【番外編Vol.14】
知らないよりは知っていた方が良い野球のルール
※この話はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。
【場面】
9回裏
ツーアウト2塁
1点ビハインドの場面
一打同点の場面
ここでバッターは澤木・・・
「1点ビハインド・・・
ここで俺が打たなければ負ける」
この日は
1打席目:センター前ヒット
2打席目:三ゴロ
3打席目:レフト線ツーベース
4打席目:ホームラン
・・・とここまで4打数3安打と大当たり。
「いや、ここで打ったらヒーローになれる!」
打席に向かう前に相手ベンチをチラッと見る。
(心の声)
「まさかここで敬遠はないよな・・・
今年から打者に4球投げなくても球審に申告すれば
敬遠になるルールが出来たんだった」
(心の声)
「あ・・・それはメジャーリーグの話だ。
ここは日本だから関係ないわ。
お、落ち着けオレ・・」
(相手キャッチャー)
「何をブツブツ言ってるんだ!?」
※通常この場面ではサヨナラのランナーを出したくないので敬遠はしない。
しかし、打者と次打者との兼ね合いで塁を埋めることはある。
9回裏
ツーアウト2塁
1点ビハインドの場面
打席に入る
(心の声)
「ここは初球からフルスイングだ!」
(相手キャッチャー心理)
「ここはボールになる変化球から入ろう」
ピッチャー第1球投げました。
まさかの変化球が
すっぽ抜けて真ん中高めに・・・
(相手キャッチャー心理)
「やばい・・・」
「グワァラゴワガキーン 」
打球は右中間を真っ二つ!!
「よっしゃー!これで同点だ!!」
二塁ランナーが生還して
土壇場で同点!!
バッターランナーの澤木は一塁を回って二塁へ向かう・・・
(一塁手)
「あれ、こいつ、一塁ベース踏んでいないぞ・・」
なんと一塁ベースを踏み忘れていたのです。
そんなことお構いなしに・・・
(心の声)
「あれ・・・もしかして・・・
センター前、ツーベース、ホームラン・・・と来てるから
あとスリーベースでサイクルヒットだ!! 」
二塁も回った!!!
(遊撃手)
「あれ・・・今、二塁ベース踏んでなかったぞ!」
なんと頭の中はサイクルヒットのことでいっぱいで
ベースを踏み忘れていたのです。
中継から三塁へ送球するも悠々セーフ!
同点のスリーベース!!
しかもサイクルヒットのおまけ付き!
土壇場での同点でベンチは盛り上がります!
同点に追い付き、一気にサヨナラムードです!
(心の声)
「 同点打+サイクルヒットなんて・・・
これで明日の一面は決まりだな!」
・・・と安心していたのも束の間。
(遊撃手)
「お~い、ちょっどボール貸してくれ!」
サードからショートにボールが転送されます。
(遊撃手)
「バッターランナーが二塁ベースを踏み忘れています!」
・・・と審判員にアピールプレー!!
ベースの踏み忘れを審判が見逃すわけがありません!
(審判)
「よく見ていたね・・・アウト!」
スリーアウトチェンジ!!
遊撃手の大ファインプレーです!
調子に乗ったバッター澤木は
サイクルヒットのことしか頭に無くて
ベースを踏み忘れていました。
もちろんベースを踏んでいないので
スリーベースは取り消し
よってサイクルヒットはならず・・・
守備側はアピールプレーによって
同点にはなったものの
サヨナラのピンチを脱したのでした。
めでたし、めでたし。
※この話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
【重要】
野手はランナーの触塁というのは
必ずチェックしないといけません。
審判の方は必ず触塁を確認していますので
きちんと根拠を持ってアピールをすればアウトになります。
ベースの空過は審判からは教えてくれないので
「アピールプレー」をしないといけません。
特にファーストを守る選手は長打の場合、
ランナーの後ろを付いていきながら
ベースカバーに入るので確認はし易いです。
日頃の練習から「ランナーの触塁」をチェックするクセを付けましょう!
以上、長文失礼しました!!
最後まで読んで頂いて有難う御座いました。
野球のルールは難しいですが面白いですね!(^^)!
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ん・・・!?
あれ!?
何か重要なことを忘れている気がする・・・
詳しくは明日のブログで!
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