過去世の記憶の物語:レムリア編後編 | ◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

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この世界の美しさ
自然の摂理の巧妙さ
命の営みの不思議さ

センス・オブ・ワンダーをアートで表現します。

(中編からの続き)
 

私は門番と現在の地球で再会することになる。

会う前から嬉しくて仕方なかった。
何度も見たあの瞳の輝きから目が離せなかった。
 
レムリアで、私は統治者となる子供の教育係だった。
 
子供たちは自分がこの世界で何をするために生まれたかを分かっていたし、周りの大人たちもそれを分かっていた。
 
生まれた子供が能力を最大限に発揮できるよう、その子に見合った教育係がつくシステムだった。
 
教育係として働く神官は皆、子供の姿(10-13歳ぐらい)だった。
担当の子供が同じぐらいの歳になるまでの、小学校の先生のような役割だ。
 
門番は精霊と仲が良かった。
精霊たちから得た情報や知識を、錬金術師?(鉱物と関わる人)に伝え共同研究のような仕事をしつつ、将来錬金術師となる子供の教育係としても働いていた。
 
森や草原で精霊と過ごす門番を見つけては、一緒に草原で泳ぎ宙を駆け回り風に模様をつけて遊んだ。
(私はイメージの具象化を得意とする神官で、その能力は統治者にも必要なスキルだった)
 
 
あの時、
太陽の変性するあの時、
強い太陽の光を受けて地球の磁場が変化し、地軸がズレて地球が天変地異を起こすこと(地震、洪水、地殻変動)を、私たちは知っていた。
 
私たちは肉体の終わりを受け入れていた。
 
神官をはじめとする仲間たちで、魂になっても離れ離れにならないように、意識の中で手をつないで8角形のグリッドを天に描いたのだ。

 

 

 

 
私たちの予想よりずっと太陽の光は強かった。
 
門番は、強過ぎる太陽のせいで魂の一部がレムリアに焼き付いてしまった。
 
私たちの魂はバラバラになる前にシリウスの遣い(透明な龍)に助けられ、シリウスで英才教育を受ける。

 

 

 
そしてまた、地球に生まれかわることとなる。
地殻変動で落ちてしまった地球の波動を再び上げるためのエージェントとして。
 
門番は、焼きついた魂のせいで最初の転生に間に合わなかった。
 
先に転生する私は、彼の手を握って約束した。
 
「また一緒に遊ぼうね」
 
 
彼の、レムリアに焼き付いた魂の一部が門番として働いていたようだ。
 
そして転生し肉体を持ったほうの彼は魂の一部が欠けていたけれど、レムリアやシリウスの精霊たち(5次元の存在たち)が過保護なくらいそれを補っていて、母親が幼い子供を心配するかのような深い愛情で包み込んでいる。
 
そのような高い波動領域を持つ状態で人間として生きることで、他の人間との違いに苦しんだのだろうと、彼の半生を聞いて思った。
 
肉体を持って転生した精霊たちもいて、彼を守る肉体のない精霊に出来ないことは、精霊同士でやりとりをして肉体を持つ精霊にお願いしているようだ。
 
彼はどんなに困っても必ず助けが入るだろう。
精霊たちにお願いすればいい。
 
そしてこの記憶を私が伝えることで、欠けていた彼の魂は完全体に戻るだろう。
その時、精霊のサポートを最大限に使って地球の波動を上げるエージェントとしての使命に邁進するだろう。
 
 
 
放った光が照らす闇は
不完全な異世界だった
 
不安の中で手探りで
距離を測り形を捉え
反射させて破片を集める
 
もう、大丈夫
 
光は集まり結晶化した
ここに生まれた意味を知る
 
もう、大丈夫
 
広げた翼は天に届いた
その気高き魂とともに
私たちはここにある
 
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いかがでしたか?
物語として楽しんでいただけましたでしょうか?
 
細部まで動画として再生される、異常なまでの私の記憶力は学校の勉強には役立ったけど、傷ついた言葉や相手の態度や表情、その時の感情までありありと再現し、いつまでも忘れられず、そのたびに傷つくことになる厄介なものでもありました。
 
おそらく、このようなビジョン…意識の世界での情報をこちらへ降ろすために与えられた能力なのだと思います。
 
愛に溢れる優しい人たちに囲まれた今、やっと安心して発揮できるようになったのかもな、と思います。
 
深い愛情をありがとう。
魂が共鳴するあなたたちのためなら何でもできる気がする。
みんな大好きです。
 
 
 
私が教育係だった統治者となる子供は、統治者となる前に肉体を終えてしまいましたが
地球に転生する前、
「地球でもお互いが教育係である関係を続けよう」
と提案があり私はそれを受け入れました。
 
その後何度も、ミッションの失敗もあり、その都度次の人生の条件やイベントを設定しつつ一緒に転生を繰り返しています。
 
その物語はまたいずれ。