蘭のブログ -28ページ目

スイミング・プール

2004年
フランス、イギリス
監督、フランソワ・オゾン


プールサイドで繰り広げられるミステリーサスベンスです。
夢なのか現実なのかがよくわからず、結局何がどうなったのか…。
フランソワ・オゾン監督の「僕を葬る」は見ましたがどちらも不思議な雰囲気の映画です。



仕事に行き詰まっていた作家のサラ(シャーロット・ランプリング)は出版社社長のジョンの
フランスにある別荘に行くことを勧められ一人で訪れます。
執筆も順調に進んでいたところに突然ジョンの娘だというジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)
がやってきます。
毎夜違う男を連れ込み大騒ぎするジュリーに苛立つサラですが、そのうちジュリーに刺激を受け
彼女をモデルに物語を書き始めます。


このジュリーが謎めいていて、何が本当なのかよくわからないのです。
ジュリーもサラを煩さがりながらも彼女の物語に協力し事件をおこす、というところがこの映画の
ミステリアスな部分なのですが、説明不足というかなんというか今一つ「訳わかんな~い」です。
現実として描いているのか空想を描いているのか、よくわからないのです。

おまけにやたらとヌーディーで、最初からジュリーはトップレスですし、なによりびっくりなのは
シャーロット・ランプリングの脱ぎっぶりです。驚いた~!
でもあそこでヌードをさらす意味あるのかしら。

というわけで、面白いというよりはどうとらえたらよいのかよくわからない映画でした。

フラガール

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やっと見ました、話題作。

あの常磐ハワイアンセンターにこんな物語があったなんて…感動的です。
ずっとこんな田舎にハワイ?とちょっと違和感を持っていたのですが、この物語を見てしまったら、
一度訪れずにはいられない感じです。

それにしても、炭坑の生活の厳しさに今更ながら驚きましたが、人員削減で仕事場を取り上げられた
人々のその後の身の振り方もまた厳しいものがあるのですね。

東京を追われるようにして福島にフラダンスコーチとして来たまどか先生。始めはズブの素人の炭坑娘
にダンスを教えることに全く乗り気ではなかったのが、段々彼女達の「変わりたい!」という熱意に心
を動かされていく様子にぐいぐい引き込まれました。
威圧的で鼻もちならないつっぱったまどか先生を、松雪泰子は地でやっているかのように生き生きと演
じていて迫力あります。
三ヵ月かけて特訓したというフラダンスも見事です。普通の田舎娘だったのにシズちゃんも含め最後に
はみんな本当に上手に踊れるようになりびっくりでした。
楽しそうに踊っているのがなによりよかったです。
蒼井優は特に好きではなかったのですが、この紀美子役で見直しました。フラダンスも上手。
久々に感動的で泣かされた一作でした。





秒速5センチメートル

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「雲のむこう、約束の場所」で話題の新海誠監督作品


貴樹と明美の中学校時代の再会を描いた「桜花抄」貴樹の転校先の種子島での高校時代を描いた
「コスモナウト」社会人になってからの「秒速5センチメートル」のトリロジー。

男の子は随分とロマンチストなのですねというようなアニメ映画でした。
男の子ってこんなにも初恋を引きずるものなのでしょうか。びっくり。

桜の花びらは秒速5センチメートルで散ると教えてくれた小学校での初恋の女の子が多分一生
貴樹頭の中には住み着くのですね…。
それに比べて女の子は実に現実的。初めての恋はそっとしまい、しっかりと新たな相手を見つけ
結婚していきます。
踏切で振り返った貴樹は電車が通過したあともまだ立ち尽くし、遮断機が上がればきっと偶然
すれ違った明美が気づいて振り返って立っている、と思うのですが、遮断機の上がった向こうに
はもはや明美の姿はないのです。婚約者と嬉しそうに腕を組み歩く明美、それに比べて貴樹は三年間
付き合っていた人にも二人の距離が縮まらないと別れを告げられます。
それはそうだわ、まだ明美を思っているのだもの。(秒速5センチメートル)

送る相手のないメールを打つくせがついた、とかいっている貴樹に対して、花苗はきっぱりと区切り
をつけ自分と向き合っていきます。
いつもおそらく明美を思いやさしいけれど心ここにあらずの貴樹は、大人になってもしっかりと現実
に向き合おうとしていないようです。かっこよくて運動もでき、楽しく生きていける要素は他の子よ
りたくさん持っているにも関わらず、自分から生きにくくしてしまっている貴樹は、なんとも可愛そう
な気さえしてしまいます。と、女性を描いている作者には女の人がどういうものか、よくわかっている
ということですね。(コスモナウト)

内容はなんだかなぁですが背景はとても綺麗です。
種子島からロケットが打ち上げられた後、尾を引く軌跡が段々霧散していく描写など見事。
鳥の飛ぶ夕暮れの空も大変美しいです。