3日(土)は実家に帰って、田んぼの排水作業をしました。今年は稲刈りのために田んぼを干さなければならない9月上旬に台風の影響で雨が続き、水はけが悪い場所がぬかるんだままになって、コンバインが沈んでしまいました。例年、水はけが悪くてぬかるむ場所は決まっています。そこで、今年はぬかるんだ場所をなくすために、田んぼに排水溝を掘って、コンバインのキャタピラーが沈んでできたわだちなどにたまったままになっている水を抜いてしまおうと考えました。

 圃場整備にともなって暗渠工事がしてありますが、詰まってしまったのか、排水口の反対側の水が抜けにくくなっていて、水が残ります。田んぼの表面を乾かして、表面の土を固くしなければなりません。そのために、田んぼに排水溝を掘ります。地下の排水溝である暗渠に対して、俗に「明渠」と言われています。

 スコップを田んぼに差し込んで切れ目をつけ、又鍬(またぐわ)という3本歯の鍬で土を起こしていきます。又鍬でないと、粘土質の泥土が鍬にへばりついて取れません。ぬかるんだところがかなり深くなっているので、その水を排水口に流すには明渠をかなり深くしなければなりません。大変です。


 トラクターの後ろにロータリーの代わりに付ける溝掘り機というものがあるのですが、値段を調べてみると、なんと70万円もします。ただ溝を掘るだけなのに70万円。畦塗り機も高いと思いましたが、畦をはつって成形してくれる畦塗り機に比べて、ただ溝を掘るだけで70万円とはあきれます。いくらなんでも、こんなに高くては買えません。

 たぶん、一度乾かしてしまえば、毎年、溝掘りをしなくてもいいでしょう。がんばって人力で掘るしかありません。モーグルのための筋力トレーニングや冬場のエア台作成で鍛えたかいがあろうというものです。

 日本海側なので冬になると雪が降ったりして、また水がたまります。それまでに溝を掘りきって、ぬかるみに水がたまらないようにしようと思います。
 今年の夏シーズンは実家の農業に力を入れていることもあって、ブログの更新が滞りがちですね。1カ月に1回くらいですか。「日記」じゃなくて「月記」になっていますが、最近の出来事をまとめて書いておきます。

 12日(土)に今年第1回の稲刈りをしました。うちの水田は3反4畝(約34a)しかないので、刈るだけなら1日で終わりますが、乾燥機に入りきらないので、2、3回に分けて刈ります。

 第1回は妻が手伝ってくれて、稲刈り前に田んぼに残っていた雑草を引いてくれました。最近、クサネムという背の高くなる雑草がよく生えます。カラスノエンドウのような実をつけます。一緒に刈り取って脱穀すると、種がもみの中に混じります。米粒と同じ大きさなのでもみすりをした後に米と選別できず、米の中に黒い粒として残ります。去年はこれを手で取り除くのに大変な手間がかかりました。遅くとも稲刈りまでには抜き取って、翌年、また芽を出さないように、田んぼの外に持ち出して焼かないといけないのです。

 10月に87歳になる父もコンバインに乗って稲刈りをしてくれました。力仕事は無理ですが、昔やったことは体力が衰えてもできるようです。全面積の半分ほど刈ったところで乾燥機がいっぱいになったので、第1回の稲刈りは終了しました。

 19日(土)から5連休でしたが、19日は仕事があり、20日(日)は講演するために松山まででかけました。松山を訪れるのは初めてです。大学時代の同級生にも34年ぶりに再会しました。21日(月)はその同級生夫婦の案内で初めて訪れた松山城などの観光をしました。

 翌日の22日(火)に第2回の稲刈りをしました。この日も父が手伝ってくれました。残りを全部、刈るはずだったのですが、2枚ある田んぼのうちのもう1枚は水が抜けておらず、イノシシが踏み荒らしていて、かなりの稲が泥の中に倒れていました。イノシシが稲の茎や穂を踏んで田んぼに埋め込んでしまうのです。今年はちょうど稲刈りのために田んぼを乾かさなければならないときに台風が来て、毎日のように雨が降っていました。それでも洪水で収穫前の水田が全部泥をかぶってしまった被災地のことを思えば、収穫できるだけありがたいことです。イノシシが田んぼに来るのは米が目当てではなく、畦などにいるミミズを掘り起こして食べるためです。畦を壊すのも、稲が実った田んぼの中を傍若無人に走り回るのもやめてほしいです。泥に埋もれた稲を引き揚げて、用水路で穂を洗って泥を落としているうちに日が暮れました。

