九月に降る風


2009年 台湾
監督:トム・リン
監督:トム・リン
高校一年から三年までの8人の仲間達。
1996年、当時台湾で実際に起きたプロ野球の八百長事件とからめて、高校生たちが織りなすかけがいのない
一年間が切なく描かれていく。
1996年、当時台湾で実際に起きたプロ野球の八百長事件とからめて、高校生たちが織りなすかけがいのない
一年間が切なく描かれていく。
ちょっとした気持ちのすれ違いや小さな誤解から彼らの思いの外溝は深まり、どんどん気持ちがバラバラに
なり、取り返しがつかないほど遠く離れていってしまう…。
そんな危ういバランスの上に成り立っていた友情だったなんて思いもしなかったのに。
この関係はこれからもずっと続くのだと思っていたのに。
なり、取り返しがつかないほど遠く離れていってしまう…。
そんな危ういバランスの上に成り立っていた友情だったなんて思いもしなかったのに。
この関係はこれからもずっと続くのだと思っていたのに。
イェンはユンを好きで大切に思っているのに可愛い女の子を見かけると声をかけずにいられない優男だが、
いつも仲間を喜ばそう楽しませようと気遣う気持ちの優しいところもある。特に一番仲の良いタンにはインチ
キをしてまで喜ばそうとする。
いつも仲間を喜ばそう楽しませようと気遣う気持ちの優しいところもある。特に一番仲の良いタンにはインチ
キをしてまで喜ばそうとする。
タンは自分が真面目で地味な分そんな自由奔放で人を惹き付ける魅力のあるイェンに憧れているが、イェンの
ガールフレンドのユンを好きな気持ちも押さえきれず嫉妬もまじった複雑な心境だ。
ガールフレンドのユンを好きな気持ちも押さえきれず嫉妬もまじった複雑な心境だ。
二人と同じ三年生のチンチャオはイェンが好きでこの仲間に加わっている。だからイェンと仲の良いタンへの
感情も複雑なものになる。
感情も複雑なものになる。
ヤオシンは彼らの中でも人一倍真っ直ぐで熱い。一番仲間思いでもある。
だからイェンとタンの仲がこじれたときにもタンをからかったイェンに謝るよう勧めたし、教室を飛び出して
いったタンを追いかけ、屋上でだまって彼の隣に腰をおろし寄り添っていた。
そんな彼だから中でも特に親しかったポーチューが仲間を裏切ったことが本当に赦せず、ポーチューの教室に
飛び込み本気でバットで殴りかかった。
だからイェンとタンの仲がこじれたときにもタンをからかったイェンに謝るよう勧めたし、教室を飛び出して
いったタンを追いかけ、屋上でだまって彼の隣に腰をおろし寄り添っていた。
そんな彼だから中でも特に親しかったポーチューが仲間を裏切ったことが本当に赦せず、ポーチューの教室に
飛び込み本気でバットで殴りかかった。
ポーチューは退学になるのが恐ろしかった。事情は描かれていないがトラブルを避けたがりこの仲間からも抜
けたがっている様子だ。
バイクを盗んだ罪をチーションに押し付け最後まで真実を語ろうとはしなかったが、怒り狂い本気で殴り
かかるヤオシンを前にし、泣きながら罪を認める。でももう全てが遅すぎた。
けたがっている様子だ。
バイクを盗んだ罪をチーションに押し付け最後まで真実を語ろうとはしなかったが、怒り狂い本気で殴り
かかるヤオシンを前にし、泣きながら罪を認める。でももう全てが遅すぎた。
チーションは一年生で大人しく、不良の先輩達と一緒にいることが楽しい。彼を好きなペイシンはグループから
抜けさせるてめにブラスバンド部に入部するようさそうが、それにも大人しく付き合いトランペットの練習に
励んだりする。
でも実は芯が強く自分を曲げないところがあり、タン達がいくら説得しても聞かずポーチューの罪をかぶり
退学になってしまう。ポーチューを守るためというより言い訳をすることを潔しとしなかったのかもしれない。
