山本祥一朗の酒情報 -97ページ目

山本祥一朗の酒情報

山本祥一朗の酒情報

石原慎太郎は以前、「80歳になったから老人だ」と言っていたが、4歳年下の私なぞ、間もなく老人ということになる。その石原慎太郎と瀬戸内寂聴の2人が対談で、『人生の恋文』(世界文化社)を出している。

これは12年前の対談だが、人生の晩年を迎える人にはおすすめしたい「酔える対談」でもある。

生きていることの意味を知り尽くした2人の話には味がある。
※左:ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世から「奇蹟」の作者として祝福を受ける(1982年)

日本人は別れの際に、いつまでも手を振るなどするし、船での別れなどではお互いにテープを持ってテープが切れて船が遠ざかるまで別れを惜しむ。

ところがヨーロッパ、とりわけイスラム圏などの人たちは、久しぶりに会った時は大げさに抱き合うなどして再会を喜び合うが、別れる時はあっけらかんとして、別れを惜しむ風情はまったくない。

『とんがって本気』(新潮社)を書いた加賀まりこの本を見ていたら、「わが家の困った遺伝子」という章の中で、自分は、どうも諦めが早いようで「スッパリ派」だという。スッパリ別れるのが性に合っている、というのだ。神田生まれで神楽坂育ち、ズバズバ物を言い、ズケズケやってしまうのは生まれつきだともいう。

加賀まりこはデビューも早く、女優として注目されていたが、昨今ではあまり目立たない。この本は10年前に出たものだが、若い頃を振り返ってざっくばらんに語った話が結構面白いのである。

写真は私がアラブ服を着ているものだが、なんでもこのイスラム民族衣裳の日本製がよく売れているという。それは2010年12月の「アラブの春」以降の現象で、特に若い世代にこの民俗衣裳が流行っているというのだ。

それも日本製の合成繊維生地は高級品として人気があり、年に 2~3割の伸びだという。

ところで最近では東南アジアからの日本への観光客も増えていて、日本政府観光局によれば、昨年にはインドネシアから約10万人、マレーシアからは約13万人が訪日し、これは前年比60%増だという。

そうなれば受け入れる側はイスラム教に配慮したメニューを作らねばならない。私は先ごろ出した『酒つながり』(社会評論社)の中に、イスラム教が何故に酒を飲まないのかという話を書いたが、私はかつてその疑問からイスラム教の戒律をとことん調べたことがあった。

この衣裳はその時に用意したもので、この話はいずれ詳細を書きたいと思っている。

財産は平等に、として喜捨を勧めている。偶像を否定しているから、礼拝などに至るまで仏教などとは根本的に違っている。これを文豪ゲーテは絶賛していた。

イスラム教徒(ムスリム)の訪日が増えてくれば、イスラムを知ることは肝要だ。