前回の記事の続きです。
ロフィティを後にしてから、早くも1週間が過ぎました。
大きな森を抜けてきたのですが、その間に不思議な動物をたくさん見ました。
となりのトトロに出てくる、まっくろくろすけにそっくりな生き物もいました。
しかし、あれとは異なり、色が真っ白なのです。
多分こちらの世界での名前があるのでしょうが、ふわふわでとても可愛いため、まっしろしろすけ、と密かに名付けてしまいました笑
他にはうさぎに似た動物もいました。
うさぎと違うのは、耳が小さく丸いのと、ふさふさした毛並の長い尻尾が5本もある!ということです。
この動物も真っ白でした。
夜はたき火を囲んで、森の中で見つけた木の実やフルーツを食べました。
食べられるものを、私たちのエル(プルーとフィー)が教えてくれたのです。
チョコレートそっくりの味がするナッツや、食べるととても元気になる七色のフルーツなど、食べ物も不思議なものばかりでした。
森を抜けると、その先には一面ローズクォーツのようなピンク色の崖がそびえ立っていました。
どうやらここを登らないことには、先に進めそうもありません。
覚悟を決めて登り始めたのですが、表面は砂のようにさらさらしており、少しでも気を抜くと下に滑り落ちてしまいます。
そこで、パキルにこう提案しました。
「プルーたちの背中に乗せてもらって、翼で上まで飛んでもらうのはどう?この斜面を登るのはとても難しいと思うのだけど。」
するとパキルはこう答えたのです。
「シェル、それは出来ないんだ。エル達の翼はまだ未熟で、空を飛ぶ力が無いんだ。長老によれば、エル達の翼は、僕らが旅を続けて、クリスタルで土地を癒していくと、その度に成長していくそうだ。そうして翼が大きく成長した時、空を飛べるようになるそうだよ。」
プルーとフィーは申し訳なさそうな眼でこっちを見ています。
仕方ありません。
覚悟を決め直し、再び慎重に斜面を登り始めました。
途中、斜面から突き出た岩に手をかけると、ズズズズ、、、と音を立てて、その岩が動き始めました。
どうやら何かのスイッチになっていたようです。
岩は音をたてながら、斜面の中に吸い込まれるように消えていきました。
音が止まったところで、岩が吸い込まれた穴をのぞくと、その奥に入り口が現れていました。
そこで、中に入ってみることになり、入り口から中へと足を踏み入れていきました。
中は広い洞窟になっているようですが、真っ暗で何も見えません。
パキルがここは次の町かもしれない、と言いました。
しかし、真っ暗で町なのかどうか、全く分かりませんでした。
こんな時、五芒星のマーク(インラ)を持つ者が一緒だったら、火のクリスタルで周りを照らして、様子を見ることが出来るのに、とまだ出会っていない仲間を思い、途方にくれてしまいました。
足元もよく見えないくらい、本当に真っ暗なのです。
パキルと一度外に戻ろうかと相談していたのですが、プルーとフィーが何かを見つけたようです。
エルたちは、ゆっくりと私たちのそばから洞窟の奥へと歩いていきました。
不安でしたが、プルーとフィーを信じて、そのまま待ちました。
しばらくすると、洞窟の奥で青緑色の何かが光り始めました。
一体何の灯りでしょう。
パキルと一緒に、おそるおそるその光の方向に近づいていきました。
そこまで行ってみると、その光の正体はなんとキノコだったのです!
