お金がいっぱいあれば心に余裕が持てる気がしてた。優しくなれるかもって。
でも絶対そんなことない。
よぶんなもの手に入れるだけだって思う。
あの紙は、行き場を求めてうめき声あげてる。
持ち主たちの底知れぬ欲といっしょに。
あの紙握ってるつもりで、人間が握られてるんだから。
もっと欲しいもっと欲しいもっともっともっともっと。
誰かの欲たちは、絶対満たされないんだから。
物質的な大きな欲の為に、
誰かのいのちを縮めるの。
誰かのいのちを奪うものを生み出すの。
使い捨ての世界。
ちがう。
もっとすてきな思いをしたくて、
わたしたち、地球での時間もらったの。
見栄を張って立派な家を建てても、仕事ばっかで子供の寝顔しか見れないならそんな飾りだけの箱は必要ないじゃん。
毎日だきしめあって笑いあって、お金無くてもそっちのほうが幸せじゃん。
きっと、どれだけお金持ってるかとか、どれだけ長生きできたかとか、そんなことじゃなくて、
どれだけ自分にとっての喜びに満たされたか、それに気付くことができたかなんじゃないかって。
わたしは明日死んでも悔いがないくらい、今が幸せ。
何十年か彷徨って、こんなに満たされた気持ちになるなんて思いもしなかった。
しえと笑いあって、抱きしめあって、
大好きだよって言う。
なんもいらない。
この小さな部屋で、しえと笑いあえたら、
もうなんもいらないの。
見栄で着飾る服も、家も、
流行りの情報も、
便利な道具も、
最新の機械も、
もーなんにもいらない
うるさいうるさいうるさい
そうたも、お父さんもしんじゃったけど、
人間は、なんとか、なんとかなるものだ。
かなしみと同時に、こんなに、愛情と喜びで満たされて、幸せを感ることができる。
しえをめいっぱいの愛情で、つつんであげる。
お父さん、そうちゃん、しえと、
めいっぱい、幸せに生きてくんだ!