今日もきれいな冬の青空の1日でした。
年に数回瞑想セミナーを開催しています。
瞑想に興味のあるかたへ。過去の記事のおすすめです。
仕事に向かいながら見ていると、
様々なことが浮かんできました。
私の見る青空よりきれいな空が、
地球のどこかから見られるのかもしれませんが、
それでも今日見た空はきれいで、
私の心を豊かにして笑顔にしてくれました。
これ以上でも以下でもない、
他と比べる必要もなく比べる意味もない、
そんな美しい空を見られ、
幸せだなぁと思うと同時に、
世界は完璧なバランスでできているなとしみじみ思いました。
全ては私たちに過不足なく必要充分にあるのですね。
そんなことを思ったひと時でした。
さて、先日までのネパールの旅から少しお話したいと思います。
ポカラというネパールでは有名な街があるのですが、
そこには湖があり、ヒマラヤ山脈もよく見えることから
世界中から旅人が集まり、
おいしい食事、安い宿があることも手伝い沈没必須の場所です。
(沈没とはバックパッカー用語で、
次の街へ動きたくなくなり、
滞在し続けてしまうことです。)
そんな街に6日ほどいましたが、
人はフレンドリーだし街の雰囲気も活気とのんびり加減が絶妙で、
なるほど居心地のいい場所でした。
(ただし、ネパールなので毎日停電しますが。)
その街からもヒマラヤ山脈が見えるのですが、
手前に小さな山があるので、
全景を見るにはその手前の山に登るのが一番だということで、
世界中から集まる旅人たちはみんな
その手前の山に登って日の出を見にいきます。
私もぜひ見たいと思いましたが、
その手前の山?は丘程度とはいえ1000mは超えているので、
体力のない私には登るのは厳しく、
どうしようかなと思っていました。
聞くと、途中まで車で上がれ、
最後の30分くらいだけ自分で登ることもできると。
ちなみに私は近所の神社の階段も休みながらでないと登れず、
70歳近い母に手を引いてもらってやっと登るような有様で、
短い登り坂などでも酸欠から頭痛がするのはいつものことで、
激しい運動は全くできない体です。
(もうずっと運動全般、禁止令が出されています。)
でも、せっかくだから見てみたい!
がんばるぞー!と意気込み、
(普通の人はがんばらなくても登れます。)
朝5時半に宿を出て、山へと向かいました。
車で途中まで登り、車では行けないところまでくると、
同じように車で来ている人がたくさん降りていて、
そこからみんなどんどん山の頂上を目指して登っていきます。
夜明け前の真っ暗な中、頭に懐中電灯をつけた人が、
黙々と登っていきます。
私もやる気満々で登り始めました。
ですが、ゆっくり登っていてもすぐに息が上がり、
5歩進んでは休み、また5歩進んでは息を整え…と言った感じで、
後ろから来た人たちにどんどん追い越されていきました。
(これもいつものことなので、道を譲って避けて待ちます。)
そうやって1人登っていたのですが、
とっくに30分たったのにまだ全然たどり着かず、
きっと普通に歩ける人はもうとっくに頂上に
着いているのだろうなと思いながら、
見えない頂上を見上げ、
あとどれ位だろう…?と苦しい息を整えながら考えていました。
真っ暗で寒い山道でしたがもう汗だくで、
髪もびしょ濡れでした。
途中、両側が崖になっている細い道で怖くなり、
うずくまって「これ以上怖くて登れない(>_<)」と
諦めかけた時、
後ろからやってきた、どこの国の人かわからない男女が、
声をかけてくれ、
私が怖くて登れないと言うと、
そこから手を引いて一緒に登ってくれました。
その難所?を超え、
その人たちに私のスピードに付き合わせるわけにはいかないのでさよならし、
また1人でゆっくり登って行きました。
何度もしんどくてやめたくなりましたが、
なんとか休み休み登っていると、
道が二手に分かれていました。
(たくさんいた登山客はみんなとっくに頂上に着いて、
日の出を待っていたようです。)
どちらに行けばいいのかわからずしばらくうろうろしてみましたが、
もう本当にしんどかったので、