 予定を変更して翌日の23日(水)に残りを刈ることにしましたが、泥に埋もれている稲を引きずり出して、穂を用水路で洗っているうちに早くも昼になり、コンバインを使って稲刈りを再開したのは午後からでした。稲刈りの終わり方、後回しにしたぬかるみの稲を手で刈り取ってはコンバインで脱穀していたのですが、日も暮れてきたので、なんとかコンバインで刈り取れないかとやってみたところ、案の定、コンバインが田んぼの泥の中に沈んでしまい、身動きできなくなりました。しかたがないので、残りを手で刈って脱穀だけコンバインでしようとしているうち、今度は脱穀機部分も詰まって動かなくなりました。

 残っているのはほんの少しなので、翌日の24日(木)にコンバインの脱穀機の詰まりを取り除いて、手で刈ろうと思いましたが、あいにく、朝から雨でした。雨だと脱穀機が詰まります。朝霧で稲に露が浮いているだけでもコンバインによる稲刈りは脱穀機が詰まってうまくいきません。しかたがないので、刈り取ったまま置いてあった稲束を取り入れるだけにして、残りの稲刈りは断念しました。田んぼに沈んでしまったコンバインは業者に頼んで、キャタピラー付きのトラクターで引っ張り上げてもらいました。請求書が来ないとわかりませんが、おそらく2万円+消費税だと思います。

 26日(土)は仕事があったので、結局、最後の稲刈りは27日(日)になりました。朝のうち、地区の共同作業で、神社と公民館の掃除があり、それを済ませてから、ほんの少し残っていた稲を手で刈り取って引き揚げてもらったコンバインで脱穀しました。最後の一束を「刈り納め」として父に渡し、神棚に供えてもらいました。

 去年は田んぼの中がヒエなどの雑草だらけになって、凶作でしたが、今年は雑草はほぼ抑えることができ、もみにクサネムの種が混じることもありませんでした。肥料分の少ないところがあって、できはあまりよくはありませんが、それでも去年に比べればずいぶんましです。来年はさらに、水が漏れないよう、排水がきちんとできるように、圃場を管理して、収量アップをめざしたいと思います。

 ウォータージャンプはO-airのシーズン券を買ったのに、今シーズンはまだ2回しか行っていません。シーズンが終盤になってしまいましたが、あと2、3回は行きたいと思います。
 22日(土)、京都府綾部市の実家に帰って草刈りをした後、23日(日)、今シーズン2回目の大阪ウォータージャンプO-airに行きました。前回(8月2日)の調子がよかったので、今回は妻に付き添ってもらい、動画を撮影してもらいました。

 昨年、O-airで教えてもらったフリクションプログラムがさらに進化したそうで、支配人の中村さんに勧められて、体験版を受講しました。パソコンのソフトと同じで体験版は無料です。

 入り口に滑走練習用としてしつらえられた緩い斜度のブラシゲレンデで、スキーを履いて歩いたり、プルークボーゲンでターンしたりしながら、いいポジション(重心の位置)を身に着け、股関節を動かすことを覚えます。初めてスキーをする子供たちや、久しぶりにスキーをしてみようかという中高年が、無理なく滑れるようにするために開発されたプログラムだそうですが、無理なく滑れるということは、より高いパフォーマンスを発揮することや、怪我のリスクを減らすことにことにつながります。上級者や競技選手にとっても有用かと思います。ジャンプも結局、アプローチ(助走路)からキッカーにかけていいポジションで滑れるかにかかっています。毎回、エアトレーニングの前の準備運動として、ブラシゲレンデでこのプログラムを練習するのがよいと思いました。

 さて、ジャンプの方ですが、前回とはキッカーの角度が変わりました。飛び出し角度が36~37度だったのが40度になりました。キッカーの立ち上がり(トランジション)が今までよりプール側になっています。今まで以上に急激に上を向く台になったということです。飛び出し角度40度はO-airがオープンしたころの角度と同じですが、キッカーの立ち上がりが今より手前でした。

 ストレートジャンプの1本目は変わった台に対応できず、体が泳ぎました。2本目で対応。どうしても最後の20cmが踏めなくて、ツイスターは体の締めが十分ではありません。でも、トリプルで真横までスキーを振り切っているのでまあまあです。コザックもまあまあ。このあたりの技はキッカーの最後の部分が踏めなくてもなんとか形にはなります。

