3時10分、決断のとき

1957年の「決断の3時10分」のリメークだそうですが、全く知識を入れずに
上映期間ギリギリで見てきました。
見てよかった。面白かったです!
上映期間ギリギリで見てきました。
見てよかった。面白かったです!
ギャングのボスのベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)と彼をユマ行きの列車に
乗せるために駅まで護送する牧場主のダン(クリスチャン・ベイル)の話です。
乗せるために駅まで護送する牧場主のダン(クリスチャン・ベイル)の話です。
ダンは潰れそうな牧場をかかえ美しい妻にも、14歳の息子にも尊敬されず、
何も誇れるものもなく鬱々とした日々を送っています。更に、牧場の敷地内を
鉄道を通したい町の有力者に納屋を焼かれたりと嫌がらせも受けていて、ますます
無力な父親と化しています。
何とか自分の勇士を見せつけ、かつ報奨金の欲しいダンは、保安官に捕まったベンを
護送列車まで送り届ける役をかってでます。
何も誇れるものもなく鬱々とした日々を送っています。更に、牧場の敷地内を
鉄道を通したい町の有力者に納屋を焼かれたりと嫌がらせも受けていて、ますます
無力な父親と化しています。
何とか自分の勇士を見せつけ、かつ報奨金の欲しいダンは、保安官に捕まったベンを
護送列車まで送り届ける役をかってでます。
人を殺すことをなんとも思っていないような、非情なギャングのボスと、自分の
誇りを取り戻したいダンの友情にも似た心の交流が見せ場です。
誇りを取り戻したいダンの友情にも似た心の交流が見せ場です。
ラッセル・クロウのギャングのボスが何ともいい味を出しています。
列車に乗せるために二人で銃弾の飛び交う中を走り抜けるシーンがいい!
ベンはこれに載せられたら、自分がまた刑務所に戻り、絞首刑になるとい
うのに、なぜかダンに協力するかのように行動します。
ベンがダンの心意気に共感したのでしょうが、不思議な心境ではあるものの
見ていて何となく納得してしまいます。
列車に乗せるために二人で銃弾の飛び交う中を走り抜けるシーンがいい!
ベンはこれに載せられたら、自分がまた刑務所に戻り、絞首刑になるとい
うのに、なぜかダンに協力するかのように行動します。
ベンがダンの心意気に共感したのでしょうが、不思議な心境ではあるものの
見ていて何となく納得してしまいます。
そして何よりもダンと彼の息子がいいのです。
無理やり父親についてきてしまった息子は、要所要所で父を助けます。
今まで権力の強いものにやられっぱなしだった父親のまた違った面を見るうちに
彼の父の見方が変わってきます。
そして父も息子が、残してきた母親と弟を託せるほどに成長していることを知ります。
無理やり父親についてきてしまった息子は、要所要所で父を助けます。
今まで権力の強いものにやられっぱなしだった父親のまた違った面を見るうちに
彼の父の見方が変わってきます。
そして父も息子が、残してきた母親と弟を託せるほどに成長していることを知ります。
「自分に誇れるものが欲しかった」と言ったダンの言葉通りに、最後に彼の息子は
彼に「お父さんを誇りに思うよ」と言います。
もう、涙々です。
彼に「お父さんを誇りに思うよ」と言います。
もう、涙々です。
たかが(?)西部劇なのに、なんとも感動してしまいました。
う~ん、私は子供に誇りに思ってもらえる親だろうか…。
う~ん、私は子供に誇りに思ってもらえる親だろうか…。
僕らはあの空の下で


公開が丁度「九月に降る風」と重なっていて、同じ高校生の友情がテーマなので
どうしても「九月…」と比べてしまいます。
なので、テーマが小さくて学園祭で上映される映画のような印象を受けました。
どうしても「九月…」と比べてしまいます。
なので、テーマが小さくて学園祭で上映される映画のような印象を受けました。
でも、想像していたより構成がしっかりしていて、漫画でいうところのコマ割が
上手く、その点は良かったです。
これからも二人で組んでマンガを作っていこうとやる気満々のヒロキに対して
修の煮え切らなさが見せ場だと思うのですが、その理由がもっとびっくりする
ような内容だったら良かったのに…。ただ、お母さんの手術が終わったから
ボストンへ帰るというのでは、そんなの最初からわかっていたことじゃない、です。
上手く、その点は良かったです。
これからも二人で組んでマンガを作っていこうとやる気満々のヒロキに対して
修の煮え切らなさが見せ場だと思うのですが、その理由がもっとびっくりする
ような内容だったら良かったのに…。ただ、お母さんの手術が終わったから
ボストンへ帰るというのでは、そんなの最初からわかっていたことじゃない、です。
