秒速5センチメートル | 蘭のブログ

秒速5センチメートル

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「雲のむこう、約束の場所」で話題の新海誠監督作品


貴樹と明美の中学校時代の再会を描いた「桜花抄」貴樹の転校先の種子島での高校時代を描いた
「コスモナウト」社会人になってからの「秒速5センチメートル」のトリロジー。

男の子は随分とロマンチストなのですねというようなアニメ映画でした。
男の子ってこんなにも初恋を引きずるものなのでしょうか。びっくり。

桜の花びらは秒速5センチメートルで散ると教えてくれた小学校での初恋の女の子が多分一生
貴樹頭の中には住み着くのですね…。
それに比べて女の子は実に現実的。初めての恋はそっとしまい、しっかりと新たな相手を見つけ
結婚していきます。
踏切で振り返った貴樹は電車が通過したあともまだ立ち尽くし、遮断機が上がればきっと偶然
すれ違った明美が気づいて振り返って立っている、と思うのですが、遮断機の上がった向こうに
はもはや明美の姿はないのです。婚約者と嬉しそうに腕を組み歩く明美、それに比べて貴樹は三年間
付き合っていた人にも二人の距離が縮まらないと別れを告げられます。
それはそうだわ、まだ明美を思っているのだもの。(秒速5センチメートル)

送る相手のないメールを打つくせがついた、とかいっている貴樹に対して、花苗はきっぱりと区切り
をつけ自分と向き合っていきます。
いつもおそらく明美を思いやさしいけれど心ここにあらずの貴樹は、大人になってもしっかりと現実
に向き合おうとしていないようです。かっこよくて運動もでき、楽しく生きていける要素は他の子よ
りたくさん持っているにも関わらず、自分から生きにくくしてしまっている貴樹は、なんとも可愛そう
な気さえしてしまいます。と、女性を描いている作者には女の人がどういうものか、よくわかっている
ということですね。(コスモナウト)

内容はなんだかなぁですが背景はとても綺麗です。
種子島からロケットが打ち上げられた後、尾を引く軌跡が段々霧散していく描写など見事。
鳥の飛ぶ夕暮れの空も大変美しいです。