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打率10割の笑い

先日、仕事の関係でヘマをして久々に上司に怒られた…。


最近は仕事でミスをする事は殆どなく、しかも現在の役職についてからは怒られる事がなかったので、本当に久々の出来事であった。

…失敗の内容はこうだ!。


その日、私はクレーム処理のため、顧客の元に赴いて対応していた。


そもそもこの仕事、別の担当者が対応する予定のものであったが、担当者が急遽出張となってしまった為、私にお鉢が回ってきたという「いわくつき」のシロモノである。


基本的に誰もがやりたくない「クレーム対応の仕事」。

それ故に私はイライラしており、クレーム対応を無事に終わらせて車に戻った途端、いきなり課長から


「あれ、今どこにいるの?。」


と無神経な内容の電話がケータイにかかってきた瞬間、私は怒りにまかせて大声でこう言ってしまった。


「今、そっちで行けと指示した場所でクレーム対応をしていたところですよっ。


私は怒りにまかせて、そのまま電話を切ったが、上司に対して「こんな口のききかた」をして安泰に終わるほど「社会人」は甘くない。


程なく支店に戻ると支店内の空気が重く、皆の表情が固い。

…こりゃぁ、やっちまったかな……。

と感じていたところ、


「オイッk、ちょっと来い!」


課長が物凄い形相で睨みつけながら私を呼び付けた!。


そして課長席の前に私が着くと同時に、怒りに震える課長は、怒鳴り声で立て続けにこう言った。


「オイ、k。さっきの電話の態度は何なんだよっ。」

「個人の感情で仕事をしてるんじゃねえぞ。」



「フザケルなよテメー。オマエは一体何様なんだよっ!。」


………!


『いや、オレ様ですけど!。』


……私は心の中で、確かにこう答えていた。

いや、正確には喉元までこの言葉が出かかっていた。

私としても、急遽クレーム対応という嫌な仕事を「代打ち」した以上、「自分なりの正義」がある訳で、課長の怒鳴り声に対しても反省の色は全くなく、気持ちのこもっていない態度で「はい、どうもすみません。」などと答えていたのだが、流石に「俺様ですけど!」とは言えなかったなぁ…。


なぜなら…、



『だって、大人ですもの!!』
(By:ほしのあき・ヘルシアスパークリングCM)



…本当は課長に反抗して「俺様ですけど」と言ってみたかったが、怒っている上司相手に、このセリフはやっぱりヤバイ!。

更に怒らせるのは火を見るより明らかだ!。


…大人であるが故に余計な事は言わず、課長の怒りが収まるまでやり過ごし、なんとかその場は終了した。
(課長も感情的に話をしているじゃないか…のツッコミが入るところだが、これは「立場の違い」によるものなので、この意見は論外!!)



…次の日、この有様を見ていた自分のチームの部下やベテラン社員、はたまたこの有様を見ていなかった同僚にも、私が課長に怒られた際の


「オマエ、一体何様なんだよ?」と言われた時に

『いや、俺様ですけど!』
と言おうと思ったけど、さすがに言えなかったよな~!


を、ギャグにして話を振ってみたところ「8人のうち8人」

…つまり全員が、


「いやぁ~、そのセリフは危険ですよ!」

とか、

「言ってみたいけど絶対に言えない禁断のセリフ!」

などと大爆笑!!。


これって、8人中8人が爆笑したということは、野球で言うなら、


「打率10割」


の笑い?。
(自分で言うのもアレですが…)


…因みにこの「俺様話」、最近では支店内の私のチームで完全に「合言葉」になっており、部下に対して冗談で「お前、一体何様なんだよ?」と言うと、部下からは「いや、俺様ですけど!」と間髪置かずに返事が来ます!。(ハハハ!)



注:打率

言うまでもなく野球における打率の算出方法は、

安打数÷打席数

である。

因みに新聞記事などで目にする、プロ野球の打撃十傑(ベスト10)に名前が載るためには、


「規定打席」


に打席数が達していなければならない。

この規定打席の算出方法についてはセ・リーグ、パ・リーグとも、一軍については

チームの試合数×3・1
(二軍の場合は試合数×2・7)

であることから、たとえ代打専門のバットマンが打撃好調で12打席12安打の打率10割の驚異的な数字を残しても、規定打席に達しない限り、打撃十傑に名前が載る事はないのである。

はたらくおじさん

本日のblog記事のもうひとつのサブタイトルは「スケールモデル」。


…てな訳で、実は今回も「プラモ」ネタで恐縮(?)です。


さて唐突ですが、今回の作品はコチラ!。

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アオシマ:特殊荷役シリーズNo.6「ターレットトラック“築地市場仕様”」

これはアオシマがリリースする、フォークリフトやターレットトラックなどの特殊車両を模型化した「特殊荷役シリーズ」のプラモデルです!。(縮尺は1/32スケール)

箱を開けると、
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このように、真っ白けのパーツと、ゴム製おっちゃんフィギュア(←web上でメーカーは本当にこういう言い方してるんですよ…笑。しかも鮪フィギュア付き!)
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そして、デカール(水転写式のシール)が多数。
(一部は既に使用済みで申し訳ない…)
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とまあ「至れり尽くせり」の構成となっております!。(しかもターレットトラックは2台分、プラス「二輪台車1台」、「ねこ車1台」「とろ箱8個」「手かぎ2個」も入っていますぜ!)