卒業前の二人の描写に、過去のシーンをフラッシュバックさせて挟み込んでいくのは
作り方として上手いなと思いました。二人の関係もだんだんわかってきたし。
映画評で、修が帰ってしまう所でヒロキが彼に直接会って文句を言うことができなかった
のは、二人がお互いに友情以上の気持ちを抱いていることに気が付いてしまったからだ、
と書いているものがありましたが、残念ながらそれは違うね。
全くソフトボーイズラブなんかじゃないですね。
ちょっと中途半端な友情劇というところかな。
熱いものを期待して見に行く私も悪いのだけれど…。
作り方として上手いなと思いました。二人の関係もだんだんわかってきたし。
映画評で、修が帰ってしまう所でヒロキが彼に直接会って文句を言うことができなかった
のは、二人がお互いに友情以上の気持ちを抱いていることに気が付いてしまったからだ、
と書いているものがありましたが、残念ながらそれは違うね。
全くソフトボーイズラブなんかじゃないですね。
ちょっと中途半端な友情劇というところかな。
熱いものを期待して見に行く私も悪いのだけれど…。
中では脇役の直君がよかったです。二人の友情が壊れてしまうのに気をもんで
色々おせっかいを焼きます。でもその淡々としながらも実は一生懸命なところが良かった。
ヒロキの古川雄大、修の細貝圭、の二人はイケメン君でしたけど。
あ、直の永岡卓也君も、ね。
…それを見せる映画だったのかな。
色々おせっかいを焼きます。でもその淡々としながらも実は一生懸命なところが良かった。
ヒロキの古川雄大、修の細貝圭、の二人はイケメン君でしたけど。
あ、直の永岡卓也君も、ね。
…それを見せる映画だったのかな。
九月に降る風


2009年 台湾
監督:トム・リン
監督:トム・リン
高校一年から三年までの8人の仲間達。
1996年、当時台湾で実際に起きたプロ野球の八百長事件とからめて、高校生たちが織りなすかけがいのない
一年間が切なく描かれていく。
1996年、当時台湾で実際に起きたプロ野球の八百長事件とからめて、高校生たちが織りなすかけがいのない
一年間が切なく描かれていく。
ちょっとした気持ちのすれ違いや小さな誤解から彼らの思いの外溝は深まり、どんどん気持ちがバラバラに
なり、取り返しがつかないほど遠く離れていってしまう…。
そんな危ういバランスの上に成り立っていた友情だったなんて思いもしなかったのに。
この関係はこれからもずっと続くのだと思っていたのに。
なり、取り返しがつかないほど遠く離れていってしまう…。
そんな危ういバランスの上に成り立っていた友情だったなんて思いもしなかったのに。
この関係はこれからもずっと続くのだと思っていたのに。
イェンはユンを好きで大切に思っているのに可愛い女の子を見かけると声をかけずにいられない優男だが、
いつも仲間を喜ばそう楽しませようと気遣う気持ちの優しいところもある。特に一番仲の良いタンにはインチ
キをしてまで喜ばそうとする。
いつも仲間を喜ばそう楽しませようと気遣う気持ちの優しいところもある。特に一番仲の良いタンにはインチ
キをしてまで喜ばそうとする。
タンは自分が真面目で地味な分そんな自由奔放で人を惹き付ける魅力のあるイェンに憧れているが、イェンの
ガールフレンドのユンを好きな気持ちも押さえきれず嫉妬もまじった複雑な心境だ。
ガールフレンドのユンを好きな気持ちも押さえきれず嫉妬もまじった複雑な心境だ。
二人と同じ三年生のチンチャオはイェンが好きでこの仲間に加わっている。だからイェンと仲の良いタンへの
感情も複雑なものになる。
感情も複雑なものになる。
ヤオシンは彼らの中でも人一倍真っ直ぐで熱い。一番仲間思いでもある。
だからイェンとタンの仲がこじれたときにもタンをからかったイェンに謝るよう勧めたし、教室を飛び出して
いったタンを追いかけ、屋上でだまって彼の隣に腰をおろし寄り添っていた。
そんな彼だから中でも特に親しかったポーチューが仲間を裏切ったことが本当に赦せず、ポーチューの教室に
飛び込み本気でバットで殴りかかった。
だからイェンとタンの仲がこじれたときにもタンをからかったイェンに謝るよう勧めたし、教室を飛び出して
いったタンを追いかけ、屋上でだまって彼の隣に腰をおろし寄り添っていた。
そんな彼だから中でも特に親しかったポーチューが仲間を裏切ったことが本当に赦せず、ポーチューの教室に
飛び込み本気でバットで殴りかかった。
ポーチューは退学になるのが恐ろしかった。事情は描かれていないがトラブルを避けたがりこの仲間からも抜
けたがっている様子だ。
バイクを盗んだ罪をチーションに押し付け最後まで真実を語ろうとはしなかったが、怒り狂い本気で殴り