 問題はヘリコプター(360)。最後の20cmがしっかり踏めないので、体が伸びきらず、軸の取れない回転になってしまいます。以前、飛び出し角度が40度だったときにも苦労しましたが、R(回転半径)がきつい台で横回転するのは本当に難しいですね。

 このあたりで撮影していた妻の機嫌が悪くなってきました。見ている方からしたら「何をやっとるんだ」という感じでしょうね。

 でも、せっかくなので、最後にバックフリップ。やっぱり最後の20cmが踏めなくて、膝が折れて小さな回転になってしまいました。バックレイアウトはリップ(キッカーの先端)に体を伸ばして直立するぐらいの気持ちでいかないとだめですね。キッカーの最後の一番急なところで膝が折れてしまいます。

 今回は撮影してもらった動画をアップするつもりでしたが、できが悪くて恥ずかしいので、またまた次回に持ち越しです。
 5月から事実上、休養シーズンとなっていた今年のシーズンオフですが、2日(日)に遅ればせながら、今季初めてのウォータージャンプ練習に大阪ウォータージャンプO-airに行ってきました。

 今年は、ブラシの上を滑りやすいよう、スキー板に塗る潤滑剤を変えてみました。普通はロウソクを塗ります。ロウソクの場合はワックスを塗るのと同じでアイロンがけしなければなりませんが、もっと手軽に塗ることができて安価です。せっけん類を塗ることもありますが、O-airは国定公園内にあるため、練習後のシャワーも含めて、せっけん類が使えません。それ以外の潤滑剤も水を汚すものは当然ながら使えませんが、今年試してみた潤滑剤はせっけんなどのように水に解け出すことはないようです。

 滑り具合はというと、ロウソクよりもよく滑ります。滑りすぎて横滑りしやすいので、トップを押さえつけるためにポジションを前にしなければなりません。ポジション矯正にも役立ちそうです。次回、支配人の中村さんに使用に問題がないことを確認したうえで、公開したいと思います。

 練習は午後3時開始。ストレートジャンプは3本ほど飛びました。次にトリプルツイスター。腕が上がらず、失敗することもありましたが、3本ほど飛んだら、一応満足するエアができました。続いて360。ヘリコプターです。1本目はつい焦って回りすぎてしまいました。踏み切りが合わず、半分しか回れなかったこともありましたが、キッカーを最後まで強く踏みつけるよう意識して、だいたい昨シーズンまでの完成度で回れるようになりました。

 セッション間の休憩をはさんで、バックフリップ。レイアウト(伸身)です。久しぶりなので、やや緊張して1本目。スムーズに回りましたが、最後まで踏み切れなかったので、小さな回転になりました。体をしっかり伸ばしたまま最後まで踏むことを意識して2本目、3本目。どうしてもリップ(キッカーの先端)が踏めなくて、膝が緩みがちです。そこで、リップの先10cmを踏むように意識して、体が伸びたバックレイアウトができました。昨シーズン終了時点の完成度でできたので、ここから、昨シーズン以上の完成度と習熟度を目指していきます。

 きれいに体が伸びたバックレイアウトができるかどうかは、キッカーで体を伸ばしたままどれだけがまんできるかにかかっていると思います。今、トランポリンで練習しているバックプルオーバー(背落ち後方4分の3宙返り)で、背落ちする前に体をめいっぱい伸ばしてがまんしなければならないのですが、この練習がバックレイアウトに生きるように思います。

 この前段階の練習として、今までシートドロップ(腰落ち)、バックドロップ(背落ち)で、空中でいったん体をきれいに伸ばしてから技をかける練習を積み重ねてきました。鯉住コーチの指導によります。地味でつらい練習でしたが、そのおかげで、今はウォータージャンプでバックレイアウトをするときに、自然と体を伸ばすことを意識するようになりました。

 1日(土)は京都府綾部市の実家に帰り、田んぼの除草をしました。

 なぜ、田んぼの除草をしなければならなくなったかというと、こういうことです。

 田植えをした後、除草剤をまいて土の表面に膜を作り、雑草の種が発芽しないように抑えます。田植えをしてからあまり日をおかずにまかなければ雑草が芽を出してしまいます。今年は、田植えができずに植え残したところがあって、すぐに除草剤をまくことができませんでした。