警察で手錠で繋がれた彼の、真一文字に結ばれた口に自分成りに出した結論に責任を取ろうとする強さを
感じる。
抜けさせるてめにブラスバンド部に入部するようさそうが、それにも大人しく付き合いトランペットの練習に
励んだりする。
でも実は芯が強く自分を曲げないところがあり、タン達がいくら説得しても聞かずポーチューの罪をかぶり
退学になってしまう。ポーチューを守るためというより言い訳をすることを潔しとしなかったのかもしれない。
警察で手錠で繋がれた彼の、真一文字に結ばれた口に自分成りに出した結論に責任を取ろうとする強さを
感じる。
チンチャオは野球カードを集め、彼と同じメガネの弟とテレビゲームに興じるどこにでもいそうな一年生だ。
ぽっちゃりした体型でいつもみんなにからかわれているが決して意地の悪いものではなく、仲間から愛されて
いることがわかる。
同じ一年生のチーションと仲が良く、彼が警察に捕まった時には先輩達のもとに飛んでいき助けを求める。
そんな彼もタン達が卒業するころには野球カードを破り、一つ少年から大人へ近づいていく。
ぽっちゃりした体型でいつもみんなにからかわれているが決して意地の悪いものではなく、仲間から愛されて
いることがわかる。
同じ一年生のチーションと仲が良く、彼が警察に捕まった時には先輩達のもとに飛んでいき助けを求める。
そんな彼もタン達が卒業するころには野球カードを破り、一つ少年から大人へ近づいていく。
逃げないからと手錠を外してくれるよう頼んでも「規則だから」とにべもない警官。
やったのはチーションではないと言っても「私も退学にはしたくないが、規則たから」という教官。
規則だからと決めつけるその大人がやる八百長試合。子供達には規則を押し付け自分たちはルールを守ら
ない大人への不信感。
そんな大人の中で最後に球場で会った慮のすっきりと立つ姿に少しだけ救われる気がした。
やったのはチーションではないと言っても「私も退学にはしたくないが、規則たから」という教官。
規則だからと決めつけるその大人がやる八百長試合。子供達には規則を押し付け自分たちはルールを守ら
ない大人への不信感。
そんな大人の中で最後に球場で会った慮のすっきりと立つ姿に少しだけ救われる気がした。
みんなが通ってくる懐かしい学生時代。
この映画はあの頃の純粋で一途だったころの自分を思い出させてくれる。
高校時代が楽しかったと言えるのかどうかわからない。でも彼らと同じように真っ直ぐだった故に生きにくさ
を感じていたのは確かだ。
ポーチューを追い詰めて、悔しくて悲しくてやりきれなくてバットでトイレのドアを叩き壊すヤオシンが切なくて
ならない。
この映画はあの頃の純粋で一途だったころの自分を思い出させてくれる。
高校時代が楽しかったと言えるのかどうかわからない。でも彼らと同じように真っ直ぐだった故に生きにくさ
を感じていたのは確かだ。
ポーチューを追い詰めて、悔しくて悲しくてやりきれなくてバットでトイレのドアを叩き壊すヤオシンが切なくて
ならない。
楽しくつるんで騒いでいるだけのようにみえる彼らも、それぞれの心の奥底では様々な思いが渦巻いている。
そんな複雑な思いを抱える高校生達を、カメラは甘すぎずふざけすぎず少し離れた視線で淡々と捉える。
この距離感がとてもいい。
そんな複雑な思いを抱える高校生達を、カメラは甘すぎずふざけすぎず少し離れた視線で淡々と捉える。
この距離感がとてもいい。
私が一番好きなのはヤオシンが怒って教室を飛び出したタンを追いかけ、屋上で彼を見つけ黙って隣に寄り添い
腰をおろすシーン。カメラはそれを遠くからやはり無言で映し出す。
全くセリフが無いのに、スクリーンから二人の気持ちが溢れだしてくるようた。
腰をおろすシーン。カメラはそれを遠くからやはり無言で映し出す。
全くセリフが無いのに、スクリーンから二人の気持ちが溢れだしてくるようた。