かかるヤオシンを前にし、泣きながら罪を認める。でももう全てが遅すぎた。
けたがっている様子だ。
バイクを盗んだ罪をチーションに押し付け最後まで真実を語ろうとはしなかったが、怒り狂い本気で殴り
かかるヤオシンを前にし、泣きながら罪を認める。でももう全てが遅すぎた。
チーションは一年生で大人しく、不良の先輩達と一緒にいることが楽しい。彼を好きなペイシンはグループから
抜けさせるてめにブラスバンド部に入部するようさそうが、それにも大人しく付き合いトランペットの練習に
励んだりする。
でも実は芯が強く自分を曲げないところがあり、タン達がいくら説得しても聞かずポーチューの罪をかぶり
退学になってしまう。ポーチューを守るためというより言い訳をすることを潔しとしなかったのかもしれない。
警察で手錠で繋がれた彼の、真一文字に結ばれた口に自分成りに出した結論に責任を取ろうとする強さを
感じる。
抜けさせるてめにブラスバンド部に入部するようさそうが、それにも大人しく付き合いトランペットの練習に
励んだりする。
でも実は芯が強く自分を曲げないところがあり、タン達がいくら説得しても聞かずポーチューの罪をかぶり
退学になってしまう。ポーチューを守るためというより言い訳をすることを潔しとしなかったのかもしれない。
警察で手錠で繋がれた彼の、真一文字に結ばれた口に自分成りに出した結論に責任を取ろうとする強さを
感じる。
チンチャオは野球カードを集め、彼と同じメガネの弟とテレビゲームに興じるどこにでもいそうな一年生だ。
ぽっちゃりした体型でいつもみんなにからかわれているが決して意地の悪いものではなく、仲間から愛されて
いることがわかる。
同じ一年生のチーションと仲が良く、彼が警察に捕まった時には先輩達のもとに飛んでいき助けを求める。
そんな彼もタン達が卒業するころには野球カードを破り、一つ少年から大人へ近づいていく。
ぽっちゃりした体型でいつもみんなにからかわれているが決して意地の悪いものではなく、仲間から愛されて
いることがわかる。
同じ一年生のチーションと仲が良く、彼が警察に捕まった時には先輩達のもとに飛んでいき助けを求める。
そんな彼もタン達が卒業するころには野球カードを破り、一つ少年から大人へ近づいていく。
逃げないからと手錠を外してくれるよう頼んでも「規則だから」とにべもない警官。
やったのはチーションではないと言っても「私も退学にはしたくないが、規則たから」という教官。
規則だからと決めつけるその大人がやる八百長試合。子供達には規則を押し付け自分たちはルールを守ら
ない大人への不信感。
そんな大人の中で最後に球場で会った慮のすっきりと立つ姿に少しだけ救われる気がした。
やったのはチーションではないと言っても「私も退学にはしたくないが、規則たから」という教官。
規則だからと決めつけるその大人がやる八百長試合。子供達には規則を押し付け自分たちはルールを守ら
ない大人への不信感。
そんな大人の中で最後に球場で会った慮のすっきりと立つ姿に少しだけ救われる気がした。
みんなが通ってくる懐かしい学生時代。
この映画はあの頃の純粋で一途だったころの自分を思い出させてくれる。
高校時代が楽しかったと言えるのかどうかわからない。でも彼らと同じように真っ直ぐだった故に生きにくさ
を感じていたのは確かだ。
ポーチューを追い詰めて、悔しくて悲しくてやりきれなくてバットでトイレのドアを叩き壊すヤオシンが切なくて
ならない。
この映画はあの頃の純粋で一途だったころの自分を思い出させてくれる。
高校時代が楽しかったと言えるのかどうかわからない。でも彼らと同じように真っ直ぐだった故に生きにくさ
を感じていたのは確かだ。
ポーチューを追い詰めて、悔しくて悲しくてやりきれなくてバットでトイレのドアを叩き壊すヤオシンが切なくて
ならない。
楽しくつるんで騒いでいるだけのようにみえる彼らも、それぞれの心の奥底では様々な思いが渦巻いている。
そんな複雑な思いを抱える高校生達を、カメラは甘すぎずふざけすぎず少し離れた視線で淡々と捉える。
この距離感がとてもいい。
そんな複雑な思いを抱える高校生達を、カメラは甘すぎずふざけすぎず少し離れた視線で淡々と捉える。
この距離感がとてもいい。
私が一番好きなのはヤオシンが怒って教室を飛び出したタンを追いかけ、屋上で彼を見つけ黙って隣に寄り添い
腰をおろすシーン。カメラはそれを遠くからやはり無言で映し出す。
全くセリフが無いのに、スクリーンから二人の気持ちが溢れだしてくるようた。
腰をおろすシーン。カメラはそれを遠くからやはり無言で映し出す。
全くセリフが無いのに、スクリーンから二人の気持ちが溢れだしてくるようた。