新章開幕!!
その名は・・・
タワマンマダム殺人事件!!
今回は倒叙物の様です!!
★簡単なあらすじ
金田一が住むアパートの隣人である森下桃香の仕事を手伝う事になった金田一は。会社の部下であるまりんと共に高級タワーマンションにやってくる。しかしそのマンションではマダム達によるマダム殺害計画が進行しようとしていた。
今回の事件は高級タワーマンションで起こる事件見たいです。
登場人物も少なく容疑者は今の所4名。うち1名が被害者で3名が犯人の構図の様です。
★容疑者
名前:美咲 雛 (みさき ひな)
性別:女性
年齢:40
コメント:タワーマンションの高層階に住んでいる 一応被害者枠
名前:九条 美音子 (くじょう みねこ)
性別:女性
年齢:42
コメント:犯人枠1
名前:園森 紗英 (そのもり さえ)
性別:女性
年齢:39
コメント:犯人枠2
名前:姉小路 牧子 (あねこうじ まきこ)
性別:女性
年齢:45
コメント:犯人枠3
以上の4人が登場人物です。
3人の犯人枠の方々は美咲に強い恨みを持っているようです。
動機としてはSNSですかね。
美咲と森下の電話の会話を聞く限り。美咲は何かあるとすぐにSNSに拡散する様子。犯人枠3人も以前に何かSNSに拡散されてとんでもない被害に遭ったのかなーと思ってます。
そして気になると言えば。
犯人枠が3名と言う点。
1人じゃいけなかったのかという点です。 倒叙物は基本犯人の正体がわかったうえでトリックなどをメインに解いていくタイプのミステリースタイルです。 そして多くの倒叙物は犯人が1人である場合が多いです。しかし今回は3人と言う情報が明らかになっています。
以前には獄門塾殺人事件でも半倒叙スタイルでした。そしてこちらは犯人が2人いると言う情報をもとに推理を構築していかなくては解けない事件でした。
つまり今回の事件は犯人が3人という複数人いることを知っている上で考えないといけないトリックが飛び出してくる可能性があると言う事です。
ここはちょっと注意しておきましょう。
★まりんちゃん
やっぱりまりんちゃんは37歳シリーズのヒロイン枠の様ですね。 今回もまりんちゃんが事件に参加しました。これからはまりんちゃんが金田一の助手となって事件を捜査していくのかもしれませんね。
そして今回の事件にはもう1人重要な人物がいます・・・・
★森下桃香
前回の歌島リゾートの冒頭でちらっと出た美人の隣人さんです。
一応彼女はシングルマザーで息子の走野が1人います。 お仕事は料理教室の先生でケータリングも行っているとの事です。今回はそのケータリングの仕事がキッカケで彼女も事件に巻き込まれる羽目になってしまったみたいです。
そして息子の走野。母親である桃香の目の前ではいい子ですが。いなくなるととたんに二三のような感じになります。
しかしこの走野にも追加情報がちらっとあり。まず金田一相手に将棋でリードを取っている事。結構頭がキレるようです。そして母親を助けようと金田一を誘導するあたり・・・・やり手です。
そしてそんな走野のお父さんはいったい誰なのか・・・・
金田一にリードを取るくらいの頭脳を持つ男の子です・・・・
そしてこのことを考えてふと思ったのが・・・・・
桃香の旦那は誰なのか?
息子がいてシングルマザーと言う事は元旦那は必ずいます。
元旦那は死別したのか・・・・・
離婚したのか・・・・・・・
それとも一緒に生活できない状態なのか・・・
死別したのであってその原因が殺人等恨みを買うような物であれば森下が別の事件の犯人になる可能性も出てきます。
離婚した・・・・
うーん・・・・ 金田一と同等かそれ以上の頭脳の持ち主・・・・・
あ、明智さん?
ちがうか!!
