挑戦:紫の光とゼロポイント vol.3 | ◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

◎時空の螺旋◎ spatio-temporal-*HELIX*

この世界の美しさ
自然の摂理の巧妙さ
命の営みの不思議さ

センス・オブ・ワンダーをアートで表現します。

鏡面現象を使って正20面体の中に入ってみる。
 
 
勝手に中心に吸い寄せられ、くるくる回る。
 
気持ちいい。
 
5つの立体の中で一番心地いい。
 
色は白い光差す紫。
 
ずーっと回っていられるなぁ…
 
と思ったけれど、紫色が変性意識の扉を開いたようだ。
 
 
左下に嫌な予感。
 
日本人形のような女の子。
子供のようで老成しているようにも見える。
溜め込んだ憤りが湯気のように漏れ出ていた。
 
近寄ってくる。
 
鋭く睨む右目。
左目はなかった。
 
目のくぼみ自体がない、つるんとした造りもののような皮膚。
 
 
どういうこと?どうなってるの?
 
 
じっくり目を凝らすと、人形のようだった女の子の左半分がだんだんリアルになってきた。
黒ずんで凹凸の激しい皮膚…
 
 
これは見てはダメだ!!!
 
 
おそらく重度の火傷。
 
焼けただれ溶けた皮膚が眼窩そのものをふさいでしまっている。
 
 
 
紫の光を回転させて準備した。
 
近寄られる前に天空に送ってやろう。
 
でも、少し躊躇した。
 
相手は小さな女の子。
 
自分の恐怖心を優先して先に手を打つなんて私は大人気ない。
 
これまでの人生、恐怖心が生み出す疑心暗鬼は他人と自分を傷つけるだけだったじゃないか。
 
残酷にただれた左目は見ないようにして
私は女の子に意識を送った。

ほんの一瞬にして、見えた。

戦争、爆撃、炎が大切なものをすべて奪った。
大好きだった人々を狂わせた。
可能性溢れる自分の未来さえも奪われたと
子供ながらに悟って憤っていた。
憤りと息ができない苦しさと溶けてゆく顔の感覚が鬱陶しくまとわりつく。
炭が転がったような地面を歩く。
痛みも熱さも感じない。
叫びたいのに叫べない。
休みたいのに歩き続ける。
心の中の咆哮が聞こえた。


「上に送っていい?」
 
 
…いいよ、抜け殻を残さないようにね。私は醜く残りたくない。
 
 
言葉で聞こえたわけではない。
意味が分かった。
 
かつて見た「恐ろしいもの」たちの中でも手強いものは、
紫色の回転で吸い取るように上昇させると
一部がまずスポンと抜けて上昇していく。
上昇したものがキレイになっても
抜け殻は意志を持ち、ねちっこい悪意、妬み、嫉妬、執着で私ににじり寄る。
 
録画を戻し何度も再生するように、
回転による上昇を試す。
恐怖心との戦いだ。
焦ってはいけない。
付けよるスキを与えると、私の内部に入り込まれる。
入り込まれるとどうなるのかは分からない。
私の中にあの悪意や嫉妬や執着が取り込まれるのだろうか。
私にはそれらがどろっとした原油のように感じられる。
 
意識の集中力が切れる前に
抜け殻ごと上昇させたい。
何度も何度も試みる。
やがて抜け殻の透明度が上がり薄くなる。
もう少し。
 
…もう大丈夫。その残像は放っておいても消えるよ。
 
女の子からのメッセージを受けて意識を上に向けると、はるか上空の女の子は白いふわふわのワンピースをまとって笑っていた。
ほっぺがふっくらした可愛らしい子。
天使みたい。
左目も元通り。
2体の白いシルエットと手を繋いでいる。
両親だろうか。
 
 
…じゃあね。
 
女の子は笑顔で手を振ると、くるんと前回りをして一気に上昇して行った。
 
救ったのではない。
私は教えられたんだ。
 
やるせない思いや悲しみから転じた怒りが他人に向けられるとき
悪意や執着、嫉妬になり粘度を増してゆく。
悲しみに戻して癒してやらないといけない。
 
癒しとは、ただ、やるせない思いを分かってやるだけでいい。
 
中身が抜けた抜け殻はコントロールが効かなくなる。
元の悲しみに戻せない。
ただの悪意と妬みとなり徘徊する。
 
それが幽霊とか悪霊と呼ばれるものの正体なんだろうか。
 
…醜く残りたくない。
 
私もそう思う。
 
恐怖心が生む自分の暗くてねちっこい一面も
少しずつ上昇させてやろうと思う。
 
くるんと前回りをした無邪気さと可愛らしさを供えながら知性溢れ達観している、あの女の子のようでありたい。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
辻麻理子さんの3部作の3部目、
「宇宙の羅針盤」
を読み始めました。


5つの立体(プラトン立体)の内部へ鏡面現象を使って入り図形(この世界の成り立ちの基本)を理解する
 
という話がまた出てきて、
2回出てくるということはよっぽど重要なんだと思いましてね。
 
 
前回は正八面体までしか入れなかったので正20面体を試してみて見たビジョンです。
 
図形の理解をしたかっただけなのにね…
 
 
紫の光の回転を使って「恐ろしいもの」を上昇させることが、いわゆる成仏とか除霊とかリトリーバルってやつなのかよくわからないし
 
目を瞑るとたまに見える「恐ろしいもの」が霊なのか私の精神的な何かなのかもさっぱり分かりません。
 
が、見えるものは仕方ない。
 
見たくはない。 
 
見ないようにするにはかつて白龍に教わった紫の光を回転させるイメージを使うしかないという…
 
 
 
は?
何言ってるんだろうこの人?
文章長げーし
 
と、私も思いますよ!
自覚ちゃんとありますから!
 
そんなこともあるのかもなーぐらいのスタンスで面白がっていただければ幸いですσ(^_^;
 
紫の光のビジョン、少しずつ進化しているんですよ。
リンク貼っておきます。
お暇なときにでも。