赤い鼻のトナカイを連れて
空飛ぶソリに乗った
赤い服のサンタさんがやってくる


小さい頃
サンタさんを見たくて
ずっと窓から空を見上げてた


でも
幼かった俺は
いつも気づいたら眠ってて
起きた時にはベッドの中

枕元にはプレゼント


『あ…また』


気づいたら空を見てる

小さい頃から変わらない癖


イヴの夜には何故か空を見上げてしまう

それは真実を知った今も変わらない

いつか
空から赤い服を着たサンタさんが来る


頭では無いことは分かってるはずなのに
それを否定する俺の心


『まだまだ子供なのかな、』


見上げてた視線をふと下に下ろせば


見慣れた姿が目に入った


「ひつ!!」


『咲人どうしたの?!』


もう夜も深い時間


「今から行くから開けてね?」


俺の質問は流されてすぐに来訪者を告げる音が響いた


扉を開ければ


「Merry Christmas!!」


赤い帽子を被った咲人


『どうしたのそれww
しかも今日はイヴwww』


こみ上げてくる笑いが抑えられない


「ひつだけのサンタになろうかと」


『慌てん坊のサンタさんは俺に何をくれるの?』


そう尋ねれば


「たくさんの愛を」


『意味わかんないww』


俺だけのサンタクロース
慌てん坊で
ソリもトナカイも無いけれど


『素敵なプレゼントありがとう』


俺は初めて
サンタクロースを見た
「………」


ぴったり


まさにこの言葉がふさわしい


「あのー…」


「ん??」


『どうしたのれいちゃん?』


「どうしたのって…
広いんだからさ
そんなくっつく必要なくね?」


ゆうに4人は座れるような広いソファ

そこに
ぴったりくっついて座る流鬼と戒


「別によくね?」


『れいちゃんも入りたいの?』


「入れてやんねぇけどな」


「いや…入りたくはねぇ」


『きぃちゃんが冷たいから
れいちゃん拗ねちゃったじゃん』


「戒君は俺の隣よりれいたの隣のがいいんだ」


『な…違っ
きぃちゃんの隣が一番だもん…』


「可愛いやつ」


『もうっ』


見ててうっとしいんだべ…


「バカップルが…」

れいたのぼやきは
目の前でいちゃつく2人には届かなかったとさ











何だこれ←
片思い
肩が触れるだけで高鳴っていた心臓と
遠かった戒君までの距離


告白
通じた想いと震えた声
隣には戒君が居るようになった


初めて手を繋いだ日
繋がった手と
顔が熱くて仕方なかった

だけど
隣を見れば俺以上に紅い顔をした戒君がいた


付き合いだして2週間
まだ少し恋人という響きに緊張する俺


だけど


(戒君に触れたい)


膨れ上がる欲望と
拒まれることへの恐怖


思わず繋いだ手に力が入った


『どうしたの?』


緊張が戒君に伝わってしまった


「何でも、ないよ」


『ふぅん、』


信じてない声
だけど


(キスしたいなんて言えない)


女の子相手なら少しは強引に出来たけれど


(戒君をこんなことで失いたくない)


言葉を交わす度
手に触れる度
気持ちは募るばかり


こんなに近くに居るのに

触れたい…


(欲求不満すぎる)


『ねぇ、聞いてるの?』


少しムッとした声
頬を膨らまし突き出された唇


もう、無理


『んんっ?!!』


見開かれた目が
驚きを語ってる


「ごめんね、我慢出来なかった…」


『ううん、

俺…嬉しかったし』


恥ずかしそうに伏せられた顔も愛しくて


「ねぇ、もっとしてもいい?」


戒君との距離が
もっと近づいた瞬間
ライヴネタ

「来年はさー
柩、イメチェンの年で行こうよ」


『でも俺が咲人の衣装着たらすごいことになるよ』


((((柩が咲人の衣装))))


黄泉の何気ない発言を
ノリで返した柩
しかしこの瞬間

メンバーの頭の中では咲人の衣装を着た柩の姿が思い描かれていた


腹チラ
絶対領域!!!!!


(可愛いすぎるよひつぅ!!)


(俺の前だけで着て欲しいな…)


(みーたん萌えvV)


(後で着せる←)


メンバーの反応など知らない柩


『だってボンボンってバウンドしそうでしょ』


((((俺の上でバウンドして!!))))


柩の言うバウンドと
メンバーの中のバウンドは少し違っていました


もうライヴそっちのけで
あんあんにゃんにゃんなのです


そしてライブ終了後

「「「「柩!!」」」」


『な、何??』


「「「咲人の」」」「俺の」


「「「「衣装着て!!」」」」


『絶対嫌。』


皆の要望は
一刀両断で切られましたとさ
夜の帳がおりる
深い深い闇色の


夜がくる度不安に思う
明日は来るのだろうかと


明けない夜はこない
というけれど
それはつまり

ふけない朝はないということ


そのはずなのに
だのに


覚めない夢が君を包んだ


幾日夜を越えた??
幾日朝を迎えた??


沈めば上り
上れば沈む


眠りにつけば
いつかは目覚めるはずなのに


どうして?


早く早く起きて
夜はもうすぐ明ける



早く柩、
君に会いたいんだ…