パラレルワールド ~美しき異世界~ その4 | 精神世界の中心でブレイクダンスを踊る

精神世界の中心でブレイクダンスを踊る

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前回の記事の続きです。

宿のオーナーの息子さんが、町にまつわる伝説を話してくれました。

それは、こんな話だったのです。



100年ほど前にも今と同じように湖の水が干上がってしまったことがあったそうです。

その際、突然どこからともなく現われた一人の若者が、不思議な光を放つ石を使い、湖の水を復活させたのだそうです。

 

 

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しかし、それを見た権力者は、その不思議な力を我が物にしようと、その若者を捕え、牢屋に入れてしまったのだそうです。

 

 

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町の人々を救ったにも関わらず、身勝手な理由で幽閉されてしまった若者は、私にはやらなければならないことがあるから、自由にしてください、と懇願したそうですが、その願いが聞き入れられることはなかったそうです。

そんな日が長く続き、ついに若者は外に出ることをあきらめてしまったのか、食事を食べなくなり、水すら飲まなくなってしまったそうです。

どんどん痩せて細くなっていき、誰もが、このままではもうすぐ死んでしまう、と考えるようになったある日の晩、悪魔が現れたそうです。

悪魔は若者を牢から連れだし、イルゴルを火の海にして飛び去っていったそうです。

 

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大昔には、イルゴルの入り口は、私たちが登ってきた巨大な崖の下にあったそうですが、この時の悪魔の火によって、入り口が塞がれてしまったため、今の入り口になっている、と言い伝えられているそうです。

それ以来、町の人々は、神の怒りに触れたから天罰がくだったのだと考え、いつまた悪魔が襲ってくるかもしないという恐怖を抱えて過ごすことになったのだそうです。

そのため、鎧を普段着のように身に付け、悪魔の襲来に備えるという習慣が残された、と語り継がれているそうです。



この伝説を聞いて、捕えられた若者と私たちとの共通点に気が付きました。

突然現れたという点、そして不思議な光を放つ石で湖の水を復活させた点です。

もしかしたら、大昔にも私たちのように土地を癒しながら旅をした人たちがいたのかもしれない、と思いました。

そうだとすると、火を放った悪魔とされているのは、火のエレメントを操ることの出来る五芒星のマーク(インラ)を持つ者だったのかもしれません。

しかし、クリスタルは癒すものであり、破壊のために用いるものではないはずです。

一体何故、この国の人々に悪魔だと怖れられるような破壊行為を行ったのでしょうか。

やはり伝説であり、事実とは異なる話なのでしょうか。

パキルと私は考え込んでしまいました。



しばらくして、パキルが口を開きました。

「伝説が事実かどうかは今は調べようがない。それよりも、どうやって木と湖を癒すか、考えよう。」

これには私も賛成でした。

しかし、伝説が事実でもフィクションでも、町の人々は潜在的に強い怖れを抱いており、それを今も鎧で隠している、というのは間違いありません。

おそらく、私たちが木や湖を癒しているところを見られれば、彼らの怖れが暴走し、私たちも伝説に出てきた若者と同じように牢に入れられるか、最悪は殺されてしまうかもしれません。

もしそんなことになれば、エルたちを天に帰すことが出来ず、使命を果たせなくなってしまいます。

そこで、パキルと知恵を出し合って、作戦を練ることにしました。

まずは、それぞれヒーリングクリスタルを作る為の光を探し、真夜中になって人気がなくなるまで待機することになりました。

そして、木と湖を癒したら、怪しまれないうちに、そのまますぐに町を出ることに決まりました。



翌日は朝からすぐに周囲の探索を開始しました。

私もパキルも無事にヒーリングクリスタルを作る為の光を見つけることが出来たため、それぞれ町の出口までのルートを確認し、そのまま夜が更けるまで静かに待ちました。

夜になり、人がいない事を確認して、木と湖を癒しに向かいました。



クリスタルを枯れた大木にかざすと、眩い光がクリスタルから発せられ、大木を包み込みました。

 

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すると、昨日ここを訪れた時と同じように、私の中に木の意識が入ってきました。

しかし、最早昨日までのように悲しみに暮れてはいませんでした。

再び町の人々を癒していくことが出来るということを、心から喜んでいたのです。

ありがとう、ありがとう、と繰り返し私に伝えてきました。

無事に町から出られるか、とても不安だったのですが、木の深い愛情に触れたことで、私の不安も溶けていくのがわかりました。

眼を開けると、木は、先ほどまで枯れ木だったのが嘘のように、青々とした葉をたくさんつけた、生命力溢れる癒しの大木に戻っていました。

それから、町の出口に向かおうとすると、木は

「きっと大丈夫。話をよく聞いてあげてね。」

と伝えてきました。
 
一体何のことだろう、と不思議に思いましたが、急いでいたので、そのまま木に別れを告げ、町の入口に向かいました。



パキルもちょうど同じタイミングで湖を癒し終えたようです。

途中で合流することが出来ました。

私たちは、誰にも会わないように慎重に警戒しながら、町の出口まで向かいました。

無事に誰にも会わずに出口に辿り着けた、と思った次の瞬間、物陰から人が出てきました。

それはなんと、宿のオーナーの息子さんだったのです!

