少年たちは四季の色に染まりやすい

イノセンスを抱いて駆け足で過ぎる季節たち

 

太陽のあこがれ

君の笑顔が降り注いでいた

 

一秒この時がなんて美しいのだろう

生きる事

若さの無謀なイノセンスさえ賛歌したくなる

 

こころに刻まれた真夏の蒼は後悔を語らない

肩を押されて大人になることに戸惑いはあるけど

君のあの時の優しいまなざしが

過ぎる夏を鮮やかな思い出に染めていく

 

少年の夢は凡庸になっていく

それでいい

君がこの空のもと生きていれば

きらきら光る真夏の欠片とともに歩いて行こう

 

偽りだらけのこの都会で

生きる術を学んだけど

それは夢を諦める事じゃなく

あこがれというイノセンスを抱いて生きる事

 

時が夏を諦めるみたいに

僕は君を失ったけど

胸に刺さった太陽の矢は抜けはしない

これからも僕は夏を抱いて生きてゆくだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

少年の夢は無垢にして汚れを嫌う

愛の波にすべてを委ね君を旅に誘おうか

 

貴女の苛立ちが愛に興ざめた男への諦めならば

引き潮がまた満ちるまで待てば良い

 

僕らの愛が哀しい愛ならば

僕はおさな子に帰ろうか

君の思いを純潔に守れるだろう

 

地球儀を逆に廻し今日という日を君と過ごそうか

昨日に遊びし夢を連れて

やがて夏がこの街を包む

 

スクリーンは愛を繰り返し僕らの愛は甦る

あの夏見つけた飛行船

夢をぶらさげてどこに飛んだ

憧れは辿り着けない愛に似て無情なり

 

君の気だるさがシュールなほどに甦る愛を告げる

さあ古い夢を今日に着替えて

貴女の吐息を待ちいざ今旅に出よう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたたかい

何もかもが夏の名残りのように

肩を濡らす雨が貴女の熱に溶ける

 

秋に向かうカーブが微かな僕らの温度差

もう少し傍にいて欲しい

いびつに絡んだ糸に貴女の愛は苦しんでいる

ほどくことが僕にできたのなら希望も見えるだろう

 

奴の影が揺れる

その細い肩は答えを出せずに震えている

 

貴女を見つけたその瞬間

胸に刺さった予感は変わらない

僕の腕に戻ればいい

 

真夏に加速する想いを持て余し

僕はやがて忍びくる秋に戸惑っている

 

何故あの時君を抱き締めなかった

愚かなリグレットが9月の雨に親和する

 

ふたりのピアノ線が弾くエチュードが

雨音に変われば僕は少し大人になれるだろうか

 

憂鬱に時は過ぎ

君を取り戻せない想いだけが今もなお僕を苦しめる

嗚呼無為に過ごした独りの過去を奪い返せたら

どんなに倖せだろうか