風花 | 蒼空日記

蒼空日記

しあわせダイアリー




静岡では、風花が舞いました。

昔、どこの誰がそう名付けたのか、足早に移ろう季節の風景を、その繊細で鋭い感性を研ぎ澄ませ、守り、大切にしてきた日本人がつけた美しい呼び名です。

最近の強風が、山間部から風花を届けてくれました。

ほとんど雪など降らない静岡で育てば、はらはらと舞う白は、もはや魔法です。

風に身をまかせる、小さな小さな小さな粉雪
息をのむ美しさ
儚い白

辿り着けば一瞬にしてその色を失います。


きみの体は、
きみの思いは、
きみの願いは、
きみの言葉は、
重ねて降り積もったきみのよろこびやかなしみは、

いったいどこへ行くの



夜が明ける頃、
舞い続けた風花は、
ひとつまみの白となって、ベランダで優しく佇んでいました。