 今年は畦塗り機を買って畦を成形し直したので、昨年よりは水漏れしませんが、それでも水がどこからか少しずつ抜けています。代かきをして田んぼの高さを均一にならすのが十分でなかったので、水が抜けて少なくなったときに、土が出るところがあります。

 除草剤は畦からパックを田んぼの中に放り投げるジャンボというタイプを使います。手間がかからず楽だからです。ただし、このタイプは当然ながら水があるところにしか広がりません。土が出ているところには除草剤が広がらず、雑草の種が芽を出します。

 中期除草剤といって、田植えをしてから日数がたってからまく除草剤もありますが、これは基本的にヒエにしか効きません。

 今年は最初に除草剤をまくのが遅れてしまいました。中期除草剤でヒエはなんとか抑えましたが、背丈の高くなる草が生えてしまいました。これが残っていると、稲刈りで稲と一緒に刈ることになり、米に草のカスが混じってしまいます。

 一本ずつ手で引っこ抜くのは力がいるので、長いめの柄の鎌で根元から刈ることにしました。腰を屈めての作業になるので、あまり長いことやっていると腰が痛くなります。脊柱管狭窄症の原因にもなるので要注意です。

 朝早くに帰省して、8時過ぎから始めたのですが、あっという間に汗だくです。昼食後の一番暑い時間帯は休憩して、午後の遅い時間から再開し、なんとか背丈が高くなる草だけは抜き終えました。しかし、既にあちこちに同じ草の双葉がいくつも出ていたので、稲刈りをするころにはまた大きくなっていることでしょう。

 これから稲が穂を出し、花を咲かせます。稲が実って穂が垂れるころまでは田んぼの中には入りたくありません。今のうちになんとか大きな草だけでも引くことができたので、ちょっと一安心です。

 出穂期の前と後それぞれ3週間はカメムシが寄りつかないように畦の草刈りを徹底しなければなりません。イノシシ、シカ除けの電気柵の電線にかからないようにするための草刈りもしなければなりません。来週も帰省して田んぼの畦や山際などの草刈りをします。
 5月10日に2015シーズン最後の雪上練習が終わってからというもの、全くブログを書いていませんでした。何をしていたかというと、ほとんど何もトレーニングをしていません。

 休みの日は学会取材がなければ実家に帰っていることが多いです。5月は田んぼの代かき、田植え、6月と7月は除草剤をまくのが遅れたために生えてしまった雑草を引いたり、畦の草刈りをしたり、地区の共同作業として里道の草刈りや動物除けの電気柵の電線張りなどをしていました。

 普段の日のトレーニングは何もできていないのですが、アベノETCのトランポリンだけは週2日ペースで会社からの帰りに通っています。宙返りの前の段階練習のうち、背落ち・腹落ちの連続20回と抱え型のクレイドル(背落ち半分ひねり背落ち)20回がそこそこの高さと完成度でできるようになりました。いやあ、本当に長いことかかりましたね。苦労しました。腰落ちや腹落ち、背落ちを基本の基本から見直して、やっとなんとか満足できる完成度まで持ってくることができました。

 今取り組んでいるのはキャットツイスト(背落ち1回ひねり背落ち)連続20回です。これがまた難題です。最初の1回は体を伸ばしてひねることができるのですが、2回目、3回目となるにつれて、だんだん早くひねろうとして、体が伸びなくなります。それで4回くらいで中断というのが現状です。高さを抑えて、とにかく回るだけなら連続10回くらいはできますが、それではできたことになりません。体をきれいに伸ばしたまま無理のないひねりが連続してできるようになるまで、もう少し時間がかかりそうです。

 最近はバックプルオーバー(背落ち後方4分の3宙返り)もやり始めています。前にもやっていたことがありますが、体が伸ばせなくて後ろに跳んでしまうので、いったんやめていました。

 プルオーバーでは、シートドロップ(腰落ち)のようにベッドに尻もちを着いてから膝を抱え、空中で後方に回転し、抱えをほどいて倒立状態になりながら体を伸ばして着床します。尻もちを着くまで体を伸ばしたままでしっかりと待てるかどうかがポイントのようです。体を伸ばした状態から膝を抱え、さらにほどいて再び体を伸ばすという動作がいかにスムーズにできるかです。腹落ちや背落ちの2分の1回転技で抱え型からスムーズに体を伸ばすことができるようになったので、再びプルオーバーに挑戦し始めたわけです。今はまだ高さを抑えて、というか、ほとんどジャンプせずに、尻もちを着いた後にしっかりとベッドを抑え込むことを意識しています。いきなり高さを出そうとすると、はねとばされてしまうので、低いところから徐々に高さを上げていきます。こちらもぼちぼちです。

