蒼空日記 -8ページ目

蒼空日記

しあわせダイアリー


数年ぶりに、まつエクがついていない状態で娘と同時に目覚めた朝。


『ぐホッ…ふ…ふふふ…んあはははヒヒッ! お母さん、自分の顔見てみ。耳がついてる頃のドラえもんみたいだよ…ぐひ。』



さすがに、出かける途中車内でマニキュアする子供なだけあります。
きびしいです。
容赦ないです。

屁をぶっ放してやりました。




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私は美容師になろうと学校へ通いましたが、のっぴきならない事情で、全く関係のない、ホテルのフロント業に従事する事となりました。
いや、ただスッチーみたいな制服とヒールで、固い床をこっこっこって歩きたかっただけです。
そんな不順な動機で、お腹いっぱい胸いっぱいのわたしの行き先は決まっていました。

ひもののニオイを嗅ぎながら、
夕飯には父親と一緒にもぐってとった貝を食べながら、
美味い魚を特にありがたみも感じずに食い散らかしながら育った、

伊豆です。

わたしが海が無いと生きていけないのは、
海と一緒に育ったからであります。

そしてあの空気。
観光シーズンの終わりに魅せる虚無感。
全て海に流してしまえばなんとかなりそうな。
つぶれたパチンコ屋。
幼い頃は賑わいを見せていたが今は人っこひとりかふたりの商店街。
坂道。路地裏。
山から見下ろす悲しくて美しい光の粒たち。

その地の景色がどう映るかなんて、気の持ちようで全く違う。
わたしは、どこか寂し気な感じが、自分の根暗さとマッチして、大好きでした。




一人暮らし初日は、
暗闇の中外にいるおじさんが悪い人に見えて、ジュースが買えませんでした。

二日目から出勤し、
館内をまわり、
窓から見える海の美しさに、
そこにいることを実感し、嬉しさのあまりつい長居し、戻るのが遅いと怒られました。
二日目で怒られるってあなた。

とにかく早く、一人前いや八割人前にでもなりたくて、がむしゃらに何でもかぶりつきました。
割って入り仕事を覚えました。
朝食前からフロントに立ち、
夕食後赤ら顔のお客様が部屋へ戻るまでぶっ通しで仕事をしました。
ハードなあまり、仕事を教えてくれていた仲良しの先輩が、ものすっっごい美人である事実に気付くのに、かなりの時間を要しました。

そんな、自分が誰かも忘れるラリホーな生活です。
きれいに輪が二つ並ぶ脱ぎっ放しのストッキングが、
ひとつ、ふたつ、みっ…

制服のまま意識がぶっ飛び寝落ちした朝、洗濯が間に合っていない事に気付いたあの焦りは、一体どう表現したらよいでしょう。
洗濯しろよ。

そして仕事に慣れ、ほんの少し余裕を持てるようになり、先輩の顔の毛穴までちゃんと見えるようになった頃、
この仕事の素晴らしさに気付いては、
震えが止まらず、
裏の山の杉でくしゃみと涙と鼻水も止まらず、
美人の先輩と飲みに言っては鼻水をたらしながら仕事の事を朝まで語り合いました。
九割恋ばなでした。

激務な為、仕事終わって朝まで~したとか先輩方が話すのを耳にしては、
んなわけねーだろ。
と半笑いでしたが、
慣れって、恐ろしいです。
朝6時まで海と戯れ、7時に出勤
とかアホな生活も、こなすようになりました。
若さとは、本当に素晴らしいものですね。

休みには、
無人駅で佇み、無人の駅の写真を撮りたい人の妨害をします。

飽きたら市役所のガラス張りエレベーターで上がったり下りたりしながら景色を楽しみます。
そして看板も出てない日用品の店で、ようかんを買い、かじりながら店のおばあちゃんと会話をします。
夜は星を食べながら大室山と会話しました。


職場では毎日、たくさんのお別れ、
そして、新しい出会いがあります。
たった一日、触れ合えるだけの出会いですが、
時には仕事の枠をこえ、
思い出づくりのお手伝いをさせていただいた…つもりでおります。
鍵を渡すだけじゃつまらない。
お姉さん、笑顔がいーねーなんて言っていただくだけで、
この方を少しハッピーにできたと
恐ろしいほど前向きになれました。ほうれい線なんて気にするお年頃じゃない為、いらないって言われたって笑顔の押し売りをしました。

ロビーの真ん中ですっ転んでコーヒーじゅうたんにぶちまけたって、
エレベーターに挟まれたって、
寝ゲロの片付け頼まれたって、
おまえの月給位の宿泊費を一日で払うんだからもっとこれ何とかしろ!なんて怒られたって、全然平気。お客様、わたしの月給、もっと少ないの!てへ。