私達はビックリすると同時に怖くなりました。

パキルが

「シェル、走って逃げよう!ここで捕まるわけにはいかない!」

と私の手を引いて走りだそうとしました。

しかし、私はその場にとどまり、宿のオーナーの息子さんの話を聞こう、と提案しました。

パキルは

「一体何を言っているんだ!もたもたしていたら他にも追手がくるかもしれない!」

と猛反対しましたが、私は先ほどの木からもらったメッセージは、このことだと感じていたのです。



すると、宿のオーナーの息子さんが口を開きました。

「安心してください。
町の人たちには何も言っていません。ここにいるのは私一人です。昨日私がお二人に伝説の話をした後、お二人がとても真剣な顔をしていたので、もしやと思ってこっそり後をつけてしまいました。驚かせてすみません。もし宜しければ、私の話を少しだけ聴いていただけないでしょうか。」

私たちは顔を見合わせ、とりあえず話を聞いてみることにしました。



それはこんな話でした。

伝説の中に出てきた、湖の水を復活させてくれた癒し手を投獄したのは、彼のひいおじいさんだったそうです。

伝説として語り継がれているものの、出来事としては実際に起こった話なのだそうです。

しかし伝説では、強欲であったため、癒し手の力を我が物にしようとした、とされているものの、そこは事実ではないのだそうです。

彼のひいおじいさんには、余命わずかと診断された重病の奥さんがいたのだそうです。


なんとかして助けたいと、あらゆる場所を訪れ様々な治療法を探し求めたものの、最早打つ手がないという状態だったそうです。

そこに、不思議な力を持つ癒し手が現れたため、ひいおじいさんは、その力を用いれば奥さんを救うことが出来るかもしれない、と考えたそうです。

そこで、最後の望みをかけて、癒し手に妻を治療してくさい、と懇願したものの、この癒しの力は土地を癒すものであり、その土地のエネルギーが循環することで人々も癒される、だから人を直接ヒーリングすることは出来ない、と断られてしまったそうです。

奥さんを救いたいという一心で諸国を旅し、心も体もボロボロになっていたひいおじいさんは、その言葉を受け入れることが出来なかったそうです。

嘘を言っているのだと決めつけ、牢に閉じ込めてしまったそうです。

そうすれば、観念して、奥さんを治療してくれるだろうと考えたのですね。

酷いことをしたのには変わりありませんが、それは個人の欲が故の行動ではなかったのです。

そこから先は伝説の通りだったそうです。

ある日、炎を操る悪魔が現れ、水の癒し手を牢から解放すると、町に火を放ち、去っていったそうです。

彼らの一族は、この出来事を、身勝手な理由で町を救ってくれた人に酷いことをした天罰だと考えてきたそうです。

そしてその天罰が、自分たちだけでなく、町の人々にも深いトラウマを残してしまったことを、深く反省しているのだそうです。

ここまで聞いたところで、パキルが口を開きました。

「先ほど、湖の意識と交信し、それについての真実を教えてもらいました。伝説で悪魔とされている人物は、炎を操る癒し手であり、投獄されている水の癒し手の仲間だったのです。酷く衰弱してしまった仲間の惨状をみて、抑え難い怒りの感情を抱いたため、本来は癒しにしか使えないはずのエレメントのパワーが暴走してしまい、制御できなくなってしまったのです。彼は決して悪魔などではない。」

そう言ったパキルの眼にはうっすら涙が浮かんでいました。

おそらく湖から、他にも様々な感情や情報を受け取り、この悲しく切ない物語の奥行きを知ったのだと思います。



パキルの話をきいた宿のオーナーの息子さんも、目に涙をいっぱい溜めながら、口を開きました。

「そうだったのですね・・・。本当に申し訳ないことをしました。ひいおじいさんの代わりに、心から謝罪します。私は父から、同じ過ちを二度と繰り返してはならない、と強く言われて育ちました。どんな理由があったにせよ、私たちのひいおじいさんが町を不幸にし、癒し手の方に酷いことをしたのは紛れもない事実です。これからは、正しい歴史を町の人々に語り継いでいきます。約束します。あなた方が、不思議な力で、癒しの大樹と湖を元に戻してくださったことも、しっかり伝えていきます。あんな話を聞いて、もし私だったらすぐに逃げ出していたでしょう。あなた方の勇気と愛の深さに、私たちは救われました。本当に本当に、ありがとうございます。」

 

 

 

私たちは、彼に見送られながら、イルゴルを後にしました。

彼はいつまでもいつまでも、深く深く頭を下げていました。

癒しの大樹と湖の力が、土地に循環し、そこに暮らす人々を癒すことで、少しずつ彼らのトラウマも晴れていくでしょう。

そして、過去の歴史から学び、幸せな町をみんなで創ってくれると思います。

彼の澄んだ眼差しから、それを強く感じました。

 

 

 

パラレルワールド ~美しき異世界~ その5」へ続きます。
 

 

 

読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

ps.悲しい出来事を繰り返さないよう、歴史から学べることはたくさんありますね。

歴史は繰り返す、という言葉もありますが、諦めない限り、必ず良い方向に変えていくことが出来るはずです。

町の人々の怖れを癒すことを決してあきらめない、癒しの大樹と湖からそのことを教えてもらったように思います。

私たちの地球でも、癒しの輪を広げていきましょう!

 

 

 

 

 

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「甑島への旅 ~オリオンミッション~」
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