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その土曜日、7時58分

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シドニー・ルメット監督、御年85歳…でこんな犯罪映画を作ってしまうとは。凄いです!

映画館で見たかったのですが間に合わず、DVDで見ました。
ほぼ同じ時期に、96時間とか、3時10分決断のとき、とか時間のタイトルがあり
紛らわしかったのですが、これも原題のほうがいいような…。
でも「死んだことが神様に知られる前に(天国へいけますように)」では、日本人に合わないかな。

タイトルはともかく、内容はドキドキするサスペンスで面白かったです。

離婚後、娘の養育費も滞らせてしまう冴えないハンク(イーサン・ホーク)。そんな彼に兄のアンディ(フィリップ・シーモア・ホフマン)
はある強盗の計画をもちかけます。なんと押し入る先は実家の宝石店。
店番をちょっと脅して金品を巻き上げるが、保険が下りるので実際には店に損害は出ない、という兄の計画に
のったハンク。しかしいざとなると一人で計画を実行する勇気がなく、知り合いの男に協力を頼みます。
犯行当日、男が店に入りハンクは車で待機しているのですが、銃声が響き、男が撃たれて店から転がり出て
きます。

一度歯車が狂いだすと、もうどこまでも止まらなくなってしまう怖さ。
お兄さんは犯行を隠すためにどんどん殺人を犯していきます。
こうなると感覚がマヒしてしまうのでしょうか。
大体こんな計画を立てる時点でダメダメではありますが、この家族もよくありがちな問題を抱えていたようです。
ちょっとした間違いが一家を完全に崩壊させるまでに至ってしまう。
その恐ろしさがしっかり描かれていました。

一人フラフラと逃げ去ったハンクは、あの後どこへ行きどうなったのか…気になりました。

チェンジリング

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映画館で見たかったのですが間に合わず、DVDでようやく見ました。
評判通りやっぱり面白かったです!
クリント・イーストウッド監督…ミステリーも見事!です。

1920年に実際に起きた事件が元になっているとのことで、怖さ倍増で見ました。
行方不明になった息子ウォルターが見つかったと連れてこられたものの、本当の息子ではない!
なのに警察はそんなはずはない!と、無理矢理クリスティンに納得させ事件解決にしようと
します。
抗議するクリスティンを精神病院に送ったり、この病院で息子だと認めなければここからは
出られないと脅されたり、このあたりが何とも恐ろしく腹立たしく、震えてしまいました。

牧師たちの協力によって警察の非道な圧力をひっくり返し真実に迫っていくところは、思わず力が
入ってしまいます。
牧師たちの働きかけがなければ事実解明に至らなかったと思うのですが、映画で見る限りでは
クリスティンがそれに対して感謝を表している様子が描かれていなかったのが不自然に感じました。
これは日本人的な発想なのかな…。

結末は何とも残酷な話なのですが、それでもなお息子はどこかで生きている、と希望を持って
しっかり顔を上げ去っていくクリスティンの後ろ姿が印象的でした。
アンジェリーナ・ジョリーはこんな役もやるのですね。
とても痩せていてびっくりでしたが…。

サブウェイ123

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これもリメイク?
最近リメイクが多いですね。

こちらはガーバー(デンゼル・ワシントン)とライダー(ジョン・トラボルタ)
の駆け引きです。
最後まで息つく暇なく一気に駆け抜けた、という感じです。
地下鉄が乗っ取られ、乗客が人質になり、1000万ドルが要求されます。
ライダーは時間以内に用意できなければ人質を一人ずつ殺していく、という無茶な条件を
出してきて、緊張させられます。

ジョン・トラボルタがなんだかとっても楽しそうにこのクレージーな犯人役を演じています。
この笑顔サタデーナイトフィーバーを思い出すな…。
それに比べるとガーバーがちょっと力不足のように思います。
もっとうまい演出方法があったような…。デンゼル・ワシントンはよかったのに。

最後にガーバーが銃を撃つのですが、この辺の彼の心理状態がよくわからなかったです。
満足しているように見えたのですが、ここは「満足感」ではないよなぁ…。
ガーバーの個性がはっきりしていないからすっきりしないのかな。
こういう映画でクレイジーなライダーに対抗する相手として、まじめな聖職者のような人物
では弱いように思います。

ノンストップで走り抜けるサスペンスとしては面白かったのですが、内容に厚みがなかった感
は否めない、そんな映画でした。