 気になる膝の方ですが、最近はわりと調子がいいです。6月10日に大阪・長居のパーソナルトレーニング施設PCPに行きました。最近は数カ月に1度、調子をみてもらいに行く感じです。蒲田和芳・広島国際大学教授が提唱するリアライン・トレーニングを中心に、そのときどきの自分の体に一番、ふさわしいトレーニング方法を代表の栗田さんに教えてもらいます。このときは、足の3点(かかと・小指球・拇指球)で支えるスクワットを教えてもらいました。これがいいんです。脚のゆがみが解消されて、理想的なアライメント(骨の配列)を保ちながら筋肉を鍛えることができます。おかげで、たくさんはトレーニングをしていませんが、膝の調子がいいようです。

 そろそろシーズンもピークを迎えたウォータージャンプにも行きたいなと思っています。
 10日は好天に恵まれました。朝、強風のためゴンドラリフトの運行開始が遅れましたが、午前10時半ごろにゲレンデに着いて、前日からの続きのエア練習をすることができました。

 今回、ストックを家に忘れてきて、前日はノーストックで練習しましたが、この日は民宿にあったストックを借りました。「子どものなので短いかもしれませんよ」ということでしたが、ぼくには少し長いようです。

 ぼくはストックの長さを脚の長さに合わせています。直立姿勢で体側にストックを立てて、グリップエンド(頭)が骨盤(寛骨)の左右の出っ張りのところにくるのがちょうどいい長さです。

 理屈はよくわかりません。

 ターンを周期運動と考えた場合、両脚が振り子になります。振り子は長いほどテンポがゆっくりになり、短いほどテンポが速くなります。両脚の動きに両ストックを連動させるには、振り子の長さが同じ方がよいからだと考えてみたりしていますが、ちょっと眉唾です。

 ぼくの場合はストックの石突き(先端)からグリップエンドまでの長さがちょうど100cmです。借りたストックは握りこぶし1個分、つまりグリップの分だけ余分の長さがありました。おそらく全長110cmくらいでしょう。

 「このくらいの違いは、ぼくのターン技術をもってすればなんとでもなるだろう」と思って、ゲレンデに臨んだのですが、全然滑れません。ストックが長くて体を起こされ、後傾になってしまうのです。しかたがないので、グリップの下端を握るようにしてみました。ちなみにぼくは、グリップを手全体でつかむのではなく、親指と人差し指でつまむようにしています。OKサインをするときの手の形ですね。この方がストックが動きやすいです。

 ゲレンデに土が出ているので、民宿に預けていた古いスキーを持って行きました。リベリオンというフォルクルの2008年モデルです。普段使っているフォルクルのWallMogul2010年モデルに比べて、全体に幅が狭く、ラディウスも26mとサイドカーブがあまりありません。久しぶりに使ってみましたが、ぐさぐさになった春雪に沈んでしまって、滑りにくいことこのうえありませんでした。

 ダイナミック・ポジショニング・ターンをしようとしてトップに荷重したところ、雪の中に潜り込んでしまい、大きく前につんのめって、顔から落ちました。後ろを滑っていた人が心配そうに外れたスキーを持って来てくれました。幸い顔をぶつけた雪がざくざくだったので大事には至りませんでしたが、サングラスと顔の間に雪がたまってものすごくかっこ悪かったです。

 能書家の弘法大師は筆を選ばなかったといいますが、修行中のぼくは、スキーもストックもブーツも選ばないと滑れません。グリップの下端を持って使っていたストックもやはり振りにくく、なかなかタイミングを合わせられません。深くえぐれたこぶでダイナミック・ポジショニング・ターンをしようとして、タイミングが合わず、吹っ飛ばされて背中から落ちました。エア練習に備えて、ライフジャケットを着用していたのでことなきをえましたが、クッションになるものが何もなければ、しばらく息ができなくなっていたでしょう。リフトの近くで、かっこいい滑りを見せようと思ったのに、穴があったら入りたいほど恥ずかしかったです。