ここからでも見えるからここでもういいか、と諦めかけた時、
突然地元のおじいさんが現れ、
道はこっちだよ!と教えてくれました。
もう体力的に無理だー!と思いましたが、
せっかく親切に教えてくれたおじいさんに
しんどくて無理なんて言いたくなくて、
また歩き出しました。
そんな風に何度も「もう無理」と諦めようとすると、
誰かが現れ助けてくれたり、声をかけてくれたりするのです。
でも頂上は見えているのに、全然つかなくて、
登り始めて1時間半くらいたった時、
頂上付近から歓声が聞こえてきました。
ああ、日の出に間に合わなかった…
みんなと一緒に登り始めたのに、
私だけ間に合わなかった…
体力のない自分が情けなくて涙が出ました。
もう今から登っても日の出は見られない。
きれいな景色は見られたし、がんばったからもういいか…
と思い座り込みました。
するとまた、地元の人が通りかかり、
「もうすぐだよ!」と言ってくれるのです。
よし、もう日の出は見られなくてもいい。
ネパールまで来て諦めた思い出なんていらない。
もう急ぐ必要はないんだ。
絶対最後まで登ってやる!
と、苦しい息でフラフラになりながら
吐き気と頭痛と戦いながら、登り始めました。
もうすぐって言ったのに、全然着かないじゃない~!
と思いながら、半分泣きながら登っていくと、
ようやく頂上らしき場所に着きました。
世界中から集まった人たちが、
みんなその絶景に歓喜していました。
歌を歌う人、写真を撮る人、抱き合う人…
さっきまであんなに辛かったのが嘘のように
私も歓声を上げました。
素晴らしい!!なんてきれいなの!
もう感動感動でした。
普通の人にはたった30分の軽い丘なのですが、
私には富士山に登ったくらいの感覚でした。
諦めないでよかった!
山登りもよく人生に例えられますが、
まさにそうだなと思いました。
本当に苦しい時、助けてくれる手があり、
励ましてくれる声がある。
誰も代わりに登ることはできないけれど、
ちょっとした言葉や優しさに元気をもらい進んでいく。
日の出に染まるマチャプチャレ(というヒマラヤの山)は見られなかったけれど、
それ以上に素晴らしいものをいただきました。
しばらくするとみんなぞろぞろと降り始め、
あっという間に山頂は人が少なくなりました。
遅刻してやっと辿り着いた私はもったいなくて、
ゆっくり何時間もそこで山を見ていました。
日の出だけじゃなく、
青空に浮かぶ山々も素晴らしくきれいでした。
人生も、みんなと同じようにいかないこともあります。
みんながスルスル当たり前のように進むのに、
何故私はできないのか?と思い情けなくなることがあります。
でも諦めないで登り続けたら、
きっとみんなが見なかった景色が見られると思います。
あなただけの景色を見るために、
人生を歩んで行ってほしいなと思います。
人生ってやっぱり素晴らしいのです。
辛かったぶん、一生忘れない思い出の景色ができました。
……………………………
↓2つのブログランキングに参加しています
お手数ですが、
ぜひよろしくお願いいたします

ランキングが上がると、
より多くのかたに読んでいただける機会が増えますし、
励みになるので、
励みになるので、
お手数ですが、
ぜひよろしくお願いいたします

………………………………………
プロフィール
北山裕子
北山裕子
瞑想歴20年。和歌山市在住。
摂食障害を治すため、藁にも縋る思いではじめた瞑想で潜在意識とつながり、
自分の奥底に眠っていた本当の自分(潜在意識)と会話ができるようになる。
その後も続けていくうちに、宇宙とつながり、
次元を超越した体験や不思議な体験を重ねる。
………………………………………

次回は2016年2月か3月ごろの予定です。
開催のひと月ほど前にこのブログでご案内いたします。
2015年12月
………………………………………

やり方やコツを書いています。
瞑想を楽しむ
(軽めのお話です。)
私が瞑想を始めたきっかけはこちら。
初めて瞑想ができた時のお話です。
↓ ↓
………………………………………