なお、このプラモ、組み立て後は、よく見えない位置にあるエンジンパーツ付きで、タイヤ部品はきちんとモールドの入ったゴムパーツ。

…これは紛れも無く「スケールモデル」。


よ~し、それじゃあ「自分で作りたいと思って買ったプラモデル」だから、出来がどうとか…作りもしないで色々と騒ぐ前に


「自分で手を動かして実際に作ってみよう!」


という事で、全くのノーマル組みですが製作してみましたよ!。


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ダハハハ…、なんかおっちゃんフィギュアの顔が「驚いた顔」(←目が大きくなりすぎたの意)になってしまったのは、ご愛敬。(ハハハ!)


少し撮影アングル変えてみました。
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そして横方向から。
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今度は後ろ方向。
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最後は上から
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以上が、今回の作品です!。

なお本当は、鮪フィギュアも塗装したのですが、リサーチ不足で「鰹」(!)になってしまったので、今回は発表を見送りました。(ガハハ!)


因みにこの作品、うちの子供達には「大ウケ」でして、夜中に完成させてプラモ展示用キャビネットに収納しておいたところ、朝になって目を覚ましたレツとキッカが、展示されている作品に気が付いて、


「あっ、見たことないのが置いてある~っ!。」

「ハハハ!、おじさんが変な車に乗ってる~!!。」

と、朝から大騒ぎ!!。

…同じ場所に、ガンプラの完成品を飾っておいて全く騒がれないのとは大違いです!。

やっぱりビジュアル的に目を引くアイテムなのでしょうね!!。


なお、このプラモ、前述のとおりもう1台ぶん残っているので、いずれ機会を見て色違いでも作ってみようかな~!。


…まあ、何はともあれ、やっぱりプラモは、自分で手を動かして完成させてナンボの物ですよね!。



注:はたらくおじさん

NHK教育テレビで昭和36年から昭和57年までの間放送されていた番組。

小学2年生対象の社会科の番組で、主人公の男児「タンちゃん」と、その友人である犬の「ペロくん」が気球に乗って、色々な仕事をしている人(当初は番組タイトルのとおり、仕事をしているおじさん)のところを訪ねて、その仕事内容を教えてもらうという趣旨の教育番組であった。

…この番組を見ていた人にしかわからない話で恐縮だが、私が一番覚えているシーンは、オープニングの途中で犬のペロくんが気球から落ちそうになるシーンである。

ある意味で、ペロくんの番組内でのポジションを象徴していたシーンだったが、タンちゃんとペロくんは本当にいいコンビだったよね~!!。

どっちが「子供」~っ?。

過日、うちの長男の「レツ」(仮称)と公園で「サッカー遊び」をしていた時の話です。


お互いにサッカーボールを蹴ってパスして遊んでいたところ、レツのキックが勢いよく決まったがコントロールミスでボールはあらぬ方向へ。


………!


飛んでいったボールは、子供の蹴ったボールだけあって、たいしたスピードが出ておらず、これなら「不惑」の年齢の私でも簡単に追い付く事が出来る!と思い、子供の前でカッコイイところを見せようとした私。

何を思ったか(笑)、サッカー漫画を彷彿させる


「てやぁぁ~っ!」


の掛け声(!)とともに、ボールの飛んでいった方向にダッシュ!!。


全力疾走には至らない6割程度のダッシュでボールを追いかけながら、夏の蒸し暑い風を身体全体に受けて走る私。


………3メートル


……2メートル


…1メートル


徐々にボールに近付いていく私の眼(まなこ)に映る風景はスローペースで流れているものの、実際には私の視線は転がっていくサッカーボールのみを捉えており、まさに「周りの風景は全く目に入っていない」と言う状態!。



…50センチ


ボールを捉えるまであと僅か~っ!


そして次のステップで追い付き、ボールを止めようとして私が右脚を伸ばした瞬間。


………!!


なんと、私の身体は自分の意識とは別に、勝手にスライディングを始めてしまったのだ!。


そして「バナナの皮で滑って転倒するコント」(←例えが古い…笑)よろしく、スライディングの姿勢から仰向けで空を仰ぎつつ、尻餅をついてすっ転んだ私!!。


…◎§☆▼□℃¥×#※


一瞬、何がおこったのか解らず呆然とするが、次の瞬間、履いていたホワイトジーンズと白色のTシャツが濡れていく感覚……。


…………!?