 エア練習の方ですが、前日に比べると、日が差して適度に雪が緩み、エア台をいい状態に保つことができました。

・最後のこぶからエア台に進入するアプローチの斜度が30度
・キッカーの飛び出し角度が26度
・落差をなくすために雪を盛ったランディングの斜度が40度

 ハイクアップしながら、普通のターンでのエア台への進入と、ダイナミック・ポジショニング・ターンでのエア台への進入を交互に練習しました。ジャンプするときの体幹の締めが重要であることを改めて痛感しました。体幹を締めていないと、着地の衝撃で体勢が崩れ、ポジションが遅れてしまいます。

 普通のターンでエア台に進入したときは、着地後、ターンに入れるようになりました。ダイナミック・ポジショニング・ターンでは着地後、どう動いたらいいのかわかりません。今まで、自分の中で普通のターンとダイナミック・ポジショニング・ターンの区別がはっきりできていなかったので、着地後、どうターンに入ればいいのかわからなくなっていたようです。普通のターンとダイナミック・ポジショニング・ターンでは動きが全く逆です。どちらのターンであるかを意識していないと、リズムが裏返しになってしまい、こぶに弾かれてしまいます。普通のターンであることを意識してエア台に進入すれば、着地から普通のターンにつなげられることがわかったので、ダイナミック・ポジショニング・ターンでエア台に入ったときに、着地後、どうすれば再びダイナミック・ポジショニング・ターンができるのかを考えるのが今後の課題です。

 今シーズンの滑走日数は21日でした。ハチ北の大会の2日間以外は八方尾根で、いつものように自分でエア台をつくり、ターンからエアへの入りと着地後のターンの入りを練習しました。あまり大きな進展はありませんでしたが、普通のターンとダイナミック・ポジショニング・ターンの違いがわかるようになったことが今シーズンの大きな収穫でした。

 普通のターンと、ダイナミック・ポジショニング・ターンの区別を明確にしながら、どちらも完全にできるように交互に反復練習すること。ダイナミック・ポジショニング・ターンからのジャンプで、着地後、どう動けば同じターンに戻れるかを考えること。以上が、来シーズンに向けてのオフトレーニングの課題です。どちらも雪上でないと難しい練習ですが、なんとか工夫して、課題を克服したいと思います。

 「えー、まだやってんの」と言われそうですが、来てしまいました白馬八方尾根スキー場。ここは例年、ゴールデンウイークまでで営業終了ですが、今年は雪が多かったので、10日まで延長されたのです。

 ぼくは例年、5月の連休は実家で家族と過ごします。スキーは4月の連休前半までで終わりです。今年も4月29日まで八方尾根で公開練習をした後、5月2~6日の連休後半は、家族そろって京丹後市にある西日本最大の道の駅「丹後王国」に行ったり、父母とともに畑にスイカの苗を植えたり、5月下旬の田植えにそなえて田ごしらえをしたりしていました。

 大阪ウォータージャンプO-airが既にオープンしています。連休までで今シーズンの雪上練習は終わりという人も多いです。でも、雪があるのなら、やっぱり雪上でエアの着地からターンに入る練習をもう少ししておきたいということで、執念深く、シーズン券を買っている八方尾根までやってきたのです。

 実は、4月29日までの公開練習で急斜面に大きなエア台を作り、パトロールにお願いして、この日のために残しておきました。ところが、10日ぶりに来てみると、連日の陽気できれいに溶けて影も形もありません。ただのこぶになってしまったようです。結局、エア台を壊さずに残しておいたことは、他のこぶ好きスキーヤーの邪魔になっただけでした。申し訳ありません。

 今回もほぼ同じ場所にいちからエア台を作り直しました。この日は小雨模様で気温がさほど上がらず、いったん溶けた後に冷えて固まった雪が緩まなかったので、けっこう苦労しました。焼いたり、煮たりしたもちが冷えて固まると食べるのに往生するようなもんです。春雪でのエア台作成には、凝固点を上げるために硫安が必需品ですが、この日はなくても雪がしっかりと固まりました。2時間あまりかかって、ようやく完成。記念撮影をした後、さっそく練習開始です。

 いつもは前後のターンも含めて練習するのですが、この日はあいにくストックを持ってくるのを忘れたのと、変形性関節症の左膝の痛みが残っていることもあり、ターンの練習はやめて、エア練習だけするつもりでした。が、いざスキーを履くと、ついつい滑りたくなって、普通のターンとダイナミック・ポジショニング・ターンはどう違うのか、ダイナミック・ポジショニング・ターンでクイックターンはできるかなどと、試行錯誤をしながら、水を含んで重くなった雪に足を取られつつ、急斜面でターンの練習もしてしまいました。

