Listening NOW!《87》
デュエットのカバーアルバムってどうなんだろう。
このアルバムの発売を知った時、そんなふうに思った。
どちらかというと、そんな否定的な気持ちだった。
結果は、シリーズとなり、大ヒット。
その後のシリーズも何作か聴いたけれど、ますますの充実ぶりを感じた。
ドラマティック·レインを稲垣さんとデュエットさせていただいた。
このご縁を始まりに、翌年の夏まで怒涛のリリースラッシュへと雪崩込む。
そして年間通してお祭りかのように様々な活動が続く。
久々に歓喜し、ワクワクした一年だった♪
大袈裟だけれど、これでもう次の作品は聴けないかもしれない。
90年代以降、いつもそんな不安と隣り合わせだった。
新たな歌声で吹き込まれた新作、アルバム。
そのリリース。
私にとって夢のようなできごと。
結局、この頃の無理が祟ったように個人的に感じる。
翌年、突如、体調不良による活動休止が発表される。
リンクするように、この頃から私の歯車も少しずつ狂い出した。
軋んでいたものが、耐えられない時を迎えて、崩れ出した。
久々に今の歌声が聴ける!!
ワクワク、ドキドキしながら、タワーレコードへ。
特典でクリアファイルをいただいた。
〈関係ないやつだから、いらないなぁ〜〉
不届きにも、そう思いながら受け取ったのを昨日のことのように思い出す。
この歌をこの組み合わせで!!
どんなふうになるんだろう。
うわぁ~、こんな世界になるんだぁ〜。
ワクワクして、、、
心地よくなる♡
そんなアルバム、シリーズ。
ありがとう。
16年も経ったんだな。
もう無理はしなくていい。
誰かのためじゃなく、
自分自身のために生きられますように。
🗼📀 ……🐖
Listening NOW!《86》

中 森 明 菜
P O S S I B I L I T Y
あ · き · な が 熱 い !!
明 菜 の 中 に 無 限 の 宇 宙 を 見 た 。
[WPCL-13440/1盤]
1984.10.10.発売〈オリジナル盤〉
2022.12.21.発売〈ラッカーマスターサウンド盤〉

発売からもうすぐ40年なんだな。
直近のシングル2曲収録が前提で製作されたであろうアルバム。
冒頭の「サザン·ウインド」にずっと違和感を感じてきた。
「サザン·ウインド」ではなく「北ウイング」なら収まりがよかったのに。
「サザン·ウインド」がアルバム『ANNIVERSARY』の「北ウイング」の位置で。
そんなふうに思うようになっていた。
リリース上、ありえなかったし、致し方ないのだけれど。
アルバムは、秋から冬へ季節が移ろう。
そんなイメージ。
暦のうえではとっくに秋。
けれど、まだまだ暑い日中。
うってかわって、朝晩は肌寒くあり。
季節の移ろいをちゃんと感じられる余裕が持てるようになった今、冒頭の「サザン·ウインド」、夏からの、秋への移ろい、冬へと向かう、このアルバムのその流れも、私の中でしっくりくるようになった。
季節の移ろいを一緒に共にし、年月を重ねてきたんだ。
そのひとつひとつのアルバム、いろんなものを詰め込ませてもらった。
たくさん、たくさん、詰まってる。
ありがとう。
秋の深まりを感じつつ、今、そんな、いろんなことを思い出しながらこのアルバムを聴いています。
ちなみに、白い迷い(ラビリンス)とともに、地平線(ホライゾン)がお気に入り♪
街はパステルのスケッチで。。。






Listening NOW!《85》
来生さん25周年の時、『セカンド·ラブ』を来生さんとのデュエットで歌わせていただいている。
他にも薬師丸ひろ子さんなどが来生さんに提供していただいた持ち歌を、来生さんとのデュエットで披露している。
(来生たかおさん、アルバム『Dear my company』2000年11月10日発売。)
このアルバムは、それらをはじめ、デュエットソングばかりを集めたオムニバス盤。
オムニバス盤大好きな私には、なかなか興味をそそられた1枚♪
自身単独でも何度か再録している『セカンド·ラブ』。
ライブや歌番組でもオリジナルとは違ったアレンジ、歌唱で歌われることも多い。
新たな " 今 " のアプローチで聴かせる。
逆を言えば、きっとこうゆう歌い方でしか、今は歌えないんだ。
そんなふうに感じることも多かった。
うれしかった。ホッとした。
オリジナルに近いアレンジ、歌唱のデュエット版。
みんなに喜んでもらいたい。
新たな今の表現をして。
いつもそんな思いがひしひしと伝わってきていた。
力み。
けれど、デュエット版では、来生さんの胸を借りて、当時をそのまま思い出させてくれるようなリラックスした歌唱。
このあたりを境に、自身の作品づくり、表現などに対して、徐々に柔軟性が出てきたようにも感じる。
感じてきた意地みたいなものが徐々に解けていったというか。
ライブでも初期ツッパリソングの解禁とともにオリジナルに近いアレンジで聴かせてくれる機会も徐々に増えていったように感じたし、
パチンコ台登場を契機にオリジナルに近いアレンジでの再録もされるようになった。
今はこんなふうに歌うんだ。
変わらないな。
現在進行形であり続ける。
これまでを大切にしながら。
ありがとう。
♡♡
帰りたくない そばにいたいの。。。