新品の靴は、すぐにヘタレでした。


毎日、毎日、
何かを求めて訪れる、
たくさんの人。人。人人人。
毎日、毎日、違う顔。
それぞれの背中に、
見えない荷物。

よくお客様がおっしゃったのが、
「こんなとこに来ると帰りたくなくなるよ~」
でした。

帰る場所、やるべき事があるから、ここが息抜きの場所となる。
もっと言ってしまえば、
その方にとって現実を忘れる場所。

しかしわたしにとっても現実を忘れられる場所…

…いかんいかん。

みたいな、あまりに楽しくて、
なんだか、、

何かの途中みたいな、
ゴール前にだいぶ休憩してるみたいな感覚で、日々を送るようになりました。

青も、
緑も、
星も、
旅の途中だと、
いわんばかり。

激務でしたが、
どこか、夢を見ている感覚は拭い切れませんでした。


そんな中、美人の先輩は、有名ホテルに就職が決まりました。
もちろんその就職先ではフロント業に就くまで何年かかるかわからずラウンジからのスタート。
ただ、真っ直ぐな目で、いつか必ずフロントマンになると言い、
伊豆を後にしました。

そう。お互いの結婚式には、いちばん前の席を用意しようとも言っていました。
まだお互い若く、全く現実味の無い約束でしたが、あの涙の別れの瞬間は、未だに色褪せません。

彼女が去り、わたしも、まだ見ぬゴールを目指して進みたくなりました。


幼少期に暮らした家に立ち寄ると、わたしが産まれた時に両親が植えてくれた木が、なくなっていました。


よし。進もう。



亀石峠から見た最後の夜景は、
霞みがかっていました。


あれから数え切れない季節を律儀に数え、徹夜は肌に容赦しない年齢に達し、忙しい毎日を送る中、
ふと、思い出し空想に身を置くその景色は、
あの短い時間で出会った景色です。


少し、休憩したい時、
あの景色に会いにゆくのです。


スタートラインに立ち、
未来がキラキラして仕方なかった頃の自分に、
会いにゆくのです。


ゴールのない変態日記、読んでいただき感謝致します。
書き殴り、蹴り、読み返すのが恐ろしいのでおやすみなさい。













ぷう




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『お母さん!』

「ちょっと待ってー!」

『お母さん!!』

「これやったらそっち行く!」

『お母さん、しえを産んでくれてありがと。』

• • •涙
「…しえ、お母さんの子になってくれて、本当にありがとう」

バタバタしてたんだけど、
一瞬時間が止まりました。
しえの言葉、表情。
お母さん忘れない。



しえが可愛いと、
どうしようもなく愛しいと、
そう思える幸せがあれば当然、
時間や運命の恐怖が襲いかかる。

永遠じゃないと掠めるだけで、
いっぱい抱きしめて繋ぎ合わせたり。

一秒でも早く会いたくて、
一秒でも多く笑い合ってたくて、
一秒でも長く寝顔を見てたくて、
一秒でも長く、
この小さな温もりを感じていたくて。



またひとつ季節が変わり、
汗だくの思い出が何だか遠い記憶のよう。

浴衣が大好きなしえ。
来年もお母さんと花火をたくさん見ようね。
こんな日常が、いつかしえの中で薄れてなくなっても、
一緒に見たい相手がお母さんじゃなくなる日が来ても、
寄り添って見た花火は、お母さんの中で輝き続けていくのでしょう。

愛しいほど怖くなる。
ひとりじゃないと思えるほど、
寂しくなる。


しえの成長に、言葉ほど喜びが追いつかない。



こんな夜もある。











『しえね、○○くんが好きなの。』






(°_°)











Noooooooooooooooooooooooo!!





























姪の運動会見てきました。

しえも数ヶ月間お世話になった保育園。
当時は親子で目を腫らしている日が殆どでした。本当に色んな事があったので、
いざ園内に足を踏み入れると、やっぱり、襲いかかるように、包みこむように、湧き上がる感情はハンパありませんでした。

オムツしてたお友達も、ずっと泣いてたお友達も、堂々としてて大きくなってて…そんな当たり前の事が、変わらない園舎の中、止まったわたしの時間を動かしました。


運動会の盛り上がりの中、耽りぎみのわたしでしたが、
姪は相変わらずで、、
とっても癒されました。


リレーで、
何度も後ろを振り返りながらゆっくり走り、
後ろからくる子を待って、
抜かされて慌てて追いかけました。

おばか…

きっと、
一緒に走りたかったんだろな…

あの闘争心の無さ。
敵をつくらない、ピースフルな天然記念物。

だいすきだー


あと、綱引きがおもしろかった。

子供達VSお父さん方
の対決で、お父さんがぶっちぎりで勝つという…
しかも二回戦目なし…

お父さん達に勝ったぜ!
いぇーい!
って流れじゃないの??

お父さん、なぜ本気出した。
いちばん後ろのお父さん、
なぜ縄を体に巻きつけた。

子供達ぽかーん。



姪、いぇーい!






