 重い雪の中でターンをコントロールするために、いつもの倍くらいの力で踏み込んでいるうち、だんだんと脚が疲れてきて、問題のある左膝だけでなく、右膝までも痛くなってきました。エアの着地の衝撃もこたえます。

 そこで、スキーを脱いで、小休止を兼ねてエア台整備に入りました。落差をなくして着地の衝撃を和らげるためにランディングに雪を盛りました。雨を含んだ雪が重くて多大な労力を要する割には、せっかく盛り上げた雪がすぐに固まってしまって、クッションとしての効果があまりありません。普通、春のエア練習は、雪がざくざくなので膝には優しいはずですが、目論見が外れました。

 明日は泣いても笑っても最終日。天候が回復して、雪がざくざくになることを期待します。
 3日間ともとてつもない好天に恵まれました。ふもとでは桜が満開、木々の新芽も萌え出して、気持ちのいい季節です。公開練習最終日の29日も初日と同じような快晴で、少し雲が出た前日よりも暑い一日となりました。

 スキーウエアはゴアテックス3レイヤーの薄手で冬場と同じですが、保温性のある素材は全く入っていません。二の腕から脇腹にかけてのファスナーを下ろし、風を取り込みました。下に着ているのは速乾性のある薄手の肌着(スキンズ)だけ。空気は乾燥していますが、ウエアに強い日差しが当たって温度が上昇し、午前中に早くも肌着が汗でびっしょり濡れてしまいました。

 たまたま周りに人がいなくなったのをいいことに、スキーウエアを脱ぎ、ついでに肌着も脱いで上半身を露わにしました。風薫る季節です。さわやかな風が、じっとりと汗ばんだ肌に当たって、ああ、いい気持ち。ゲレンデに人はいないといっても、レストハウスからもパトロール本部からも真っ正面で丸見えです。公開練習で、よけいなものまで公開してしまいました。

 結局、3日間の公開練習で見学にやってきたのは、初日の記事のコメントにもあるように、貴重な休みを使って滋賀県から日帰りで五竜&47と八方尾根をはしごした「24Hさん」と、もう一人、初日と2日目にやってきて、エア台を見て、「ずこーん」「あぶない」「すごい」と聞き覚えの日本語を連発していた陽気な外国人スノーボーダーだけでした。

 最終日は祝日だったので、ゲレンデは何組ものレッスンやキャンプでにぎわっていましたが、公開練習の来客はゼロ。しかし、考えてみれば、仮にモーグルの世界チャンピオンが同じようにこの3日間に八方尾根で公開練習をしたとして、どれだけの人が見に来たことでしょう。1人でも見学者があったというのはすごいことです。

 やっぱり、モーグルスキーは「見るスポーツ」ではなくて、「するスポーツ」ですね。自分がうまくなるためにレッスンを受けたり、参考にしようと大会を見学したりする人はいるけれども、純粋に見て楽しむために会場に足を運ぶ人はワールドカップであってもわずかです。トップ選手が合宿をしているときに、たまたま同じスキー場に来ていた人たちがギャラリーとして集まってくるということはあるでしょうが、わざわざそのために足を運ぶ人はほとんどいません。シーズン前のキャンプにもファンが押し寄せるプロ野球などとは違います。練習を積み重ねてモーグルスキーの達人になり、あと数年で定年退職した後は、華麗なモーグルスキーを披露して金もうけをしようなどという甘い考えは捨てた方がよさそうです。

 もっとも、ダイナミック・ポジショニング・ターンの公開練習をしますと予告しておきながら、本番になって全くできなかったというのはお恥ずかしいかぎりです。3月にできたと思ったのは何だったんでしょうか。このブログの古くからの愛読者にはおなじみの「棒ジャンしてからヘリ」(これがまた超難しい)と同じく、幻になってしまいつつあります。

 家に帰ってきて思い出したのですが、3月にできたと思ったとき、忘れてはいけないと書きとめたメモがありました。行く前にこれを先に見て、何をしなければならないかを思い出してから、今回の公開練習に臨めばよかったんですね。後悔先に立たず。

 最終日も見学者がなかったこともあり、ダイナミック・ポジショニング・ターンにこだわらず、基本から見直そうということで、普通のターンを練習しました。左ターン(右外足)から右ターン(左外足)への切り換えがうまくいかないのを修正することに重点を置いて練習しました。

