によっても変わります。寒い冬場は脂肪を燃焼して体温を維持しようとするので、基礎代謝量が上がります。逆に夏は何もしなくても暑いので、運動しなければ脂肪が燃やされることはありません。
 つまり、暖かくなったので、寝ているときなど、体を動かさずにいる時間帯に消費されるエネルギー量が減ったので、運動しないと、脂肪が燃やされずにたまってしまうのです。

 直接の原因はこれかもしれません。運動をせずに、冬場と同じように食べていたのでは、脂肪はたまる一方ということです。
 クレイドル(背落ち1/2捻り背落ち)の補足です。ユーチューブにいい見本があるので見てください。

 こちらがアベノETCの鯉住コーチ


 こちらはアベノジュニアトランポリンクラブの松原知穂選手。2015年全日本強化指定選手(A指定)です。


 見た目とやっている本人の意識はかなり違います。

 ポイントは、背落ちで着床したときに、体が水平になっていること、脚が伸びて体と垂直になっていること。離床するときに、体が前に起きないこと。つまり、体を水平にしたままで上昇することです。そのためには、天井を長く見て、足の爪先を天井に向けて思い切りけり上げます。これができるかどうかで、クレイドルを続けられるかどうかが決まります。

 映像を見て、見よう見まねでやってみた人は、前方への回転をかけなければならないという意識があって、離床と同時に体を起こしてしまいます。やっている方は全く逆に、離床時に体が起きないよう意識して、水平のまま上昇した後、高いところで膝を抱えて一気に前方回転をかけ、すぐに抱えをほどいて回転を止めます。回転をかけるまで、どれだけ待てるかが勝負です。初心者は、離床してから回転をかけるまでの時間をものすごく長く感じて、ついかけ急いでしまいます。
 最近のアベノETCはけっこうすいています。4台あるユーロトランプを1人1台ずつで使ったり、コーチの人数の方が多かったりということがあります。かつて世界選手権で優勝しかけた往年の名選手、鯉住コーチとぼくの2人だけでマンツーマン指導ということもありました。アベノETCは原則として入会しないと利用できませんが、月5回4000円(1回2時間あたり800円)、月8回6000円という破格の安さで、このぜいたくな練習環境です。

 最近はなんやかやと仕事があって、土日のスキーには行けていません。ランニングも全くできていませんが、仕事帰りのトランポリンだけはだいたい週2日ペースを守って通っています。先日は、ぼくと若手の野島皐記選手と鯉住コーチの3人でした。

 野島選手は昨年の第6回大阪府トランポリントーナメント競技大会(17歳以上の部)で第3位に入った実力の持ち主です。
野島皐記 大阪府トーナメント

 映像を見てわかる通り、伸身のフルインバラニアウト(前方宙返り1回ひねり+前方宙返り1/2ひねり)やルディアウト(前方宙返り+前方宙返り1回1/2ひねり)など、2回宙返りのひねり技をこなします。

 ぼくはまだ宙返りの練習はしていなくて、その前段階のクレイドル(背落ちから1/2ひねり背落ち)などの基本技の習得に明け暮れています。この日、ぼくの練習課題になったのが、両脚をぴったりと閉じ、足首を伸ばしたままでの演技です。

 これが超難しい。この姿勢でのクレイドル連続20回が、アベノETCで宙返り練習に入るまでのノルマの一つになっています。鯉住コーチはできるのですが、そのほかには誰もできなくて、ノルマとして難しすぎるのではないかという声が出ているほどです。

 鯉住コーチが野島選手に「抱えを入れて、脚を閉じて(膝割れなし)、足首を伸ばして(下駄なし)でクレイドル連続20回できるか」と尋ねたところ、高難度の2回宙返りのひねり技をこなす野島選手でも「絶対、無理!」。

 ぼくは毎回、これを練習しているので、そろそろできるかなと思ってやってみましたが、やっぱり無理でした。爪先の親指が重なっているのが、自分でもわかります。モーグルスキーも両脚をひっつけて滑りますが、爪先が重なるというのはスキーが重なるということで、モーグルスキーだったらこけますね。本当に細かいところですが、鯉住コーチはそういうところもきっちり見ています。ぼくはトランポリン競技はやっていませんが、競技だとジャッジは親指が重なっただけで容赦なく減点します。

 その次の練習日、最後に10本ジャンプしてタイムを計るときに、再び挑戦してみました。両脚をきれいに閉じたタッククレイドル連続20回です。かなりしんどいので、みんなが見ているところで集中してやらないと、精神的に続かないのです。