なっちゃんは五年生。

あの頃の自分を殴ってやりたい…
そんな気持ちにさせる、
優しい子なんです。

しえが自転車の練習してる時に、頑張れって言いながら隣をずっと走ってくれたり、

おみこしわっしょいで、
しえが担ぎたいって言ったら、
おいでって言いながら自分の前に入れてくれて、
届かなくてぶら下がるしえに頑張れって言いながら自分はものすごい顔で、ぶら下がるしえの体重のぶん必死に担いだりして。
おかげでしえ、楽しい思い出ができた。

近所の小さな子供達の面倒をちゃんとみてくれる。
打算がない。
思いやりしかない。

いろいろ難しいお年頃のはずなのに、
素直で、とっても優しいなっちゃん。

姉弟とっても仲良しなのは、
そんな素敵なお姉さんだからなのかな。

わたし、弟を飛び蹴りする事はあっても、一緒に遊んだりあんなに優しく接する事なんか無かった。

なっちゃん見てていつも思うの。
なっちゃんがずっと、なっちゃんのまんまでいてくれますように。
そして、しえにはとにかく、思いやりのある子に育って欲しいと。
強く強く思う。

こんな気持ちにさせてくれて、
ありがと。






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幼稚園最後の運動会。


最初の障害物走。
全員が、跳び箱を何とも上手に跳んだ。
驚いた。
期待のリレーでは、本番特有の空気にのまれて転んだりバトン落とす子がでるのかと思いきや、そんなアクシデントもなく、全員が力を存分に発揮できているように見えた。

玉入れも綱引きも、その他全ての競技を見ていれば、みんながどれだけたくさんの練習を積んできたかが、自然と伝わってきた。

親は意外と見ちゃいない、出番を終えた子供達の姿。
緊張が緩み、勝手な行動をとるのもご愛嬌だが、ほんとに幼稚園児かと思う程、
競技が終わるまでしっかりと整列し、応援をしていた。
そんな節々に見る子供達の姿に、
先生方の根気強い指導の表れを垣間見た。

全園児で行うダンス。
年長さんは、小さいお友達の手を引き、まとめる。
去年のあどけないみんなを思い出す。
立派なお兄さんお姉さんに成長している姿を見れば、目に汗かきました。

そんな年長組の鼓笛隊、
最高に素晴らしかった。
ひとりひとり輝いて見えた。

運動会で発表するという、ひとつの目標に向かい練習を積み、それを立派に成し遂げた。
みんな、とてもいい顔をしてた。

小学校ではバラバラになってしまうお友達もたくさんいるけれど、
残暑厳しい中励ましあって乗り越えた練習の日々を、
その先に咲いた自分やお友達のたくさんの笑顔を、
努力して何かが出来た瞬間の喜びを、
みんなの笑顔が見たくて必死になって指導してくれて、
応援してくれた先生のことを、
そして、みんなの心がひとつになったこの日のことを、
ずっと忘れないでいてほしいと願う。


とにかく立派でした。
きっと
みんなのその小さなからだに、たっぷりと大きな自信がついた事でしょう。
感動をありがと!




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慌ただしい朝の支度を終え、
玄関で靴を履き始めた娘。

…ん?

見えるはずのないものがスカートの中からこんにちわしてる。

おぱんつ忘れとるやん。


『しえ、パンツはいてきな!』

『あーばれたか!お母さんが気づかなかったらこのまま行ってお友達笑わせようと思ったのにー!』

『…いーから早くはいてきな。』


体張りすぎです。
なんか、もっと違う事でお友達を笑わせてあげてほしいと思う母なのでした。























制服っぽい上着に、ミニスカート、
あ、これを…着るんですね。はい。
その前にこの横幅に合う衣装よくあったなおい。
ゴツいブーツですね、背が180位ないですか?わたし。
ハイタッチしてなにこれ。
なにこの自然な流れ。
え、あなた、わたしをご存じで?
なに言ってんの~大丈夫?じゃないですよ、
あなた方こそ大丈夫ですか?
ライブ?
は?
おい。
何故か真ん中に立たされて幕は開く。



中年が、ものすっごい頻度で見る夢です。
自分が心配です。
なので今宵は、
前髪からつながる両サイドの毛をしっかりと固定し、おもいっきり歌って踊ってみようかと思います。


おやすみなさい。
















近くで催される1day cafe に出店されるとのことで、
おやつ買いに行ってきました。


料理って、大袈裟じゃなくて、
つくるひとがどれだけ愛情込めて作業するかが、いっっちばんの味の決め手になるんだ!と、いまだに揺るがなく信じております。

優しくて、食べたら思わず笑顔になってしまう。。
なんて料理、つくりたいな。
いつもいつもそんなことばっか思う。

タケダビスケットの焼き菓子を口にして、
やっぱり優しくて、すっごく美味しくて。
そんなわたしの夢も膨らんだのでした。



腹も。




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