ファイアウォールを設定したら突然SPSSが使えなくなったとき
SPSS Sentinel License Managerを使ってSPSSなど各ソフトをネットワークインストールをして動作テストをしたところ、問題なく動作した。
さぁ、実戦で使ってみようということで本番環境に移行したところ、サーバーにインストールしたクライアントアプリケーションでは使えるが、クライアントPCにインストールしたクライアントアプリケーションでは通信エラーらしきエラーが起きている。なぜだ?
これはファイアウォールがSPSS Sentinel License Managerが使用するポートを閉じているため通信が出来ない状態です。ポートを開ければ解決します。SPSS Sentinel License Managerが使用するポートは「UDP 5093」ひとつだけなので、このポートを開けておきましょう。なおこのポートは変更できないそうです。
サーバーだけでなく途中のルータやノートンなんとかなどでこのポートが閉じられているため通信できないことも環境によってはあるかもしれませんので、心当たりがありましたらそこでもこのポートを開けましょう。
SmartViewerの役割って・・・
最近のバージョンではSPSSとAMOSが同じCD-ROMだ。CD-ROMをPCにセットすると選択肢がかなり並ぶようになった。
SPSSをインストール
SmartViewerをインストール
Amos 7.0をインストール
インストール手順
SPSS Data Access Packをインストール
Python 2.4.3をインストール
SPSS-Python Integration Plug-in をインストール
Microsoft .NET Frameworkをインストール
Dimensions Data Model および OLE DB Data Accessをインストール
CD-ROMを参照
終了
このうちどれが必要なのだろうか。
(1)「SPSSをインストール」は文字通りSPSS for Windowsのインストールを開始するためのショートカット。ここからBase Systemだけでなく全てのオプションもインストールされる。
(2)「SmartViewerをインストール」はSmartViewerのインストールを開始するためのショートカット。SmartViewerとはサポートの担当者の言葉を借りると「SPSS本体がインストールされていないPCでSPSS出力ファイル(*.spoファイル)を表示させるためのビューアソフト」なのだそうだ。さらに「SPSS本体のSPSSビューアで出力ファイル(*.spoファイル)を表示・編集できるのでSmartViewerはSPSS本体との共存を考慮していないため、SPSS本体と同じPCに共存させてはいけない」そうだ。注意しないといけませんね。
(3)「Amos 7.0をインストール」は文字通りAmos 7.0のインストールを開始するためのショートカット。SPSSとは別のソフトになるので、SPSSのライセンスでは利用できない(逆もしかり)。
(4)「インストール手順」はCD-ROMのインストール関連文書のあるフォルダを開く。
(5)「SPSS Data Access Packをインストール」はODBCドライバのSPSS Data Access Packのインストールを開始するためのショートカット。OracleやSQL Serverなどに接続するときに利用することになる。なお、このドライバでなく別のODBCドライバでも利用できる。
(6)「Python 2.4.3をインストール」と(7)「SPSS-Python Integration Plug-in をインストール」はSPSSと連携するプログラムをPythonで作成する場合に必要なソフト。こちら でちょっと紹介されている。
(8)「Microsoft .NET Frameworkをインストール」はAMOSを稼動させるのに必須のMicrosoft .NET Frameworkをインストールするためのショートカット。これが入っていないとAMOSは使えない。Microsoft .NET FrameworkはWindows Updateで配布もされているので、既にインストール済みならここからインストールする必要はない。また、AMOS7.0のCD-ROMに入っているものはここ からもダウンロードできる。
(9)「Dimensions Data Model および OLE DB Data Accessをインストール」は、SPSSが販売している「Dimensions」というソフトと連携させる場合に必要なソフト。
(10)「CD-ROMを参照」はCD-ROMをフォルダで開き、(11)「終了」はこの画面を閉じる。
多い、多すぎる。実は(1)以外は必要ないひとも多いだろうに・・・。しかもこんなにあるのに「SPSS Sentinel License Manager」関連はここに表示されておらず、CD-ROMを開いて階層を降りる必要がある。
GUI版数量化理論プログラム 2.2.3はインストーラがうまく起動すればラッキーと思うべし
知人が「GUI版数量化理論プログラム」というものを持っているが、導入が大変だったらしいです。相談を受けて代わりにSPSSのサポートと応対したことの防忘録です。
GUI版数量化理論プログラムはインストーラからインストールできるのですが、正直「これいつの?」という古いVisual Basicっぽいインストーラだった。これでWindows XPに対応しているのかと思いながらインストールしてみると「Path or File Not Found」から始まるエラーが表示される。
サポートに問い合わせると、典型的なエラーメッセージのようで、すぐに「手動インストール」を提案された。その手順とはCD-ROMにあるGUIHYS.DOCに書いてありますが、まとめると、
(1)CD-ROMにある「HAYASI1.CAB」と「HAYASI2.CAB」のCAB形式圧縮を展開し、その中から、
Hayasi.exe
HAYASI1.DLL
HAYASI2.DLL
HAYASI3.DLL
H1TEST.SPS
H2TEST.SPS
H3TEST.SPS
H1TEST.TXT
H2TEST.TXT
H3TEST.TXT
を取り出す(H1TEST.SPSからH3TEST.TXTまではサンプルファイルなので、不要な場合は取り出さなくても良い)。
(2)これらのファイルを以下の場所に置きます。
(A)Hayasi.exe, HAYASI1.DLL, HAYASI2.DLL, HAYASI3.DLL
→SPSSインストールディレクトリ直下
(B)H1TEST.SPS, H2TEST.SPS, H3TEST.SPS, H1TEST.TXT, H2TEST.TXT, H3TEST.TXT
→SPSSインストールディレクトリ直下に「Sample」というディレクトリを作成し、その中に置く。
(3)コピーした「Hayasi.exe」のショートカットを作成し、これをWindowsのスタートメニューにSPSSと一緒の場所に追加したり、SPSSのメニューエディタにてSPSSから「Hayasi.exe」にアクセスできるように設定(CD-ROMにあるGUIHYS.DOCの「4 メニューへの追加」に書いてある)する。
となります。案外単純です。レジストリをいじっておらず、これならむしろインストーラを使わないほうがOSはきれいだと思われます。
おそらく、
>正直「これいつの?」という古いVisual Basicっぽいインストーラ
を作り直したほうがいいのではないでしょうか?実はWindows XPにはもう一工程が必要で、
(4)Windows XP Service Pack 2の場合、このOSからは削除されたDLLファイルをSPSSホームページからダウンロード して追加する。
をしなければならないお粗末っぷり。どうやらSPSSが開発しているのではなく、委託販売をしているだけのようなのですが、SPSS製のCD-ROMなのですから、そこらへんはSPSSが主導権をもって何とかすべきです。
まぁ、もっとも私には他人事ですね。数量化理論でなければいけないわけではないので、この手法としては不要です。
数量化Ⅰ類=線型回帰分析(SPSS Base System)
数量化Ⅱ類=判別分析(SPSS Base System)
数量化Ⅲ類=コレスポンデンス分析(SPSS Categories)
で代替が出来るのですから・・・。