 十分に精神的プレッシャーをかけて、緊張を高めたところで、予備ジャンプからスタート。最初の入りが肝心です。トランポリンのタック(抱え型)というのは、両膝の膝小僧より下を抱えます。膝小僧を持ったのでは減点です。太ももが胸に着くところまで引き寄せなければなりません。それができてないと、体勢がつぶしきれていないということで減点されます。両脚を抱えて伸ばして、抱えて伸ばしてという動作を両脚を閉じたまま、足首をきれいに伸ばしたままで続けます。10回くらいまではなんとかできました。しかし、だんだん体が片方に傾いてきて、背落ちして着床したときに天井を見ている時間が短くなり、15回で背中ジャンプの踏み切りのタイミングが合わなくなって中断しました。

 これでも回数としてはけっこう多いのですが、鯉住コーチからも指摘された通り、実は最初から爪先が重なっていました。右足の親指と左足の親指が重なっていたのです。というわけで、できた回数はゼロ回です。

 難しいなあ。

 背落ち・腹落ちの連続なら、両脚を閉じたまま、足首を伸ばしたままで連続20回できます。これに1/2ひねりを加えたのがクレイドルです。抱えた両脚を伸ばしてひねるときに、右脚と左脚のひねり具合が違うので、右足と左足の前後差ができて爪先が重なるのだと思います。右脚と左脚を完全にひっ付けたままで同じようにひねらなければならないということですね。抱えをほどいて脚を伸ばすときに緊張が緩んでしまうとうまくいきません。両脚に同じように力を入れてひねらなければならないということだと思います。

 きれいなひねりをするためには、両脚がひっついて1本の棒になっていなければなりません。ばらけると、ひねりがかかりにくいだけでなく、回転(縦回転)もかかりにくいので危険です。できるかどうかわかりませんが、やりかけたことを途中でやめるのは嫌なので、密脚クレイドルの連続20回を目指して、練習を続けようと思います。
 今シーズンはなかなかスキーに行けませんでした。3月はハチ北の大会に出場した後、ダイナミック・ポジショニング・ターンを完成させてようと、2回、白馬に行って練習し、なんとか上から下まで通せるかなというところまでできました。4月5日に松之山温泉スキー場であった今シーズン最後の公認大会で、初披露すべく意気込んでいたのですが、折悪しく、急用ができて、欠場ということになりました。それでは次の週にあった八方スーパーモーグルでお披露目をと考えたのですが、こちらも折悪しく、仕事の都合で出場することがかないませんでした。大会での披露は来シーズンに持ち越しです。

 今までダイナミック・ポジショニング・ターンと普通のターンの違いが自分でもよくわかっていない部分があって、大会ではいつも滑っているうちにごっちゃになって、悲惨な滑りになっていたのですが、二つの違いが明確にわかり、どちらのターンも意識して使い分けることができるようになりました。

 普通のターンとダイナミック・ポジショニング・ターンは全く逆の動きをします。野球のピッチングで言えば、直球とカーブのようなものです。昔、野球をしているときに教えてもらったのですが、カーブを練習するときには、カーブとストレートを交互に投げます。これからは、普通のターンもダイナミック・ポジショニング・ターンも使えるよう、交互に練習することにします。
 クレイドルとは、半分ひねり背落ちの連続です。背落ちの状態から前方に1/2回転して腹落ちするときに、1/2ひねりを加えて、腹落ちではなく背落ちで着床します。さほど難しい技ではありません。背中でジャンプして、ベッドの反発で前に回転しながら、肩をひねって体勢を入れ替えればできます。単発のクレイドルならすぐにできるでしょう。

 ぼくが通っているアベノETCでは、宙返りの練習に入る前の段階練習として、抱え型でのクレイドルの連続20回がノルマになっています。超難しいです。なぜ、クレイドル自体はさほど難しくないのに、アベノETCのノルマのクレイドルは超難しいのか。完成度が問われるからです。アベノETCのノルマでは
(1)つま先が伸びていなければならない(いわゆる「下駄」になってはいけない)
(2)膝が割れてはいけない
という条件があります。この条件を満たして抱え型で連続20回です。

 競技用のよく弾む台で、抱え型のクレイドルを続けるには、空中で脚を抱えて伸ばしてという作業をこなさなければならないので、ある程度の高さが必要です。前後に移動せず、同じ場所(十字のところ)で跳び続けなければなりません。そのためには空中での回転、ひねりが、完全にコントロールされていなければなりません。ベッドの反発を利用して回転やひねりをかけようとすると、すぐに体勢が崩れてしまいます。

