大学という斜陽産業 -5ページ目

2022年を振り返ってみた。

2020年は忘れたけれども、昨年に引き続き、今年は忘れずに例年最後のエントリーとして、研究等を振り返ってみます。


今年は、かろうじて、学会報告を1回。対面で開催された学会もありましたが、報告した学会はオンライン開催でした。その他、司会も少々、プログラム委員なども務めたりしていますが、学会の末席を汚しまくっていることには変わりありません。

 

論文はゼロ。これは駄目ですね。

 

相変わらずの言い訳としては、管理職の業務が思いの外、忙しいこと。新型コロナウイルスの状況が落ち着いてきて、授業の大半は対面方式にほぼ移行しました。新型コロナに関係なく、大学ではなんだかんだいって新たな問題が生じています。

 

昨年新たに申請した科研費は無事採択されました。内定の時期が前倒しになったので、新年度に入る前に結果がわかる新方式は、結構良いかもしれないですね。これをテコに進めてはいるのですが、なかなか結果がともなわない。来年は形にしたいものです。

 

それでは、皆さん、良いお年を!

入試に関するエトセトラ

11月は推薦入試のシーズンです。

先日、なんとなくYahooの知恵袋で勤務先に関する質問があったので見てみた。

誰が回答しているのかは全くわからないが、一つ言えることは、全然事実と異なる回答だったこと。それに対して、質問者が「ありがとうございました」と返信が書いてあって、何ともいえない気持ちになった。

当然、守秘義務があるから「○○さんの回答は間違っていますよ。本当は・・・ですよ。」とは書けない。

もし、受験生がこのエントリーを見ているならば、言いたい。

匿名掲示板の回答を鵜呑みにしてはいけません。

匿名掲示板の回答を鵜呑みにしてはいけません。

匿名掲示板の回答を鵜呑みにしてはいけません。

匿名掲示板の回答を鵜呑みにしてはいけません。

匿名掲示板の回答を鵜呑みにしてはいけません。


大事なことなので、5回書きました。

後期は淡々と進んでいます

後期が始まって半月以上経ちました。

 

本務校、非常勤先、いずれも対面授業で、淡々と進んでいます。

自分に担当している講義がたまたまなのかもしれませんが、前期のように新型コロナで欠席するという届けは殆どありません。


とはいえ、外国人旅行者の入国制限は緩和されましたが、大学主催の海外での語学留学やフィールドワークは自主規制が続いています。いわゆるアフターコロナの大学はどうなるでしょうか。
 

なぜそんなに時間に拘るのか

 

「90分講義つらい」大学生 半数以上が“倍速視聴” 背景に…コスパならぬ“タイパ”

 

 

こんなネットニュースを見た。


同じ内容を動画で倍速試聴すれば半分の時間で同じ内容を学べるということらしい。

 

個人的には、そもそも大学の単位が時間で決まっていることに疑問を持っている。時間に拘るから、半期15回の授業回数の確保が絶対視され、中身はそれほど問われないという謎。

 

自分が標準的な、あるいはレベルが高い授業をしているというつもりはさらさらないが、同じ科目でも、大学ごとあるいは教員ごとに内容もレベルも大きく違う。

特に、同じ学部のカリキュラムの中で、授業の内容、すなわち入門科目やより専門的な科目という学問の体系の中でも内容ないしレベルの差によって単位数が変わらないのも謎である。

 

例えば、わかりやすいのが英語。TOEICでも何でもいいが、英検で考えよう。高校の内容の補習から入る大学もあるというので、4級レベルの授業もあるかもしれないが、それは横に置いておいて、例えば、英検2級レベルの授業でも、1級レベルの授業でも半期で修得できる単位数は現状では同じ(多分1単位)。これにも差をつけていいのではないかと思う。2級レベルでは1単位、1級レベルでは2~3単位とするなどである。同じ時間の授業時間でより高いレベルに単位を多くするのはアリだと思うのだが、暴論だろうか。結果的に、まさにこのニュースのタイパに合致することにもなるが、それが目的ではない。

学会等によって、カリキュラムの標準化も必要かもしれません。その点の細かい制度設計は各専門家にお任せするとして、そろそろこのあたりも大きく変えていく必要があるけど、文部科学省さん、どうでしょうか。
 

夏休み?

