今日は、佐久穂町にある「のらくら農場」の萩原紀行さんを訪ねてきました。
萩原さんとは、昨年末に「食と農を考える会」で初めてご一緒させていただいたのですが、20代で脱サラして長野で有機農法を始めた、異色の経歴を持つファーマーです。
現在は、7500坪の畑を持ち、60種類の野菜を作っています。
お客様は有機野菜、そして健康・環境に関心の高い日本全国の個人やショップ・レストランだそうです。
仕事の傍ら、長野県の就農支援アドバイザーも兼ねられており、就農を希望する若い人達を影日向となって支える活動もされています。
まず、びっくりするのはその明るさです。
豊かな自然に囲まれているせいでしょうか、表情も柔和で笑顔が絶えません。
「農業を楽しみたい」
これが、萩原さんのモットーだそうです。
「もっと儲けたい」と規模拡大に乗り出す農家もありますが、萩原さんは、人生を楽しむために農業を始めたという初心を忘れていません。
それが、輝いている理由なのかもしれません。
また、最近は農家の高齢化が問題とされていますが、若い人の就農意識はどうか伺ってみました。
萩原さんも、セミナーや相談会にスタッフとして参加されるそうですが、都会で開催される場合はすぐにその席が埋まってしまうそうです。
昔と違って、農業は「夢やロマンのある仕事」とイメージが変わってきているのではないでしょうか。
不思議と高学歴のエリートサラリーマンほど環境に配慮した農業に対する憧れがあるようです。
しかし、現実は農薬や化学肥料に頼った従来型の農業が殆どで、彼らの望む有機農業はなかなか浸透していかないそうです。
きっと、面倒なことや新しいことに取り組むことに否定的な古い勢力があるのですね。
その勢力が主流となっている限り、意欲のある若い人達も農業から遠ざかってしまうことでしょう。
日本の農業を守るためには若い人材が必要です。
そのためには、若い人が農業に望むことは何なのかをもう一度考え、農政を大きく転換していかなければなりません。
異業種からの転進組みが、従来の農業に新しいノウハウを持ち込み、新しい技術や市場を作り出す。
もはや「減反政策」等で国家が農業を統制する時代は終わりです。
最近は、TPPの問題ばかりクローズアップされていますが、本当に考えなければならないのは「農家」ではなく「農業」のありかたではないでしょうか。