そして一緒に生活できない状態で考えると奴が頭の中に浮かんできます・・・
もし・・・・
もし仮に森下の元旦那があいつだとするのであれば森下は・・・・・・
・・・・・
ヘラ
いや、ここは考えるのをやめておきましょう。
森下さんカワイイしそのまま普通の人であってほしいので。
いずれ彼女についても掘り下げられるかもしれないのでその時を待ちましょう。
★タワーマンションの構造
まず事件の舞台であるタワーマンションの情報をまとめましょう。
ココのマンションは1F~20Fまでのエレベーターと、それより上20F~38Fを結ぶ高層用エレベーターの2つがある様です。エレベーターは専用IDでのみ稼。そしてエレベーター前には必ず監視カメラが設置。監視カメラはエレベーターの入り口は映すが廊下側は映さないため、誰がどの部屋に入ったかは解らない仕組みになっているみたいです。エレベーターがIDで開く以上ココで事件が起きたらまず真っ先に疑われるのは住人ですな(^_^;)
エレベーターを利用するとカメラがある時点で誰がどの階に降りたかは明白。しかしこれは逆に言えば自身のアリバイを確保することができるともとれます。
37階でAさん降りればAさんは37階にいるとカメラが証明となり。その時に28階で事件が起きれば37階にいたAさんには確固たるアリバイが出来るわけです。
さらにポイントとなりそうなのが廊下側はカメラで写されないとのいう事。
つまりこれは言い返せば・・
階にいることは証明できるがどの部屋にいるかは証明できないと言う事です。
これならば各階に非常階段的なものがあればそこから他階に行くことは可能です。もしくはどこかの部屋のテラスから下の階のテラスに行くなどが出来るかもしれません(後者は舞台が高層マンションなので風が強く非常に危険ですが(^_^;))
つまりこの事件でアリバイトリックが出てきた時にまず注意するのは各階の構造とカメラの位置関係ですね。非常階段があればどうすれば使えるか、その前にはカメラがあるのか。他の階へ行けそうなルートはないのか等を考えたほうがいいかもしれません。
建物の構造を利用したアリバイトリックの場合これで崩せるかもしれません。
★複数犯
先程も書きましたが今回の事件の犯人は複数犯です。
複数人犯人がいることでできそうなのが。
犯行の分割トリックですね。複数犯ならではの方法です。というより複数犯と考えた時に真っ先に思いつくのがこの方法です(^_^;)
良くわからないと言う方のために解説しますが。犯人1人1人がそれぞれの役割をこなすことで相手を殺害、アリバイをゲットすると言う方法です。
具体的に解説するため。
とある場所である人物が殺害されたという架空の事件をもとに解説します。
Dと言う人物の遺体が発見されたとして死体発見現場ではない別の場所から被害者の血痕、凶器が出て来たとすれば。
普通ならば犯人は血痕があった場所でDさんを殺害し、死体を運搬。その後死体発見現場の位置にDさんの遺体を遺棄したとの筋書きが立つと思います。
しかしこれが複数犯であればこんな形でアリバイが確保できます。
犯人たちの行動を表にするとこんな感じです。↓
まずAさんがDさんを殺害、凶器等もそのままにします。その間BさんCさんは自身のアリバイを確保しておきます。
1~2時間がたったところで次に行動するのはBさん。
Bさんが死体をケースに入れて元の場所から別の場所に運びます。その間にAさんとCさんは自身のアリバイ確保。
最後に行動するのがCさん。
証拠品が残ってないかチェックし遺体を発見するのが仕事。
まず警察の捜査で確実に判明するのは死亡推定時刻。
死亡推定時刻にアリバイがないのは表からするとAさんのみですが。Aさんは死体発見現場に近づかず死体発見までずーっと誰かと一緒にいれば死体を運ぶのは不可能と言う事になりAさんにはアリバイができあがります。
Cさんが死体を発見した前に死体遺棄現場に立ち寄っているBさんも怪しまれますがBさんは死亡推定時刻時にアリバイがあります。
Cさんは死亡推定時刻にもアリバイがあり死体遺棄現場にも初めて立ち寄った為アリバイがあるのは当然。
犯行の行動の一部を別の誰かが担う事で少し怪しまれる要素があっても他の部分でアリバイが成立し犯行が不可能だったと思わせる手法。
これがミステリーにおける複数犯の時の利点になります。
複数犯だと何でもアリと言われてしまう原因がこれにあたると思います。
それ以外だとウソの証言をでっち上げてむりくりアリバイを作るパターンですかね。
犯人2人が殺害を実行している1人を守るためにウソの証言をしてニセのアリバイを作る形です。
とりあえず複数犯のためいろいろ今の時点で考えられることを書き、必要な情報をまとめてきました。
ですが事件はまだ始まってません。
もう被害者が殺されそうになってますし内容的にそこまで話数は長くはないとは思うのですが。
はたしていったいどんなトリックが飛び出してくるのか。
それとも予想を超える展開が待ってるのか期待して待ちましょう!!
では次回!!