 滑っているうちに、だんだんと左膝の痛みが出てきました。初日にスキーがポールにこつんと当たった拍子に左膝がねじれました。ターンのときにちゃんと力が入っていればそんな弱い衝撃でねじれることはありません。左脚の膝から下が内倒または外倒する癖があるようです。朝の元気なうちはいいのですが、こぶが深くなったり、疲れてきたりすると、無理にスキーを回そうとして、ねじるようなターンになってしまうんですね。そのひずみが弱い方の左膝に現れるということのようです。昼ごろ、左膝を完全に曲げること(正座の状態)ができなくなり、左脚をぶらんぶらんさせたり、深く曲げてストレッチしたりしながら、リフト最終まで滑りました。

 スキーが終わり、民宿まで帰って、風呂に入ると、左膝が膨れ上がっていました。変形性関節症によって水がたまる状態です。ひょっとすると左膝外側側副靭帯にわずかな損傷があるかもしれません。しかし、2~3日の日にち薬で完全になくなる程度の痛みで、スキージャンプの葛西選手が「けがのうちに入らない」という靭帯損傷より、もっともっと軽い症状です。

 全くの空振りに終わってしまった今回の公開練習ですが、今のところダイナミック・ポジショニング・ターンができるのは世界でもぼく1人(?)だと思いますので、しっかり、こそ練(こっそり練習)を積み重ねたうえで、他日を期したいと思います。これからの季節、「棒ジャンしてからヘリ」も公開練習できるように、こそ練しないとなあ。
 今回も、いつもの民宿に泊まっているのですが、ぼくが公開練習している27~29日の宿泊客はぼく1人です(連休中の予約はたくさん入っているようです)。宿のご主人は某ナショナルチームのヘッドコーチで、冬場はワールドカップで連日、世界中を転戦しているので、めったに顔を見ませんが、今回はシーズンオフなので、おうちにいて、犬小屋の修理をしています。このところの好天で、宿のわきにある山桜も一気に満開となり、のどかなムードが漂っています。

 さて、あんまり、のどかなムードにひたってばかりもおれないぼくは、さっぱり滑れなかった初日の問題点を見直していろいろと修正しています。

 まず、スキーが全然滑らなかったので、スキーに潤滑油のCRC556を塗ってみました。「春の黄砂混じりの雪は、スキーに灯油を塗るのがいい」という話を聞いたことがあって試しにスプレーしてみたのですが、これが大当たりでした。好天で暑いことには変わりありませんでしたが、前日ほどには気温が上がらなかったこともあってか、雪がちょっとクリーミーだったのも幸いしたようです。滑り終わった後、スキーのソール(裏側)を見ると、細かい水滴がいっぱい付いていて、水をはじいていたことがよくわかります。ただし、潤滑油がスキーのソールにどんな悪影響を及ぼすかはさだかではありません。

 もう一つの対策は準備運動です。宿で朝食をとった後、蒲田和芳・広島国際大学教授が提唱する「リアライン」(体のゆがみを治すプログラム)用の器具であるリアラインコアとリアライン・バランスシューズを使ってエクササイズをしました。

 左右の股関節の動きが悪いと、ターンが左右均等にならず、無理が生じます。ぼくの場合、前日の滑りで左の股関節があまり動いていないのがわかりました。リアラインコアを装着することで、股関節の動きをよくすることができます。

 左足の踏み込みが十分でないのも前からの癖で、右ターン(左外足)のときにスキーが体の外側に出てしまい、くっつけておかなければならない両脚が開いてしまうことがよくあります。アルペンスキーで言うところの「内倒」ですい。外側に体重が移動していないことによります。限界速度で滑るアルペンレースでは内倒するとほぼ確実に転倒します。また、脚に力を入れないままスキーが回ることで膝にねじれが加わり、左膝の不調の原因にもなります。スキーにしっかりと力を加えてターンしないと、スムーズにターンできないだけでなく、いろんなところにしわ寄せが出てきます。

 バランスシューズ(1本歯の下駄)を使ってスクワット、フォワードランジ(前への踏み出し)、サイドランジ(横への踏み出し)などのエクササイズをすることによって、両足への適正な荷重や左右の体重移動を体に覚えさせることができます。

 おかげで、2日目は初日に比べてちょっとまともにターンができるようになりました。この日はエア練習と普通のターンしか練習しませんでしたが、3日目にして最終日の今日は、エアの着地の後のターンの入りととともに、懸案のダイナミック・ポジショニング・ターンも練習するつもりです。