 以下、抱え型のクレイドルのやり方を解説します。

(1)背落ちから背中ジャンプをして、膝を抱えて前方に1/4回転をかけた後、抱えをほどき、体を完全に伸ばして空中で直立状態になります。

 空中で立つためには、背落ちから離床するときにベッドの反発で前方へ回転をかけてはいけません。背落ちで体がベッドに引っ付いているときに、背中が丸まらないようにして、体を水平にしたたままで、両腕、両脚をしっかり伸ばして体と垂直にして、両手、両脚のつま先を天井に向けます。4脚のテーブルをひっくり返した形です。体を水平にしたままで上昇します。上昇しきったかなというところで両膝を抱えて前方に1/4回転をかけ、体が起き上がったところで両脚を伸ばして、完全に体が伸びきった姿勢をつくり、空中で直立姿勢をとります。このとき、両腕は体側にそろえて「気を付け」の姿勢にします。

(2)空中での直立状態から下半身先行のひねりで半分ひねり背落ちをします。

 空中で「気を付け」姿勢をとったら、下半身をひねります。空中での直立状態では、足首が伸びて、足のつま先はベッドの十字に向いているはずです。ここから足の裏を反対側に向けることによって下半身をひねります。下半身のひねりに誘導される形で上半身もひねられます。半分ひねったところで、体側に付けていた両腕を挙げて「前へならえ」の姿勢にします。両腕を体側につけているのは、ひねりがかかりやすい体勢です。両腕を体と垂直に伸ばすと、ひねりがかかりにくく、回転(縦回転)もしにくくなります。体側に付けていた両腕を体と垂直に伸ばすことによって、ひねりと回転を止めて着床することができます。着床と同時に、両脚も体と垂直にします。着床姿勢は、体が水平で、両腕、両脚は体と垂直で、両手、両足のつま先が天井を向いています。4脚のテーブルをひっくり返した形です。

 クレイドルは<1/2回転+1/2ひねり>なので、背落ちから1/4回転して空中で直立するときに1/4ひねり、残りの1/4回転で背落ちするときに1/4ひねったらいいように考えるのではないかと思います。スイブルヒップス(腰落ちから半分ひねり腰落ち)では、ベッドから離床して上昇するときに1/4ひねり、下降するときに1/4ひねるのが普通です。ところが、クレイドルを抱え型でする場合、離床して上昇するときの1/4回転のタイミングで1/4ひねろうとすると、膝を抱えながらひねらなければならなくなります。下降して着床するタイミングでは抱えをほどきながらひねらなければなりません。抱えながらひねったり、抱えをほどきながらひねったりという無理な動作をしなければならなくなります。ひねりは、伸身の状態でないと無理がかかります。

 そのため、背落ちから1/4回転して立つときに、抱えとほどきを両方やってしまって、伸身姿勢になり、そこから残りの1/4回転で伸身の半分ひねり背落ちをするのです。ですから、抱え型のクレイドルといっても、抱えの動作が入るのは最初の1/4回転だけで、残りの1/4回転は伸び型になります。

 以上の動作をスムーズに行うためには、コマ送りの分解写真のように、一つ一つの動作を別々に練習します(分習)。

(1)背落ち
 抱え型(タック)、蝦型(パイク)、伸び型(レイアウト)の3通りを練習します。抱え型が基本ですが、伸身の半分ひねり背落ちをするために伸び型もできなければなりません。いきなり伸び型の背落ちは難しいので、蝦型の背落ちを練習してから伸び型を練習します。
(2)腹落ち
 これも抱え型、蝦型、伸び型の3通り練習します。抱え型が基本ですが、半分ひねり背落ちの練習のとき、伸び型の腹落ちで着床寸前に半分ひねって背落ちにするという「遅ひねり」を練習するので、伸び型の腹落ちも習熟しておく必要があります。
(3)背落ちから半分ひねり立ち
 背落ちから立つときに、伸身で立てるよう練習しておきます。伸身で立って、着床寸前にひねる「遅ひねり」、離床してから上昇するときに1/4ひねり、下降するときに1/4ひねる「中間ひねり」、上昇するときに1/2ひねる「早ひねり」の3通りを練習します。
(4)半分ひねり背落ち
 四つんばいジャンプから半分ひねり背落ち、膝ジャンプから1/4回転して半分ひねり背落ち、腰落ちから1/4回転して半分ひねり背落ち、立位ジャンプから半分ひねり背落ちを練習します。抱え型と伸び型を練習します。まず、伸身で腹落ちする寸前に半分ひねる「遅ひねり」を練習し、伸身で1/4回転する間に1/2ひねるタイミングをつかみ、きれいに伸びた姿勢でスムーズなひねりができるように練習します。