そして私が現状を把握するまで、長い時間は必要としなかった。


…そう。


前日に降った雨の影響で、湿地になっている部分があり、そこで私は脚を滑らせてスライディングしたのであった。


…そして着ていた上下の服が濡れていく感覚は、その湿地帯で私が転倒した事を如実に物語っており、その現実を知ってしまった私に対し波状攻撃の如く「失望感」が襲ってくる…。


…思いっきり嫌~な予感がする…。


そこで恐る恐る立ち上がってみると、嫌~な予感は見事に的中。


ホワイトジーンズの背面部分が一面泥だらけの茶色となっていたのだ!。

この状態では濡れた感覚のTシャツの背中部分もジーンズと同じ状態である事は、火を見るより明らかだ!。


…体の正面が白色で、背面が泥の茶色となってしまった私。


オイオイ、体の半分で色が違うって、オレは「超人機メタルダー」かよ?。
(↑例えがマニアックすぎ…。しかも色の異なるパターンが違うし…。)


…などと自分自身に対して、心の中でくだらないツッコミを入れて失笑していたところ、



「お父さ~ん、大丈夫~?。」


と安否を気遣うレツの声。



「オゥ~!、大丈夫だよ~!!。」


テレ隠しから、必要以上に無駄に元気な返事で答える私。(笑)



レツのいる場所にボールを蹴りながら戻った私であったが、私が戻るやいなや彼は興奮しながらこう言った。


「お父さん、凄いスピードで転んだね~!!。」


……………。


こういう時の子供の発言は、悪意がない分だけ結構残酷だ。(苦笑)


しかも私の背部を見て、目を輝かせながら(?)


「うわ~っ、お父さん泥だらけ~っ!。」


なんてウケてやがるし。(怒)



…そんな物凄い容姿のままサッカーをする訳にもいかないので、私達は帰宅する事に。


公園から自宅まで約400メートルの距離であるが、交通量の多い道路を通らなければ家に帰れない…。


こういう状況下での帰路は、たとえ短かな距離でも必要以上に長いく感じるものだ。


しかも私を追い越していく車の助手席の人は、ご丁寧に追い越しざまに身を乗り出して私の顔を見ていく有様。(!)


そんな通行車両や通行人の


「見世物小屋を見るような視線」


を背中に受けながらも無事(?)に帰宅成功!。



「ただいま~!。」



とレツが元気な声で帰宅すると、



「おかえりなさ~い!。
あれ~っ、早いお帰りだったのねぇ~!。」



と答える妻の声。


そして、その声は徐々に近付いて来ており、それは妻が家の奥から私達の出迎えに来た事を意味していた。



…………!?



…私としては穏便に事を済ませたく(?)、内心「出迎えに来なくていいのに~。」と思っていたのだか、無理に追い払うと更なる疑惑を産むので余計な事は言わないように我慢する。


そして私は、泥だらけの姿を妻に見せないよう、さっさと洗濯機の置かれた洗面所に入る。


…そして未だ私の姿を見ていない妻は玄関にたどり着いた様子で、玄関でゆっくり靴を脱いでいるレツに対し


「帰りが早かったのねぇ~。あれっ、お父さんは?。」


と話しかけている。


…そして私の恐れていた事が現実のものとなるレツの「容赦ない一言」が強襲する。


「お父さん、転んで泥だらけだから帰って来たの~!。」



(ガーン)


漫画のショクな場面に必ず出てくる「あの擬音」が、確かに私の頭上に見えた気がした…。


ガラガラ~ッ


間髪置かずに洗面所の引き戸を開ける音。



…続けざまに


「あなた~っ?。」


と、ちょっと厳しい声がすると同時に、声の主はジロリと私を一瞥!。


…………………


一瞬の沈黙であるが、私にとっては必要以上に長く感じる時間であった。


そして妻は次の瞬間、



「ギャハハハ~ッ!
アナタ何やってんのよ~!!。」


と大爆笑!。



…まさに「破顔一笑」とは、この状態を言うのだろう。



妻の大爆笑につられて、私までもが笑ってしまい、その笑い声を聞き付けてやってきたレツと長女のキッカまでもが大爆笑!!。


そして少しの間、笑い声が続き「笑いの絶えない賑やかな家庭」(?)状態。


…私はこの笑い声の中、内心

「これなら妻に怒られずに済むかも~?。」


などと考えたが、それは甘かった…。


馬鹿笑いから突然我に帰った妻がグサリと一言!。


「全くアナタ、何やってんのよ~!。親がこんな泥だらけになって、これじゃあ、どっちが子供か判らないじゃないの~!!。」


ヒェェ~ッ!、おっしゃるとおりでございます。


この状態では、どう考えてもレツより私の方が子供ですわ~!。
(レツの服は全く汚れていませんから…。)



注:「不惑」


年齢が40歳の別称。

因みに「不惑」の言葉が一番世に広まったのは、昭和63年にプロ野球の南海ホークス(現在のソフトバンクホークスの前身に当たる球団)の「門田博光」選手が、「40歳」という、プロ野球界では高齢に当たる年齢ながら、その年のパ・リーグの「ホームラン王(44本塁打)」と「打点王(125打点)」の二冠を記録し、更には「MVP」選出を果たした時である。

この年は、各マスコミが氏の偉業を伝えるべく、こぞって「不惑」の言葉を用いて報道した事から、一気に「不惑」の言葉は市民権を得た。
(因みに私もこの時に「不惑」の言葉を知り、今に至る。)