[7月の呆然]
世界とあたしを隔離した事故

そう、あれは事故だったのだ
いまだに夢か嘘か決め兼ねているよ

あの時決め付け口調で話し泣いた君を
どうにかする術なんて微塵もなかった

ただ言葉だけが空にとけ
空しくなるだけさ
紫煙のように

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[ロマンチクス]

ふくみ笑い 透明な重なり

弾き出された 肩に陽炎
名前をつけた靴と 楕円を描く膝と
頭のなかをいかんともしがたい洗濯機がまわっているので

おもわず
ふくみ笑い 透明な連なり

放り出された過去に孵ろう
名前をつけようよ この小さな円に
頭のなかにいかんともしがたい漂流物が流れつくので

おもわず
目をそらしてしまったのです

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[枝の花言の葉]

そんな無駄な時間
さらさらと流してしまえ

みずに濡れたそのなにかは
妙な熱をもっているけど

いずれ私は 春の嵐を呼ぶ
そういう花びらの色は恋
うんと好きだと言ってよ

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[灰色]

「じゃあ一生使わない」
そんな答を飲み込んだ

わたしの心はいつも極端だ
黒か もしくは白か

手を離さないで欲しい
もしくは一生繋がないで

「じゃあ一緒にいてよ」
そんな言葉を飲み込んだ

駆け引きだけで繋がっている
黒か はたまた白か

手を繋いで欲しい
そして一生離さないで


ひどく刺々しい風がおおいかぶさる
息遣いよりも強く
資本だって遣えば無くなるだろう
当たり前の道理

やわらかい毛皮だって触れて揺れれば脆いのだから
わかっているけれど
求めるほど遠く
確信はいつも無い

干上がった頬にそっと触れる
以前よりもっと弱く
信頼よりまず現実をかきあつめるだろう
さっき見た通り

依然凶風は止まず
白い額や鼻筋やオリジナリティの薄い思惟は求めるほど遠く
確信は得られず
街中、妙な揺れ

わたしは雑多なグレーをすり抜けながら
循環不良の指先が
麻痺していく様なぞっている

次だ、次 次
緑のラインがめぐる

転換の早さに着いていけないんだよ
いっそのこと露にして
癇癪玉投げ付けたい

真似び、すなわち学び
白のリボンが踊る
完成型がひとつじゃあないことに
気付かないうちは何も掴めない

畜生、なんだってこう早いんだ
生き急いで息切らしても
最期には一人なのに