学費は“出世払い”でOK 入学希望者が殺到した米大学の正体
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171013-00000013-zdn_n-sci&pos=4
詳細は記事をご覧下さい。
特徴を抜粋すると、、
・2017年３月に設立した教育機関「MissionU」は、サンフランシスコでとあるスタートアップが9月に開講した入学時に支払う学費がなんと無料。
・しかも、既存の大学では珍しい、社会に出て本当に必要とされるスキルが身につくよう企業がカリキュラムを監修
・大学進学のための適性試験の結果は必要なし。19歳以上であれば、高校卒業の資格も必須ではない
・入学時に学費のいらない1年制の「大学」
・その代わり、卒業して就職した生徒は、給料が5万ドル（約560万円）を超えた時点から3年間、15％の学費を支払うことになる。いわゆる「出世払い」
・1月、5月、9月の年3回コースで、１年間の講義は、4つのパートに分けられる
・生徒には仕事との両立ではなく、学習に専念する高い意欲が求められる。
・SpotifyやLyft、Uber、Warby Parkerなど有名ベンチャーと提携。企業から職場で必要とされるスキルに関する助言を受け、カリキュラムを作っている
・さらに、ハーバードイノベーションラボやスタンフォード大学経営大学院、MITメディアラボといった有名大学に所属する専門家の監修も受けている
・既存の大学が生徒から授業料を集めて授業を提供するのに対し、MissionUはまず生徒に無料で授業を提供し、就職を支援することを重視する。いわば、投資。
・人工知能などテクノロジーが高度化し、近い未来失くなる可能性がある職種もある中、21世紀を生き抜ける人材の教育を目指している
・卒業生の初任給は7万ドル（約790万円）をターゲットとしているという。
学生ローンの問題は日本でもアメリカでも深刻化して社会問題になっています。
アメリカも大学授業料が高いと言われていますが、条件に合う学生に対しての奨学金制度が充実しており、実質返済不要なのです。
それに比べて日本の奨学金制度は、返済不要の奨学金はほとんどなく、収入に応じた免除制度のある奨学金もほとんどなのです。
また、一部の企業では奨学金返済の援助や、自社の従業員になる条件での学校などを併設している独自の取り組みをしているところもありますが、それもあくまでも自分の会社のために行っているものです。
これらのことを踏まえて、日本の大学授業料は実質世界一高いと言われる理由となるのです。
教育業界にも既得権益があり、学歴社会や今までの企業風土・風習を含め、流れをそう簡単に変えることはたやすいものではないことと思います。
その上で、働き方改革やAI化が叫ばれる中、教育がそこに追いつけなくなっている状況を鑑み、実態に即した教育体制を金銭面、教育内容の両面で国がバックアップしていく体制をしていかなければならないと思います。
同じような教育をしている、高校や大学はもう要りません。
４年も通う意義がある大学であればともかく、そこまでの期間が必要ないのであれば、今回の記事のような１年の大学で、即社会に通用する人材を育て学ばせる大学等がもっとあっても良いように感じます。
国が積極的に予算を投じて、学問・科学研究、将来の人材を充実させるために、もっと選択肢や若者に希望の持てる学校教育や学べる学校環境を増やすべきです。
学校、企業一体での教育の在り方を考え直す時期が来ているように思います。
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