エルたちはこれを見つけたのです。
飛行場の滑走路の誘導灯のように洞窟の地面に一列に生えていました。
ずっと奥まで続いているようです。
しかし、今にも消えてしまいそうな弱弱しい光です。
どうしたらいいのだろうと考えていると、プルーがキノコの一つに優しく足で触れました。
すると、そのキノコの光が強くなり、隣のキノコの光も次々に強く明るくなっていったのです。
それは、星空に浮かぶ星座のようで、とても美しい光景でした。
キノコの光を追いかけて歩いていくと、洞窟の更に奥から、オレンジ色の光が見えてきました。
そこに向かっていくと、そこには眩しく輝く巨大な町がありました。
やはりここは町への入り口だったのです。
洞窟の中だということを忘れてしまうほどに、町全体がオレンジ色の光で輝いていました。
暗いところを通ってきたので、眼が慣れるまでに少し時間がかかりましたが、よく見てみると、町の床や壁にオレンジ色の石が用いられており、その一つ一つが優しい光を放っていたのです。
この石が町を明るく照らしていたのです。
町に入り、近くを通りがかった人に町の名前を尋ねると
「ここはイルゴルだよ。」
という返事が返ってきました。
この街の人々は、皆、鎧のようなものを身に付けており、身長は私たちよりもかなり大きい人がほとんどでした。
耳はやはり私たちのようにとがっています。
何故かわかりませんが、とても美しい町なのに、直感的にここの人々から怖れを感じました。
鎧はその怖れを覆い隠すためのもどであるかのように見えたのです。
どうやらパキルも同じように感じたようです。
「一体ここで何があったんだろう。」
とつぶやいていました。
町を歩いていると、フィーがパキルの服ををひっぱり始めました。
連れていきたいところがあるようです。
私たちはフィーの後を追いかけて、町はずれまで歩いていきました。
すると、大きなクレーターのようなところに出ました。
どうやら干上がった湖のようです。
湖の奥には、枯れてしまった湖を見守るかのように、大きな枯れ木が生えていました。
木の下まで行くと、枯れ木の意識が私の中に入ってきました。
木は、この町の人々が怖れを抱きながら生きていることに酷く心を痛めていました。
自分が元気だったら、癒しのエネルギーを送れるのに、最早その元気もなく、それが出来ないことを悲しんでいたのです。
木が枯れたのは、町の人々の怖れを癒すためにエネルギーを使い過ぎたためであることも分かりました。
それでもこの木は、町の人々を癒そうとしていたのです。
涙が溢れてきました。
なんとかしたい!そう強く思いました。
同じように、パキルも枯れた湖の意識と交信していたようです。
パキルは、
「シェル、この木と湖を癒そう。そうしなければここはいずれ人の住めない土地になってしまう。」
と言うと、湖の意識から教えてもらったことをシェアしてくれました。
パキルによれば、この土地が豊かだった時、木と湖はお互いを支え合う関係だったそうです。
木の癒しのエネルギーが湖の水に溶け込むことで、それを使う町の人々が調和的に暮らすことが出来ていたのだそうです。
また、木は湖のエネルギーを受け取ることで、木は人々を癒し続けることが出来たのだそうです。
パキルの話をきいて、この木を元気にすることでこの町の人々の怖れを癒せる!と確信しました。
私たちは早速、ヒーリングクリスタル作る為の光を探し始めました。
しかし、かなりの時間をかけて探しても光を見つけることは出来ませんでした。
続きは明日にすることになり、町の宿に泊まることになりました。
イルゴルの町は、夜になるとオレンジの石が青色に変色するようです。
夏の夜空のような美しい青色にあたりが包まれていきました。
私たちが泊まった宿は、硬い土の壁で出来たかまくらのような可愛らしい建物でした。
オーナーの息子さんが出迎えてくれ、町のことを話してくれました。
数年前から湖の水が枯れてしまい、とても困っているのだそうです。
水を探す為に山のあちこちで穴を掘っている、と言っていました。
彼は、町のことを一通り教えてくれたあと、町にまつわる伝説を語り始めました。
それは怖ろしくも悲しい物語であり、私たちに深く関係する話だったのです。
「パラレルワールド ~美しき異世界~ その4」に続きます。
読んでいただき、ありがとうございます。
ps.先日タカテルと一緒にリトリートを開催しました。
都内のパワースポットを周りました。
その時に現れた天使です。
合掌しているようにもみえますね。
私たちのすぐ近くにも異世界への扉が存在しています。
時々その扉が開いた時に様々な存在たちが現れるようです。
そんな時、私は嬉しい気持ちと懐かしい気持ちを同時に感じます。
日常の中でも、心を緩めると感じることが出来ます。
みなさんのそばにも、目に見えない癒し手がついています。
時々彼らのささやきに耳を傾けてみてください。
きっと心が温かくなりますよ。
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下記の記事でもシリウスを紹介しました。
是非読んでみてくださいね。
「甑島への旅 ~オリオンミッション~」
http://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-11948251087.html
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