試験も無事終わりました。

採点も無事終わりました。

成績評価も無事終わりました。

 

あくまでも自分の知る限りですが、多くの私学はお盆前後に大学全体で一斉に休暇に入ります。その間に、施設の点検等も行われます。

大学教員あるあるネタとして、「大学の先生は夏休みが長くていいですね」と言われるが、個人的には本当の夏休みはこのお盆前後の休みだけだと思う。だから、そんなに長くない。実際、後期の授業が始まる前であっても、役職や委員会によっては、授業はないものの何かあると呼び出されたり、極力やらないようにはしているけれども会議が入ることもある。

あとは、纏まった時間がとれるので、研究という仕事をしています、とも言えるかもしれません。となると、この一斉休暇の間もしている場合は休みではないかもしれませんね。

個人的にぼちぼちと専門書を読んだりと、休みのような仕事のような日々を過ごす予定です。


 

2022年のオープンキャンパス

新型コロナウイルスの状況に関して気になるのは、オープンキャンパス。もちろん、勤務先のオープンキャンパスが終わったとかこれからだとか時期がわかるように書いたら、身バレしそうなので、当然書きません。

 

今年は対面で実施する大学が増えていると思う。だから、すでに終わったところは一安心していると想像するし、これからの所は気を揉んでいるでしょうね。

なお、各大学、どこが実施の可否を決めるのか、リスク管理体制の在り方がどうなっているのかも気になるところです。

2022年の前期の終了が近づいてきたが

小学校、中学校、高校などではすでに夏休みに入っているようです。

多くの大学では、多分今月いっぱいはまだ授業や試験があると思います。

前期は、新型コロナウイルスの感染状況も落ち着いてきていたので、このまま無事終わるかと過ごしてきたら、このような状況です。でも、あと1~2週間、予定通りだと信じたい。

だから、もしこのタイミングで政府が相当強力な行動制限を出してきたら、とは考えないことにしておきます。

2022年のGWはどうなる?

マスコミでは、休みの取り方次第で最大11連休になるなんて言っているが、この業界はどうなんでしょうか?

勤務先や非常勤先では、いずれも暦通りどころか、休日のどこかが授業日だったりする。11連休どころじゃない。

マスコミでも3年ぶりに移動制限のないGWで、旅行業界に活気が戻っている等の報道がなされている。学生に限らず、教職員も旅行等に行くだろう。それによって感染者が増えるとの報道等もある。この点は専門家ではないので、ここで確定的なことは言えないが、大学関係者も気にしているだろう。

多くの大学では、折角対面授業を増やしているところなので、個人的には、もうこれ以上、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などが出て、遠隔授業中心の状態にはなって欲しくないが、大学関係者に感染者が増えれば、大学の上層部はまた何らかの措置をとるかもしれない。



 

4月1日のSNSの風景:業界編その2

同じテーマで書き続けてみる。

日本の4月といえば、やはり人事の季節でもある。新入社員系ネタはこの業界でもある。

個人的には、同じ分野であっても全国の大学院生等を知っているわけではないので、大学院生の着任については、公募されていたならば、あの大学の人事はこうなったのか、で終わる。

それとは違う興味を惹くのは、やはり異動である。これは分野が違っても面白い。なぜ、その大学を辞めてあの大学へ移るのか、というのは本人に聞かないとわからないが、自分の乏しい情報では、え?という異動も意外とある。自分は私立大学勤めなので、私学間の異動はなんとなくわかる気もするが、所詮想像の域を出ない。同様に、地方から大都市圏へ、というのもなんとなくわかる。

まあ、所詮、下衆の勘ぐりにすぎないネタである。

4月1日のSNSの風景:業界編その1

4月1日はご存じの通り、エイプリル・フール。気の利いたジョークでも書き込めれば良いのだが、残念ながら自分にそんな文才はない。

新年度入りなので、色々なことがあるのは日本のよくある風景で、それに関する書き込みも多い。自分の業界も同様である。
 

だが、今年の業界人の書き込みは、昨年までと大きく変わった。そんなこと、業界外の人には関心がないことだとも思うが、それは科研費の採択に関する書き込みである。例年、4月1日に採択の結果が公表されていたのだが、今年は審査結果の公開が2月末になったことで、「採択されました!」とか「落ちました」という書き込みが殆どなくなった。

ちなみに、審査結果の公開時点では内定らしいので、3月の間になにかが起きれば、採択が取り消されることもあると聞いたが、真偽は確かめていない。

また、こんなことを書いているsphinxよ、おまえはどうなんだ?と聞かれるかもしれないので、一応書いておくと、今年度は新規に採択されたので、研究者の末席を汚し続けることはできそうである。でも、ここのアクセス数を見ると、そんな突っ込みもないのが実情だろう。