 すべてのひねりは下半身で誘導します。最終的には下半身と上半身にねじれのないひねりにならないといけないのですが、どうしても上半身だけをひねってしまいがちなので、下半身先行で練習します。抱え型であっても、腰が伸びないときれいにひねることができません。抱え型の背落ち・腹落ちの連続で、背落ちから腹落ちにいくときに、いったん腰がきれいに伸びた伸身姿勢をとれるように練習しておく必要があります。

フリースタイル・モーグルのワールドカップ(W杯)は毎年、スカパー!のJ?sportsで全試合を見るのですが、アルペン競技もときどき視聴します。今シーズンはもっぱら回転(SL=Slalom)を観戦していましたが、先日、久しぶりに3月1日にガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ)で開催された大回転(GS=Grand Slalom)を見ました。ヒルシャーが速い! 2位に3.28秒の大差をつけて、ぶっちぎりの優勝でした。

 2012/2013シーズンからスキーのレギュレーションが変更になり、男子の大回転の板は長さが185cm以上だったのが195cm以上に、回転半径(ラディウス)が27m以上だったのが35m以上になりました。回転半径については2007/2008シーズンにそれまで21m以上だったのが27m以上になったの続いての変更です。

 回転半径とはサイドカーブの半径で、値が小さいほどサイドカーブがきつく、値が大きいほどサイドカーブが緩くなります。つまり、サイドカーブのないスキーを使うように、2度にわたって変更されたということです。サイドカーブのきついスキーでは、膝を傷めるリスクが大きいというのが変更理由のようです。以前のようにサイドカーブのきついカービングスキーでターンする技術ではなく、サイドカーブのない直線的な板でターンする技術が今のアルペン競技では求められています。

 ぼくが2011年に格安中古で買ったGSの板(Volkl Racetiger 2006/2007モデル)は長さが185cmで、回転半径は21mでした。買った時点で既にサイドカーブがきつすぎてW杯には出場できない板でした。それでもモーグル板に比べると重くて、回しにくい板だなあと感じました。相前後して購入したSOSのセミファットの板は同じ長さで、ほとんどサイドカーブがなくて、これまた非常に回しにくい板でした。(この板は気に入っていましたが、残念ながらぼくの不注意で盗まれて、現在は手元にありません)

 そこで、このようなスキーで、どうすれば思うようにターンができるのかを考えているうちに生まれたのがダイナミック・ポジショニング・ターンという独自のターン技術でした。

 このターンで大回りはできるものの、モーグルのターンがうまくいかないので、今シーズンは練習するのをやめていたのですが、またまた気が変わってきました。一つのきっかけは、ガルミッシュ・パルテンキルヘンのW杯で圧勝したヒルシャーの滑りです。ヒルシャーと他の選手の違いは、動きが非常に大きく、ダイナミックだったことにあるようにぼくの目には見えました。細かなテクニックの違いはよくわからないのですが、非常に俊敏かつ的確に、脚の曲げ伸ばし、腰の上下動が行われていたように思います。

 もちろん、ヒルシャーの滑りはダイナミック・ポジショニング・ターンではありませんが、ダイナミックに体を動かすという部分は共通しています。ぼくがハチ北で全くまともに滑れなかった理由の一つは、吸収動作が全くできていなかったことにあります。浅いこぶならば、それほど深く脚を曲げなくてもこぶを吸収することができますが、深いこぶになればなるほど、脚も深く素早く曲げ伸ばししなければなりません。ターンのタイミングがこぶと合っておらず、吸収する動きがなかったために、こぶに弾かれてしまったのです。

 いったん諦めたダイナミック・ポジショニング・ターンですが、ヒルシャーのダイナミックな滑りを見て、せっかくやりかけたのだから、もう一度、挑戦してみようかという気になりました。今シーズン、残された時間を使って、どうすればダイナミック・ポジショニング・ターンでこぶを滑ることができるのか、スタートはどうすればいいのか、エア台への進入はどうすればいいのか、エアの着地の後のターンへの入りはどうすればいいのか、考えてみたいと思います。