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Listening NOW!《12》



CD
中 森 明 菜
C r o s s   M y   P a l m
[32XL-192盤]
1987.08.25.発売
CD






身の回りのものほとんどを突如手放さなくてはならなくなってからどれくらいたっただろう。

明菜さんのアルバムのディスク本体の多くは常に身近に持っていたので免れた。

ジャケットやパッケージのほとんどは犠牲になった。

けれど、全編英語詞のこのアルバムは、英語詞が苦手であまり聴くことがなかったからディスクも身近に持っていなかった。


何年振りに手にして、何年振りにじっくり聴いただろう。

この頃、コンセプト色が強くてストレートには楽しめないアルバムが続いていて、当時、アルバムに関してはどこかフラストレーションが溜まっていた。

翌年の Stock 、続く Femme Fatale と力の入った弾けるようなアルバムに、私も弾けた。爆発した!


でも今は違う。

敢えて抑えることも、力むこともしていない、自然に歌声が生まれているこのアルバムが心地いい。

今はそんなふうに感じている。


久しぶりに聴くと、英語の歌詞がたどたどしく感じるところも。


がんばったね、明菜。

ありがとう、明菜。


ヾ⁠(⁠˙⁠❥⁠˙⁠)⁠ノ











Listening NOW!《11》




CD 
荻 野 目 洋 子
  NEW TAKE BEST COLLECTIONS ’92
[VICL-217盤]
1991.12.16.発売
CD





CD漁りが大好き。
その醍醐味のひとつは、好みのアルバムを思いもよらないお値段で見つけたとき。
このアルバムもそんな1枚。

お馴染みのナンバーを新しいアレンジで新たに録音。
従来の溢れる躍動感から趣きを変えてスタイリッシュに落ち着いてゆったりじっくり聴かせてくれる。
伸びやかな荻野目ちゃんのボーカルが生かされていて心地いい。

スパニッシュ風にアレンジされた「Dance Beatは夜明けまで」に、もともと大好きだった「北風のキャロル」も原曲の打ち込み系から生演奏風のスパニッシュフレイバーに変貌。お気に入り♪

そして何と言っても興味深く聴いたのが、陽水さん提供の「Symphonicギャラリー」。
のちの明菜さんのカバーアルバム『歌姫』のオーケストレーションアレンジを担当することになる千住明さんがオーケストレーションアレンジを担当している。
明菜さんの『歌姫』の一曲目となる同じく陽水さん作曲の「ダンスはうまく踊れない」を思い起こさせるアレンジ。
明菜さんの『歌姫』に生かされている。そう感じた。ルーツ。
私にとって何とも嬉しい発見になった。


ありがとう、荻野目ちゃん。
ありがとう、千住明さん。

ヾ⁠(⁠˙⁠❥⁠˙⁠)⁠ノ











Listening NOW!《10》




CD
杏 里
  M Y   F A V O R I T E   S O N G S
[33KD-138盤]
1988.07.21.発売
CD






杏里さんと言えば、私は、「SUMMER CANDLES」という歌。

高校生の頃、何となくレンタル落ちのレコードを買った。

壮大なバラードで、ジワジワと沁み込んできた。一緒に歌った♪


アルバムとなると、ずっと食わず嫌いできたけれど、ここ数年の私の女性ボーカリスト熱から聴く機会を得たいと思うようになった。

大ヒット曲が何曲か収録された『Timely!!』というアルバムが聴いてみたかったけれど、今回は初期のこのベストアルバムがご縁となった。


ここのところ、シティーポップというものが再び見直されているようだけれど、まさに、シティーポップ。

杏里さんは、その代表格なのかな。

あってる?

洗練された、クリスタルな音楽の世界。透明感。


どこかで耳にしたことのある風のように軽快に流れるメロディー。

そよ風のようだったり。時にはテンポを持って。カッコよさをともなったり。

かわいらしさを感じるコットン気分。

その風が心地いい、思いきりアメリカン。

名曲、オリビアを聴きながら。

心地よく去る風のように張りつめたような「CAT’S EYE」「悲しみがとまらない」「気ままにREFLECTION」。

などなど。


リラックス♪


いつの間にか、知らず知らずのうちに馴染んできたメロディーの数々。

多感だった頃、苦しくも、けれど甘酸っぱい、私の80年代の風がたしかにここに吹いている。いっぱい、いっぱい。


ありがとう、杏里さん。


ヾ⁠(⁠˙⁠❥⁠˙⁠)⁠ノ